初心者が「スキー嫌い」にならないよう心掛けたいポイント

スキー・スノボ豆知識

初めてスキー場に行く方も、既に何度かスキー場へ足を運んでいる方も、悩みや不安があったり、嫌な思いをして、挫折したことがあるかもしれません。

今回は初心者の方が読むとスキー嫌いにならずに済み、スキー旅行が楽しくなるような解決策を挙げてみます。
初心者を連れて行こうというお友達や中上級者の方も、参考にしてみてください。

未経験者がスキーに行く、誘われる段階で迷う理由まとめ


まずはスキー未経験者の不安をまとめてみます。お友達や知人にスキー未経験者が居て、誘いたいなあと思っている方も、それぞれのケースに当てはめて考えてみましょう。

寒いのが苦手

スキーは雪国で行うものなので、人によっては寒さがつらいこともあるでしょう。
特に北海道などは、施設から踏み出すと想像より寒いケースもあります。

怪我がこわい、運動が苦手

未経験者だと、ニュースで事故の印象が残っていたり、他の滑る系統のスポーツからして、転んだら痛そう、怪我をしそうと思ってしまいがち。
そして学校の体育授業で運動していたどの項目にもあてはまらない、自分が滑っているシーンをイメージしづらいスポーツでもあります。

リフト(高い所)が怖い

高いところが苦手な方にとってはリフトの高さは心配なもの。リフトはある程度慣れが必要な側面もあります。

行くまでが面倒、道具を揃えるのが面倒、車が無い(運転が苦手)

友人がこのような内容を理由にする場合、そもそも行きたくなくてそう言っているか、荷物に由来する可能性が高いです。スキー道具と聞いただけで、大量の荷物をイメージする人も多くいます。
あとは、車で行こうとなった場合の雪道。これはちょっと不安になりやすいでしょう。行く場所がスキー場であるという部分が大きいかもしれません。

スキーを経験した後に、嫌になる理由まとめ


続いてはスキー経験後に嫌いになる理由をまとめてみます。実は同行者の行動が影響しているケースも少なくありません。

リフトに乗れない、降りられない

未経験者のみでスキーへ行った場合、リフトが最初の関門となることがよくあります。
また恐怖心が勝ってしまい、何をどうすれば良いのか考えられなくなるのも、理由の一つとして挙げられます。

初スキーが荒天

これはスキーでなくても気持ちが滅入ってしまうものですが、とりあえずの対策としては、万が一天気が悪くなっても楽しめるスポットの下調べやゲームなどの用意をしておくことです。
滑らない、という選択をできるような気持ちの余裕も大切です。

下手なのがはずかしい

多くの人は上手い人に目が行きがちで、そして自分が思うように滑れないと、引け目を感じてしまうことがしばしばです。

経験者の友達に教えてもらうのが悪い

ほとんどの人は自分も楽しく滑りたいと思うことがあり、覚える方も、いろいろ言われた所ですぐに実践できるわけではありません。
教える人、教わる人とも、どう考えれば良いのでしょうか。

初スキーで疲れてしまった

ここでの「疲れてしまった」は、楽しめずただ疲れてしまった場合としてチェックしましょう。
初心者や未経験者の疲れの大半は、何も分からないままいろいろとやらされて、周りのペースについていけなくて、といった理由です。
慣れていれば楽しみ方も分かってきますが、疲れる要素は滑っている最中だけではありません。宿がゲレンデから遠かったり、道中のアクセスが今ひとつだったりすると、疲労も大きくなります。

ずっと初心者コースだけ滑っていると飽きてしまい、中級コースなどに行って怖い思いをした

同行者が無理やり連れていくパターンも多く、また初心者同士で違うコースにチャレンジしてみたら、うまくいかなかったということもあります。このような時、どのように対処するべきなのでしょうか。

初心者が「スキー嫌い」にならないように、させないようにする解決策


理由をまとめた後は、一気に解決しちゃいましょう!
当たり前のことも、ためになることもあると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。

