新潟県にはたくさんのスキー場があります。最近はアクセスも良く都心から2時間ほどで着くゲレンデもたくさんありますが、せっかく新潟まで行くのならスキー、スノボを楽しむだけでなく、新潟のご当地グルメも味わってはいかがでしょうか?見た目からも伝統や芸術を感じられるグルメからお土産にも喜ばれるものを紹介しています。
へぎそば
出典:メニュー・おすすめ料理│新潟へぎそばの小嶋屋総本店
新潟名物のへぎそばは、全国の蕎麦好きに一度は本場の逸品を食べてみたいと思わせるほど話題となっています。一般の蕎麦とは違いつなぎにフノリといわれる海藻を使用しているのが大きな特徴です。のどごしがつるつるしていて、もちもちの歯ごたえに人気があります。一口サイズに束ねてへぎとよばれる器に盛り付け、見た目も綺麗で麺が絡まないので食べやすいです。
へぎそばができた由来は新潟名物の着物作りと関連があります。新潟県十日町は着物産業として栄えてきた街ですが、フノリは着物作りには欠かせない素材でした。フノリからとれる糊に糸をくぐらせることで、保護したり強いよりをかけることができたのです。
へぎそばの盛り付け方も、絹を束ねた形とよく似ています。日常いつも見ている姿が食べやすく独特の盛り付け方となりました。蕎麦というと薬味にはねぎやわさびというイメージがありますが、へぎそばの場合はからしです。これをつゆにいれるのではなく、少量をそばに塗って食べるのが本格派です。
新潟県内でへぎそばをたべさせてくれるとことはたくさんありますが、元祖へぎそばを食べたいと言うことであれば小嶋屋総本店がおすすめです。十日町以外にも新潟市や長岡市など数店舗あるのでスキー、スノボの帰り道でゲレンデからアクセスのよい店舗が見つかるはずです。
イタリアン
出典:イタリアンメニュー | みかづき
イタリアンというとパスタなどのイタリア料理全般に指すのが一般的ですが、新潟県ではちょっと違います。中華麺にキャベツ、もやしなどを入れ炒めソース、粉チーズで味付けします。その上にトマトソースをかけた焼きそばのようなご当地グルメです。もやしやキャベツがたっぷり入っているため食物繊維が豊富で健康志向の方にも好まれています。
新潟名物のイタリアンは昭和34年、甘味喫茶の三日月で生まれました。当時甘味を中心に営業を行っていましたが軽食を始めてみようかと考えたところ、東京のもんじゃ焼き店でソース焼きそばが流行りだしたことに着目しました。しかしそのまま出しては面白くないと言うことでミートソースとチーズをかけて、フォークで食べるスパゲティのような焼きそばにしました。名前は喫茶店で流行っていたナポリタンに対してイタリアンと名付けたのです。
現在三日月はみかづきとなり新潟県全般にファストフード店として展開しています。ミートソース味以外にカレー、ホワイトソースなどのバリエーションも増えて、400円から500円程度で購入できます。もちろんテイクアウトもできるので、車の中や電車の中でも食べることができます。
たれカツ丼
出典:新潟カツ丼 タレカツ(たれかつ)
新潟県でカツ丼といったらたれカツ丼のことで、地元の人たちに長い間愛され続けているグルメです。一般的なカツ丼はタレの中でカツを少し煮てから卵でとじますが、たれカツ丼は少し薄めで、揚げたてをタレにサッと浸してからご飯にのせたシンプルなものです。カツの揚げ方やタレの味が美味しさの秘訣となるので誤魔化しはききません。また、美味しい米の生産地の新潟ならではのグルメとも言えます。
たれカツ丼は新潟県に行くと提供しているレストランはたくさんあり、ゲレンデのレストランでも食べられるところがあります。都心から車で2時間ほどで着くためアクセスに大変便利な湯沢中里では、笑たこ&マウントスナックで食べることができます。
関東最大級の石打丸山スキー場では、中腹エリアにあるロッジ丸山で食べることができます。スキー、スノボでたくさん運動した後はお腹もすいています。甘辛なタレが染みこんだカツと美味しいお米がマッチしたたれカツ丼が最高の思い出になります。
鶏の半身揚げ
出典:鳥専門店 せきとり / 半身から揚げカレー味冷凍
鶏を半身揚げした料理は各地で見られますが、新潟県の半身揚げはカレー味が主流です。鶏の半身の大きさをそのまま揚げているのですが、新潟県ではから揚げと言うとこの大きさのことだと思う人も多いようです。
せきとりは特に有名店で雑誌やテレビに何度も取り上げられています。半身の大きさのものを揚げるのはコツがいりますが、1959年から屋台で売り続けている秘伝の方法で調理しているため、ジューシーであっさりといただくことができます。日本唐揚協会が主催するからあげグランプリの素揚げ、半身揚げ部門で毎年のように金賞を受賞しているのもうなずけます。
ボリュームのある半身揚げなので、つまみにしてお酒を飲んでいる人も多いです。もちろんご飯のおかずとしても美味しくいただけます。
バスセンターのカレー
出典:バスセンターのカレー_amazon
新潟駅から徒歩10分ほどのところにある万代シティバスセンターは路線バスや高速バスの発着場となっています。スキー、スノボに行く人も利用する人が多く、アクセスには欠かせない場所なのですが、バスセンターのカレーが美味しいと言うことでさらに有名になりました。
6番乗り場のそばに名物万代そばという立ち食いそば屋があり、そこで提供しています。豚骨出汁をベースにしているのでとてもコクがあり、500食も出るときがあるという人気のカレーです。値段も手頃でミニカレー380円、普通サイズ470円、大盛550円で、直ぐに出てくるので待ち時間もなくバスを待っている間に食べることが可能です。
バスセンターのカレーはレトルトパックでお土産として販売されています。バスセンター内のファミリーマートや新潟駅構内の土産店などで販売されているのでわざわざお店まで買いに行かなくてもこちらで購入できます。自分用のお土産として家に持ち帰って食べるのもいいですし、お友達や家族にお土産としても喜ばれます。
まとめ
新潟の人気グルメは地域の歴史や特性からきたものが多いです。他県ではあまり見かけない食べ物であっても、新潟県内ではおなじみのグルメばかりです。スキー、スノボでたくさん遊んだあとは、ご当地グルメでインパクトのある写真を撮ったりして、もうひと盛り上がりするのも良いです。