長野県と新潟県の2県にまたがる形でゲレンデが広がる斑尾高原スキー場。ビギナーからエキスパートまでが楽しめる多彩な32本のコースが訪れる人を魅了します。山の標高が高いことから、降雪後はサラサラのパウダースノーでの滑走や、非圧雪エリアのスリーランコースを満喫できる、上級者向けのコースが多いスキー場です。
斑尾高原スキー場とは
斑尾高原スキー上は、北信五岳のひとつである斑尾山の豊かな天然雪のパウダースノーと北斜面の地形を生かした起伏の激しいコースが特徴です。積雪量も安定していることから、非圧雪の林を駆け抜けるツリーランコースが11本設けられており、オフピステ派のスキーヤー、スノーボーダーの多くがこのスキー場を訪れます。こうしたツリーランコースの設置数が多いことでも知られています。
スノーボードは全面で滑走が可能。ゲレンデ全体では32本のコースがあり、初級が10コース、中級が7コース、上級が16コース、キッズ・ファミリー向けが4コースと、スキー、スノボに訪れる全ての人が楽しめるように工夫されています。近隣にはホテルや民宿といった宿泊施設も充実しているので、どちらかというと宿泊して満喫することをおすすめしたいスキー場です。
上級者が斑尾高原スキー場を楽しむポイント
斑尾高原スキー場で最もコースの数が多いのはやはり上級者向け。非圧雪エリアのツリーランコースを含む16本のコースは過去にワールドカップが開催された際にモーグルで使用され、現在は非圧雪となっている、朝イチで滑りにいきたいワールドコースや、上部は上級、麓は初級と、場所によって初級〜上級までが楽しめる全長2,500mのクリスタルコース、滑走していくと、途中に妙高山や黒姫山、下に野尻湖が望める絶景ポイントが出てくる全長360mの非圧雪ツリーランコースのアドベンチャーアイルなど、そのバラエティに富んだコース構成は、上級スキーヤー、スノーボーダーの意欲をかき立てます。
上級者が楽しめるコースを探すときのポイント
・非圧雪で自然の地形に沿ったツリーランコースを選ぶ
・パウダー、コブ、グルーミングなど変化に富んだ難易度の高いコースを選ぶ
・斑尾山からの壮大な景観が臨める高度があるコースを選ぶ
・ナチュラルハーフパイプや7mのジャンプが楽しめるコース(スノボ)を選ぶ
特に斑尾高原は日本でも有数の豪雪地帯。ハイシーズンには「Madapaw」(マダパウ)と呼ばれる人気のディープパウダーに遭遇できるチャンスも。ただし、今年は積雪量が多いため、積雪後の好天などで雪崩にあったりしないよう、天候には十分な注意をお忘れなく。
オフピステ好きの非圧雪エリア
標高が高く、降雪量の多い豪雪地帯の斑尾高原は、シーズンに入るとパウダースノーが多く積もるため、スキー場のゲレンデには非圧雪エリアが数多く登場します。斑尾高原では国内最多本数の非圧雪コースを備えるゲレンデ。そんな斑尾高原スキー場に点在する16本のコースを目指して、全国からオフピステを好むスキーヤー、スノーボーダーが訪れます。非圧雪エリアは通常の聖地されたコースとはことなり、木々など天然の地形をそのまま楽しむコースがほとんど。そのため、上質なパウダーランとともにそのままの自然が楽しめるのも魅力です。
初級〜中級者が斑尾スキー場を楽しむポイント
これまでの話から、斑尾高原スキー場には初級者向けのコースが少ないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、上級者より数こそ少ないものの、それでも初級者で10コース、中級者でも7コースが揃っているため、初級者でも十分にスキーを楽しむことができます。
中でも初心者Aコースでは横滑りや木の葉落としの練習に、初心者Bコースは停止したり、曲がったりの練習用ゲレンデとされているほど。また、山の上の方からでも、迂回コースを通れば初級〜中級でも問題なく滑ってこられるため、コース途中の見晴らしの良いところで日本海を一望できるチャンスも。初級者ならまずは山麓のなだらかな斜面で練習し、無理をせずに少しずつ高度をあげる、中級者ならコブ斜面や難易度の高いコースの場合は迂回コースを選んで滑るようにすると良いでしょう。
初心者でも安心のスノボ無料レッスン
斑尾高原スキー上で密かに人気なのが、1日4回行われる、スノボ初心者専用の無料レッスン。1回につき1時間ほどで、ベテランスタッフがスノボでの転び方、座り方、滑り方といった、スノボを始めるにあたって必要最低限必要なことを教えてくれます。特にスノボはスピードが出てしまって止まれなかった場合、自分はもちろん、近くにいた人を巻き込んで怪我をさせてしまう恐れもあるため、こうした基礎的な動きを最初に身につけておくことが必須。1回は1時間と短いですが、1日4回まで受けることができるので、まずはインストラクターさんに教えていただき、その後は初心者Aコースや初心者Bコースで自己練習をして実践を重ねるようにすると良いでしょう。
最初のビギナーズレッスンがクリアでき、「もう少し学びたいな」と思ったら有料のスクールに入ってみるのも一つの方法です。有料スクールではスキーもスノボもビギナークラスからのステップアップが可能。時間も半日(2時間)と1日(4時間)の2つがあり、細かくプログラムが決まっており1〜3名のプライベートから4〜6のグループまであるので、希望に応じて選ぶことができます。
インスタ映えスポットあり
北信五岳のひとつである斑尾高原は、標高が高いこともあって、13リフトの山頂付近からの景観はまさに絶景!ここで撮影ができれば一番ですが、コースとしては中級から上級コースに該当します。中級コースが滑れるなら、「オーシャンビュー」へ。天気がよければ千曲川や雲海が撮れるチャンスも。
初級でもインスタ映えするスポットが探したい場合は、第3リフト中間駅から「クリスタル」への連絡コースである「トラバース」へ。晴れた日には日本海を見渡すことができます。木々に雪が積もる様は天気のよい日であれば、それだけでも十分。ゲレンデマジックを上手に使って、インスタ映えするショットの撮影に挑戦してみてください。
斑尾高原スキー場での楽しみ方
極上のパウダースノーと自然の起伏を生かした32のバラエティに富んだコースが魅力の斑尾高原スキー場。ここでの楽しみ方といえば、やはり非圧雪エリアでのツリーランコース体験をおいて他にはありません。ぜひ自分のレベルや趣向にあったコースを選んでぜひサラサラの極上パウダースノーを体験に挑戦してみましょう。また斑尾高原スキー場でスキー場はゲレ食も充実。よくあるラーメンやカレーはもちろんですが、そのほかにローストビーフにハンバーガー、ピザやスイーツまで揃っているので、コースを回りながらグルメ探訪も楽しそうです。
日帰りなら夜発のツアーがおすすめ!
