コンプレッションウェアはスキーの筋肉痛対策になる?

コンプレッションウェア

アイテム

圧迫や圧搾という意味を持つウェアが、コンプレッションウエアです。身体に密着しているのが特徴で、さまざまなスポーツにも使われてきました。身体をサポートすることで、運動機能を補助できるとされており、スキーでもアンダーウェアとして使われるようになってきています。

話題に上がるコンプレッションウェアとは?

コンプレッションウェア2
コンプレッションウェアは、スポーツを科学的に分析して生まれたもので、締め付けるという意味はあるものの適度に包みこむのが大きなポイントです。これによって、筋肉の動きをサポートして、運動機能を補いますが、もともとは医療用のレギンスが元になったといわれています。足は心臓から離れた位置にあるため、着圧することで血液が凝固するような状態を減らし、心臓に戻る速度を高めることが目的でした。
圧力をかけることは筋肉痛予防の効果があります。激しい運動になれていなかった筋肉は、あとから筋肉痛が起きる遅発性筋肉痛のもとになりますが、コンプレッションウェアによって回復が早まります。

スキーをしたら筋肉痛になるのはなぜ?

筋肉痛の人
スキーで筋肉痛になるのは、さまざまな理由がありますが、まずはゲレンデという場所で滑っていることも要因のひとつです。人間の身体は、一定の体温を維持できるようになっていますが、ゲレンデのような気温が低い場所にいると、必然的に体温が奪われます。寒さを感じると意識しないうちに放熱しないよう体を小さく丸めてしまい、身体に力が入ってしまうことで筋肉通を引き起こしやすくなります。

普段使わない筋肉を、知らず知らずのうちに動かしていることや、必要以上の負荷を与えることが、筋肉痛につながります。

他にもスキー場内で初めてのリフトに乗り降りするときや、転倒しそうといったときに怖さを感じると、身構えて衝撃などに耐えられる状態になります。これは緊張が続いている状況です。緊張のあまり肩が凝ったと思うのも、身構えて体が強張った状態が続いた結果で起きます。怖いと思って筋肉が緊張し、身体を守るというのも筋肉痛になります。

初心者は転びやすく、転んだ回数、起き上がらなければならないため、不慣れな雪上での起き上がりの動作でも筋肉痛は引き起こされます。この時には特に足腰を良く使うため、下半身が特に筋肉痛になりやすいでしす。しかしスキーで滑っている時には常に身体全身でバランスをとっていることもあり、下半身ほどではないものの全身にも疲労は溜まります。

筋肉痛対策にコンプレッションウェアが良いという理由は?

スキーウェアのインナーとしてコンプレッションウェアを着ることで筋肉痛軽減の効果が期待できます。
筋肉痛はそもそも、筋肉が引き伸ばされ大きな力を出したときに発生します。コンプレッションウェアには着圧機能があり、着用することで筋肉が圧迫されます。
そのマッサージ効果により血流がよくなることで筋肉痛が軽くなるとされています。
スキーは特に普段は使わない筋肉を動かすスポーツですので、疲労感を抑えて快適な滑りを楽しむためにはコンプレッションウェアの着用がおすすめです。

スキーに使えるコンプレッションウェアのポイント

スキーヤー
では、スキーをするときには、どのようなコンプレッションウェアを選ぶと良いのでしょうか。
スキー場は寒く、他の運動とは環境が大きく異なるため、通常のコンプレッションウェアでは機能が十分でない場合もあります。そのため、機能性を重視することが選ぶ際のポイントとなります。
コンプレッションウェアを選ぶ際には、まず体温調節ができる機能が大切です。おすすめは吸汗速乾性が高いタイプです。吸汗速乾性が高いものは、汗が冷えることによる体温の低下を防ぐとともに、汗をかいたときの不快な感じも抑えられます。スキー場は気温が低く冷えやすいので寒さから体を守るために、あわせて保温機能もあるといいでしょう。長時間ゲレンデにいるというときには、通気性が重視されたタイプを選ぶと安心です。保温、吸汗機能が高くても水分が外にでていかないと、不快感がありますし汗が外に出ないと汗冷えしてしまう可能性があります。
着圧機能があるものもおすすめです。圧迫されることで末端にも血液が流れやすくなり、寒いゲレンデでも体が温まりやすくなります。
ただし、インナーとしてスムーズに動けることも忘れてはいけません。着圧効果は大切ですが、ストレスを感じるようでは、どうしても滑っていてつらくなります。適度な圧力がかかりながらも、裏起毛付きで空気の層ができるようなものは、かなりの低温が予想されるときでも便利なウェアにります。

まとめ

コンプレッションウェアにはいろいろなタイプがありますが、スキーをする際にはゲレンデという非日常的な環境にあることを意識して選ぶと最適なウェアが見つかります。
筋肉痛防止のために着用する場合も、考えられる筋肉痛の原因を解消できるような機能をもったコンプレッションウェアを選ぶようにしましょう。
さまざまな条件を考慮して快適なものを選び、スキーを楽しんでください。

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