菅平高原横手山スキー場◆日本一の標高を誇るリフトに乗り、抜群の眺望と雪質を楽しむ

数多のゲレンデが集合する広大な志賀高原。その一角を成し、群馬県境にほど近い横手山・渋峠エリアにある菅平高原横手山スキー場は、リフトが架かっているスキー場としては日本一標高の高いところにあります。標高2,307mの横手山山頂からの眺めは絶景中の絶景。もちろん雪質だって日本有数のふわふわパウダー。ゲレンデは比較的緩やかな斜面が多く、山頂から麓の硯川まで技術レベルを問わずゆったりとロングクルージングが楽しめます。

横手山山頂から北アルプス方面を望む絶景と、山麓まで約4kmのロングランが待っている

初中級者にうれしい斜面構成の山麓エリア

横手山の山頂へは、麓の硯(すずり)川のベースから直線的に配置されている3本のリフトを乗り継いでアクセスします。この3本のリフトを中心に開かれているのが志賀高原横手山スキー場です。一方、横手山山頂から反対側の群馬県方向に下っていくのが渋峠スキー場。両方をひっくるめて、志賀高原横手山・渋峠エリアと呼ばれています。

横手山スキー場の、最初の第1スカイペアAB線(1,122m)に沿った第1ゲレンデは長~い緩斜面。その次の第2スカイトリプル(1,103m)から下る第2ゲレンデは幅広い中斜面が、これまた長々と続きます。夏道を利用した緩やかなコースもあるので、初級者も安心して滑れる環境です。

第1ペアリフト沿いの第1ゲレンデ。1,000m以上もなだらかな緩斜面が延々と続く。ここを数回往復すれば、初心者もアッという間に上達!

ワイドな第2ゲレンデ。平均斜度16度は一番気持ちよく滑れる斜度環境。長さも2km弱あって、快適なロングランが可能

上級者は山頂から一気に下るジャンボコースにチャレンジ

山頂へと向かう最終リフトの第3スカイペア(409m)周囲はかなり急峻。そのため、山頂からダイレクトに下るジャンボコースは上級向き。そのまま一気に第2スカイトリプル乗り場まで急斜面は続き、中上級者にとってはスリリングな滑走が楽しめます。

上部をグルッと迂回して第2ゲレンデ方面へと向かっていくキングコースも開かれていますが、一部20度を超す斜度の部分があるので、山頂エリアの滑走は初級者にとってちょっと厳しいかも(無理というわけではありませんが)。

第2トリプルリフトから山頂エリアの第3ペアリフトを望む。山はどんどん急峻になっていく

山頂から迂回するキングコースは約800mの距離。平均斜度は12度程度。一部21度というちょっとキツめの部分もあるが、整備が行き届いているので、ゆっくり行けば初級者も大丈夫

山頂からダイレクトに下ってくるジャンボコース。非圧雪の急斜面のため、状況によってはコブだらけに。高難度だが上級者にとってはチャレンジしがいのある面白いコース

横手山に来たなら山頂の展望台とパン屋さんは外さず行くべき!

まったくの初心者はともかく、少しでもスキーやスノーボードが滑れるようになったなら、ぜひ一度は横手山の山頂に行きたいもの。普通、スキー場からの眺望やゲレンデ施設のメニューなどは、スキーやスノーボードで滑る楽しさに対するおまけのような位置付けですが、この横手山に限っていえば、それが十分メインディッシュにもなり得るのです。

リフト終点の建物には屋上に展望台が設けられ、そこからの眺めはもうため息が出るほど。正面には斑尾、妙高、黒姫、戸隠、飯綱の北信五岳が目前に迫り、その先に北アルプスの白い峰々が連なります。左へ目を転じていくと、草津白根、浅間山、そして上州の名峰たち。空気の澄み具合によっては富士山だって見えるほどの景観。外国人旅行客も「ワンダフル!」を連発しています。

そしてもうひとつ、横手山の山頂にあるのは日本一標高の高いパン屋さん「横手山頂ヒュッテ」。この標高の気圧と空気と水がどうやらパンづくりに適した環境らしく、どれもこれも美味。名物の「きのこスープ」はぜひ味わいたいゲレ食のひとつです。窓から景色を眺めながらのゆったりしたランチタイムは至福のひとときです。

横手山山頂の標高2,307mまで上がってくる、第3ペアリフト山頂降り場の建物は展望台付き

展望台は満天ビューテラスと呼ばれている。やっぱり写真を撮りたくなってしまうよね!