首都圏から電車なら3時間弱、車なら4時間ほどで到着する斑尾高原スキー場ですが、日帰りの場合、個性豊かな32のゲレンデを楽しみ尽くすなら、少しでも現地の滞在時間を多くしたいもの。そこでおすすめなのが夜発のバスツアー。眠っている間に移動して目覚めれば現地に到着、そこから大抵8−9時間はスキー、スノボを楽しむことができます。また、帰りも眠っている間に待ち合わせ場所に到着してしまうので、とても効率的。しかも大抵の場合は1日リフト券が無料ですし、現地でウェアやボードをレンタルする場合でもプラスオンの金額は現地で直接レンタルするより格段におトクなのです。日帰り夜発バスツアーはサクッと滑りにいきたくなったときにお勧めです。
宿泊で楽しむなら!おすすめのホテル
斑尾高原スキー場でたっぷりスノーアクティビティを楽しみたいという人や、スキーやスノボもしたいけど、せっかくなら周辺観光も楽しみたいという欲張り派には宿泊付きのコースをおすすめ。アクセスの良さや施設の充実度、温泉のあり・なしなど、好みや条件に合わせて選んでみては。
ゲレンデ直結の斑尾高原ホテル
斑尾高原ホテルはスキー場から徒歩0分。スキー場直営のホテルとして知られています。スキー場内にあるだけに、レンタルショップや売店なども充実。滑った後は自家天然温泉でゆっくりと筋肉をほぐして休息を。ナトリウムカルシウム塩化物泉なので、神経痛や疲労回復によいとされています。食事はホテルのメインレストラン「ピエモンテ」で地場産の四季の食材を使って作るディナーや和洋折衷のバイキング、もしくは和食で信州の味わいを満喫。客室は24m2もしくは48m2のゆったりとした和洋室。ツアーで申し込めば、リフト券に加えてナイターチケットの割引券やホテル直営レストランでのランチ割引券も。スキー場直営ならではのメリットが多いのもポイントです。
ホテルモンエール斑尾
斑尾高原ホテルの姉妹ホテル。斑尾高原スキー場のゲレンデが目の前に広がります。客室は37.4m2と広く、欧米のリゾートを思わせるシックな雰囲気の洋室と和洋室。食事はメインダイニングの「モンダイニング」でホテル自慢のローストビーフや寿司などが味わえるバイキングを楽しむことができます。お風呂は斑尾高原ホテルの天然温泉を利用。スキーやスノボのほか、トレッキングを楽しむ目的で宿泊する人も多いとか。1日はスキーを満喫し、2日目はトレッキング、あるいは少し足を伸ばして野尻湖や北斎博物館などの観光を堪能するなどの過ごし方をしてみるのも良さそうです。
ホテルエルディア斑尾
ゲレンデまで徒歩3分のところにあるリーズナブルなホテル、エルディア斑尾。全室バス・トイレ付きの洋室となっており、大浴場の湯は加温・循環式の倉本温泉となっています。食事は寄せ鍋、キムチ鍋、豆乳とんこつ鍋の中から選んだ日替わり鍋をメインにした和洋折衷のコース料理が味わえます。魅力はなんといってもゲレンデからのアクセスの良さとリーズナブルな価格。現在、オリオンツアーでは、現在こちらのホテルを宿泊先に選んだツアーに申し込むと、スノーボードセットもしくはスキーのセットに女性のみ可愛らしいウェアを探してレンタルとしてくれるとか。大人数でワイワイ楽しみたいときに行きたいホテルです
まとめ
2つの県にまたがってゲレンデが広がる斑尾高原スキー場。斑尾山の豊かな天然雪によるパウダースノーが生み出す非圧雪の16コースを楽しもうとオフピステ派のスキーヤー、スノーボーダーが多く訪れます。とはいえ、訪れるのは初心者からファミリー、上級者までと幅広く、それぞれのゲレンデごとに楽しめるようになっています。スノーボードも全面で滑走が可能。斑尾の景観とサラサラのパウダースノーを存分に楽しみ、長野の自然を楽しんでくださいませ。