行くまでが面倒、道具を揃えるのが面倒、車が無い(運転が苦手)、初スキーで疲れてしまった

・面倒の大半は、スキー場選びの段階で解決できる
現在は道路整備されていて道中が快適、電車でアクセス抜群、といったスキー場が数多くあります。
雪道の運転が怖い時は、自分が高速道路を担当し、他は慣れている人に任せるなど、工夫できますよね。
全員が不慣れなら、バスや電車のツアーにしてしまいましょう。

・レンタルサービスをフル活用
レンタルサービスが充実しているスキー場を選べば、道具による荷物の量も心配する必要がなくなります。
未経験者がいきなり道具を全て揃える必要はありませんし、揃えるお金がもったいないかもしれません。楽しくなれば必ず自分のアイテムを持ちたくなるので、その時に購入すれば大丈夫です。

寒いのが苦手

・行き帰りもスキー中も、重ね着で調整するのがベスト
まずは道中、普段着に加えて1枚多く着込めるインナーを持っていきましょう。スキー時に被るニット帽を、最初から身に付けてしまうのもおすすめです。
そして、アクセス良好なスキー場を選びさえすれば、長い時間外を歩くわけでもなく、交通機関からすぐに宿へ入れます。

滑る時も同様に重ね着で調整しましょう。
初心者は力が入ったりムダな動きも多いので、熱くて汗だくになりがちです。このような状況の後、休憩で急に冷えて体調を崩す心配もあります。
とはいえ、ゲレンデで着たり脱いだりするのは大変なので、このような時は少し休憩をしましょう。リュックを持っていって、服を入れて持ち歩けるようにするのがベストです。

怪我がこわい、運動が苦手

・スキーで滑ることは、想像よりもはるかに簡単
早い人なら1、2時間で滑れるようになるという手軽なスポーツだという認識を持ちましょう。
運動が苦手という方でも、練習の順番や準備、無茶をしない、といったポイントをいくつか押さえるだけで、問題なく滑れるようになります。
体重が重くて気になる方でも、レンタルスキーの申込時に体重を記入する箇所があることがほとんどなので、申告しておけば最適な道具を選んでもらえます。

・スキー・スノボ保険に加入し、準備体操もしっかり行う
未経験者だと、ニュースで事故の印象が残っていたり、他の滑る系統のスポーツからして、転んだら痛そう、怪我をしそうと思ってしまいがち。
でも実際には、斜面は柔らかくて斜度も付いているので、力が逃されて痛くありません。

そうした予備知識を知っておいた上で、自分のケガや衝突時に相手へ怪我させてしまう可能性も考慮した、スキー・スノボ保険には必ず加入しておきましょう。
いざ、スキーをやるぞ!とゲレンデへ出た時も、まずは準備体操を行いましょう。
準備体操は重要で、怪我の防止に大変効果があります。

リフトに乗れない、降りられない、リフト(高い所)が怖い

・初心者の乗るであろうリフトは、地上(雪面)にかなり近い位置のまま上がっていく
さすがに慣れが必要な側面もありますが、基本的に人や乗っているリフトが落ちることはない、という点を覚えておきましょう。
初心者のうちは、ストックを伸ばすと届くかも、というぐらい低いリフトしか乗らないので安心できますし、リフト下はちゃんと考えられていて、防護ネットが張られていたり、ふかふかの雪だったりします。

・リフト係を信頼しよう
未経験者のみでスキーへ行った場合、リフトが最初の関門となります。注意すべきポイントと、任せてしまうポイントをしっかりと頭にイメージしましょう。
リフト係は常にスキーヤーを見ているので、ぎこちない歩きだと、リフトの速度を遅くしてくれます。不安な場合は「初めてです!」と一言伝えれば、ちゃんと乗せてくれます。
降りる時も、実は乗り場から「〇〇番初心者です」と降り場へ連絡が入っていることが多いので、また速度を落としてくれます。