視界は360度の大パノラマ。遠方に見える白い山は浅間山

山麓の硯川方面を遠望するとこんな感じ。手前の山は志賀高原のシンボルのひとつ、笠岳。遠くに北アルプスと南アルプスの山々が連なって見える

山頂エリアは広々とした台地。渋峠スキー場のリフトの降り場もこの地点にアクセスしている

日本一標高の高いパン屋さんのある横手山頂ヒュッテ。この写真では建物が小さく見えるが、実は奧に向かって大きい。宿泊も可能

玄関を入るとパン屋の看板がお出迎え

店内のカウンターには手づくりのパンがズラリと各種並んでいる。どれも焼き上がったばかりの出来立てで、これを食するためだけにここまでやって来る価値は十分あり

名物メニューの「きのこスープ」。クリームシチューの入ったカップを焼きたてパンが覆っている。早速オーダーして実食。トロトロでアツアツのシチューにパンを絡めながらいただきます

ヒュッテの窓からも絶景を堪能。つい長居してしまいそう

横手山スキー場の下部は家族連れにも好適な環境

横手山スキー場の第2ゲレンデから下は緩斜面の比率がかなり高くなっていますが、それではちょっと物足りないという人は、第4ペアリフト(369m)の架かる第4ゲレンデ、第5リフト(391m)と第6リフト(616m)が連続するクイーンゲレンデに向かいましょう。第4ゲレンデは短めですが、ワイドな中斜面でスピードに乗ったロングターンが快適。クイーンゲレンデは全体的には緩やかながら、起伏の変化があって気持ちのいい滑走が可能です。さらにクイーンゲレンデはスノーボードが禁止されています。そのため、ボーダーの動きが気になるファミリースキーヤーが安心して楽しめるゲレンデになっています。

第1ペアリフト降り場付近から斜め左方向に第4ゲレンデが開かれている。リフト沿いは少々急斜面。この左側にもグルリと回ってくる緩やかな斜面がある

休憩はリニューアルしたレストハウスの「あかり」でホッとひといき

広大な横手山スキー場には、山頂のヒュッテばかりでなく、ゲレンデ中腹にも食事処や休憩処がいろいろあるので安心。山頂から下る自信のない人は、こちらのレストハウスを利用しましょう。

第1スカイペアリフトの乗り場手前にあるレストハウス「あかり」は、リニューアルしたばかり。ウッディーな内装が心地よく、窓から差し込む光も暖かで、ホッと和めるひとときが過ごせます。

第1スカイペアリフト降り場付近にはレストハウスや宿泊施設が集合

横手山スキー場の最下部にあるレストハウスが「あかり」。チケット売り場も兼ねている

パトロール犬のジョーンズくんも、「あかり」の隣にお住まいです

「あかり」では特製雲上ラーメンを注文。味噌ラーメンベースにモツ煮込みがトッピングされている

店内のテーブル配置はゆったりしていてくつろげる

横手山・渋峠エリアは、つい連泊滞在したくなる魅惑のスポット

オリオンツアーの志賀高原(横手山・渋峠エリア)行きに日帰りプランはありません。首都圏や各都市から距離があることに加え、志賀高原は広大なので、たった1日滑るだけではもったいないからです。

横手山・渋峠エリアは志賀高原のごく一部ですが、単独のスキー場と考えたとしても滑りごたえ満点。初心者に優しく、上級者にとってもチャレンジしがいのあるスキー場です。さらに麓の宿泊施設の温泉も秀逸とあって、1泊といわず、2泊も3泊もしたくなってしまいます。時間を確保して、景観に、滑りにとたっぷり志賀高原を堪能することをおすすめします。 (取材日:2019年2月21日)

取材時に宿泊したのは硯川地区の「ホテルハイツ志賀」。志賀高原の老舗ホテルのひとつ

ホテルにはレンタル設備が充実しているので、手ぶらで来てもOK。最新のレンタルウエアも揃えられていた

お風呂はもちろん天然の温泉。露天風呂が備えられ、滑った後の癒しタイムが楽しみ

・オリオンツアー 志賀高原(横手山・渋峠エリア) https://www.orion-ski.jp/fair/special/teburadeski/pages/shigakogen.html

・志賀高原横手山スキー場 オフィシャルWebサイト https://yokoteyama2307.com/