スノースポーツを楽しむために最低限必要な滑るためのギアとは
スキーやスノーボードを楽しむのに最低限必要な用具のうち、一般的に「ギア」と呼ばれるものが次になります。
◆スキー:スキー板(&バインディング)、スキーブーツ、ストック
◆スノーボード:ボード(&バインディング)、スノーボードシューズ
スキー&スノーボードに必要なアイテムは、キッズでも大人でも同じです。子ども用スキーを購入するとき、「来シーズン以降は身長も伸びるから今年は長めのスキーを」などというのは間違い。上達の妨げになってしまいます。成長期のキッズであれば、レンタルを有効利用するのも手です。
これらに加え、ウエア、グローブ、そしてゴーグル・サングラスなどのEyeウエアは最低限必要といえるでしょう。
といって、必ずしも購入する必要はありません。近年では、スキー場でレンタルできる用具のバリエーションと質がかなり向上しており、そのシーズンのNEWモデルを扱っているケースも増えています。初心者の場合はレンタルをうまく利用し、様子がわかってきてから自分の道具を手に入れるというのがよいでしょう。
自然を相手にするからこそ、安全性最優先でアイテムをチョイス
いうまでもなく、スキー&スノーボードは大自然の中で楽しむスポーツ。それだけに、体への負担も少なくなく、また天候の変化にも備えなくてはなりません。ゲレンデスキーであれば、登山ほどの装備は必要ありませんが、やはり安全性は最優先したいもの。
ゴーグルの役目は、雪面からの照り返しを抑え、紫外線をカットすること。雪上の紫外線は、夏のビーチよりもはるかに強いのです。もし裸眼で一日中雪の上にいたら、いわゆる「雪目」という症状に陥ります。これは目の奥の網膜が焼かれた状態で、涙が止まらなくなってしまいます。
紫外線カットだけならサングラスでもOKですが(ただしUVカットであること)、雪が降っているときなどはゴーグルがベター。レンズが曇ったりするとストレスの原因になるので、質のよいものを選びましょう。
ゴーグル・サングラス、さらに加えて帽子やヘルメットは、安全性の面から絶対に着用したいもの。上級者の中には、これらこそファッションの要と言い切る人もいますし、センスや個性を発揮できるアイテムといえるかもしれませんね。
技術レベルを問わず、頭を守るヘルメットは身に付けよう
スキーやスノーボードはスピードを伴うスポーツ。初心者がゆっくり滑っていても20~30km/h、上級者がゲレンデで飛ばすと40~60km/h程度のスピードは簡単に出てしまいます。そしてスピードはすなわちエネルギー。転倒したり、何かに衝突したりすれば体は大きなダメージを受け、ときには死亡事故に至るようなことも。
そこで登場するのがヘルメット。スキーヘルメットはもともと競技スキーで使用されていましたが、安全面が見直されて一般ゲレンデでも徐々に普及してきました。欧米では、今や初心者であってもヘルメットは当たり前の装備。自分が転倒したときはもちろん、万が一衝突事故などを起こした際、大切な頭部を守ってくれます。
といっても、バイク用のヘルメットでは重すぎて不可。首に負担がかかってしまいます。軽量で強度のあるスノースポーツ用ヘルメットのバリエーションがかなり充実しているので、そうしたなかからチョイスするようにしましょう。
簡単にできるスキー&スノーボードのメンテ、ワックスアップ!
スキーもスノーボードも滑走面には滑走性の高い素材が使用されていますが、そのままでは実は不十分。より快適な滑走性を得るためには、ワックスが不可欠なのです。
ワックスには固形タイプ、ペーストタイプ、スプレー(リキッド)タイプなどがあり、さらに気温や雪温、湿度などに応じたさまざまなバリエーションがあります。
もっとも、タイムを競わないゲレンデスキーにそこまでこだわる必要はなく、初心者や中級者には写真のように、必要なアイテムがオールインワンとなっているものがおすすめです。
よく「滑りすぎるとコワイ」などと言う人がいますが、それは間違い。滑らない用具は逆に扱いにくく、滑走性がよくなるほど上達も早くなります。滑る前にサッとひと塗りして、快適な滑走を楽しみましょう。
体のコンディション維持に貢献する専用のアンダーウエア
スキー&スノーボード用のインナーウエアは、専用のものがベスト。もちろん絶対必要というわけではなく、日常着ているコットン素材の長袖Tシャツなどでも代用できますが、機能面で両者には圧倒的な差があります。
スキーやスノーボードは意外に運動量が大きく、気付かないうちにけっこう汗をかいているものです。それでいて外気温が低いため、速乾性や吸湿性、そして保温性は重要な機能となっています。
専用のインナーは、汗をかいても素早く吸湿発散してウエア内をドライに保ってくれるため、快適で体のコンディション維持にも貢献してくれます。それほど高価な買い物ではないので、ぜひ揃えてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか? 今回は、安全・快適にスキーやスノーボードを楽しむためのアイテムをご紹介しました。このほか、もしバッグにスペースがあれば、男女共通のアイテムとして、もう一枚余分にインナーウェア、女性なら「日焼け止め」や「保湿リップ」などを持っていくことをオススメします。もし夕方・深夜発のバスでいくのであれば、大判のストールなどを持っていくと色々なところで役に立ちます。
準備万端でスキー・スノボを楽しんできてくださいね。