あとは自分で注意するべきポイントです。リフトに座る時や降りる前、終点到着直前のストックは、先端を進行方向へ持ち上げておくことが大切です。
イスと地面に挟まってストックが引っかかったり、折れたり、反動で自分に返ってきたりするので危険です。
先端を上げることを意識しておきましょう。

ちなみにリフトから降りてもすぐに止まらず、少し先まで滑ってから友達を待つようにしましょう。
後からどんどん人が降りてくるので、止まってしまうと危険です。

下手なのがはずかしい、経験者の友達に教えてもらうのが悪い

・他人の滑りに対する意識
これはズバリ、気にする必要がありません。同じ初心者であれば、他人など全く目に入ってくる余裕はないでしょうし、相手も同じです。
次に、上手くなると初心者が滑っている斜面から移動していく人がほとんどです。
上級者に至っては、自分の進行コースに初心者が居るか居ないか程度しか意識していません。
さらには、リフトから見ていたとしても、上手い人にしか目が行っていませんし、話題にものぼりません。またはほぼ個人を特定できない程度にしか視認できない距離だったりします。

・練習と自由時間、メリハリを付ける
教える方と教わる方の心積もりも重要です。
おすすめなのは3ポイント程度に絞りながら、自主練習として同じリフトで別々に滑る時間を設けることです。
30分後に集合場所を決めて自主練習、待ち合わせ後にちょっと教えて(教わって)、また自主練習、といった具合にメリハリを付ければ、両者が楽しめます。

・ずっと初心者コースだけ滑っていると飽きてしまい、中級コースなどに行って怖い思いをした
まずはいつでも止まれるスピードの維持に努めましょう。
そしてコースの中央は避けるようにします。
それでも無理だなと思ったら、コース端を徒歩で降りても良いですし、乗ってきたリフトで降ろしてもらうこともできます。

・全てを解決できるスクールがおすすめ
スキースクールは必ずどのスキー場にもあります。友人とレベル差があっても、一緒に滑りながらレベル別にレッスンできますので、大変おすすめです。
斜面を間違えることも無いですし、ちょっとした案内もしてくれます。
午前中はスクールで習って、午後に自主練習をしながら自由に、といったプランも採用できるので、迷ったらぜひスクールを活用してください。

初スキーが荒天

・山の天気は変わりやすいため、晴天率に注目してみる
スキー場の場合はそう悲観することもありません。
まず山の天候は非常に変わりやすいので、一般的な天候よりも、晴れるかな?という期待が持ちやすくなります。
また、積雪後は雪のコンディションが上がるため、荒天から一転、最高のスキー体験になる可能性もあります。

この他、回避策としては晴天率の高い時期を選ぶことです。一般的には、1月よりも2月、3月の方が、晴天率は高くなる傾向にあります。
時節を選び、後は天気が悪くなっても楽しめる施設の下調べ等をしておくとバッチリです。

未経験者も初心者も満足できる、おすすめのスキー場


最後に、これまでのまとめを踏まえた上で、おすすめのスキー場をピックアップします。
ポイントは以下のとおりです。

・初級コースの必要3要素が揃っている(多い+広い+長い)
飽きが来ず上達しやすいのは、この3要素いずれかを満たすコースが3種とも揃っていることです。

・ゴンドラがある
人目も気にならず、リフトの乗り降りも心配なく、適度な休憩を得られて、何より快適!

・景色、アクティビティや温泉といった+αの要素が楽しめる
スキーばかりではなく、他の楽しみ方もあれば、疲れた時も飽きた時も、荒天時も大丈夫です。

・スクール、レンタルサービスが豊富
道具を揃える負担がグッと減るレンタルサービスと、上達が格段に早くなるスクールの利用がおすすめです。

・アクセスが良くて快適
不慣れなうちは、交通網がしっかりしていてアクセスの不安が少ないスキー場を選びましょう。
これからご紹介するスキー場は、どこもアクセス抜群。
車道は整備が行き届いていますし、電車でお越しの方でも、シャトルバスがバッチリ運行されていて、所要時間も短めです。

北志賀竜王スキーパーク


標高差1,000m以上でロングライドが最大約6,000m!
山頂エリアと麓エリアに分かれていて、山頂へは世界最大級の166人乗りゴンドラで一気に登ることができます。
山頂エリアにも初心者コースがあり、滑った後はゴンドラで下山すればラクチン。

麓エリアはメインゲレンデとなっていて、圧雪されてワイドコースなので、大変滑りやすいです。

レンタルもスクールも充実していて、おすすめのスキー場の一つです。

白馬八方尾根スキー場

国内でも1、2を争う国際的な知名度、規模を誇るのが白馬八方尾根スキー場です。
初中級者でも、山頂に迫るぐらいに登って降りてこられる迂回路が3本以上あり、飽きが来ないでしょう。
輸送力も抜群で、ゴンドラだけ乗っていても、十分に楽しめます。

レンタルショップは公式サイトに掲載されているショップが10件と充実しています。またスキースクールは、上手くなりたい!という方へ特におすすめですよ。
麓の施設から白馬温泉の街へシャトルバスが出ており、温泉街を堪能できるのもメリットの一つです。

HAKUBA VALLEY 栂池高原スキー場


栂池のメインの一つは、鐘の鳴る丘ゲレンデです。初心者に最適な斜度と広大なゲレンデ幅は、とても滑りやすい環境です。
また、初心者にとってもう一つのメインが、山頂エリアから降りてくる時に通る、林道コースです。
鐘の鳴る丘ゲレンデで練習して、たまに林道コースを流せば、自然と上達することでしょう。

栂池はアクティビティが特に充実しています。スノーモト、スノーシュー、ファットバイクといった新しい遊びができるので、スキー以外にも楽しめる要素を求めるならイチオシのスキー場です。
もちろん、レンタルやスクールも充実しているので、スキー用具はほとんど準備する必要がありません。

石打丸山スキー場


石打丸山スキー場は、近年施設のリニューアルが続いています。その中でも特筆すべきは、サンライズエクスプレスです。
ゴンドラとリフトが同じ架線で動いているという、世界最新鋭のリフト・ゴンドラ!
またコースも秀逸で、初心者のロングライド、練習コースが豊富です。尾根コースを滑っていると、360度壮大な景色を堪能できます。

石打丸山もレンタルショップが充実しています。公式サイトに掲載されている他にも個人ショップが並ぶ充実っぷり。
受付カウンターではタブレットで選択するなど、あらゆる面で新しくなっています。

野沢温泉スキー場

野沢温泉スキー場は、国内でも歴史のあるスキー場の一つです。エリアも広大で、初心者だと1日で回り切るのは難しいかも、というぐらいコースが多くて長いです。
輸送はゴンドラリフトで大半カバーできるので、長い距離でも快適そのもの。
滑ってゴンドラで休憩して、次のコースへ移動して…といった具合に、切り替えを楽しみながら回ってみましょう。

野沢温泉スキー場で楽しみといえば、やはり外湯巡りではないでしょうか?スキー場の麓は古くから人気のある温泉街で、外湯とはつまり温泉施設です。
あちこちに点在しているので、宿泊施設以外でも温泉を巡りながら、おいしい食べ物を頂くといったアフターが期待できますね。

まとめ


スキーで滑る感覚というのは他ではなかなか味わえないものですし、滑ること自体は意外と簡単なものです。

それでもやはり苦手意識を持っている方がいるのも現実です。
その場合、雪景色を撮影して回ったり、自分が楽しく感じることを探してみるのもおすすめです。

日常とかけ離れた白銀の世界は、ひと時の静寂と、新たな感動を教えてくれる空間です。
今回のまとめを参考に、楽しく素敵なスキー体験をできるよう、工夫してみましょう。

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