スキー初心者でも練習に組み込める!スキーのグラトリ技8選

スキーヤー

スキー・スノボ豆知識

スキーの経験がある人であれば、グラトリという言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
グランドトリックと呼ばれるジャンルがあるのですが、実は初心者でも上達につながる要素がたくさん詰まっています。

フリースタイルに興味がある方や上達したい方、ただ滑るだけじゃ詰まらないという方も、是非グラトリを知って、ゲレンデの楽しみに繋げましょう

グラトリって何?

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グラトリはグランドトリックの略で、モーグルのように凸凹のコブ斜面でエアを決めるようなスタイルとは異なり、通常の斜面でトリックを繰り出します。
スキーのトリックと言えば様々な競技で行われますが、モーグルやエアリアル、スキークロス、ハーフパイプなどでシチュエーションは異なります。

全ての基礎となり得るのがグランドトリックであり、通常のスキー上達にも役立つとなれば、俄然チャレンジしたいという気持ちになるでしょう。

上達のためのグラトリ技その1:ジャンプ

ジャンプは全てのトリックの基本となる感覚や、自信を身につけるのにピッタリです。
と言っても、最初は一瞬浮くだけで構いません。ポッピングという名称もありますが、滑りながらそのままジャンプしましょう。
慣れてきたら、大きくジャンプしてみたり、スキー場のパークなどに設置してあるキッカーから、スッと飛ぶことにチャレンジしても良いです。
注意点としては、常にスキー板の真上、すなわち中央から踏めるポイントに維持しておくことです。
例えばジャンプしようとして、思ったほど飛び上がれない場合は、中央に乗れていない可能性が高いです。前のめりになり過ぎず、しかし後傾にはならないように気をつけます。
着地もしっかりと体が付いていけるように心掛けましょう。安定してくると、キッカーでポッピングしてより大きいジャンプが可能になります。

上達のためのグラトリ技その2:グラブ

ジャンプができるようになれば、次にチャレンジしたいのがグラブです。

グラブは、ジャンプ中に板を掴めば成功です。それなりに大きくジャンプができれば簡単に出来るようになる人も少なくありません。上手く掴めるようになったら、ゲレンデ映えするスキー板のX字にもチャレンジしてみましょう。
スキーの技
注意点は、練習方法として掴む手を少しずつ伸ばしていくことです。まずはブーツを触ってみる、続いてバインディングを触ってみる、といった具合です。またジャンプに気を取られると、板がバラけやすくなるので、ヒザや内股を意識して緊張させる事も覚えていきましょう。がっちり掴まずに、触るだけでも練習になります。

上達のためのグラトリ技その3:スイッチ

グラトリに興味がなかったとしてもオススメの練習方法が、スイッチです。
後ろ向きで滑るだけなのですが、グラトリでは当たり前のように使う基本技です。また初心者や子供を教える時に、スイッチしながら相手を見続けるというのは、非常に有効な指導手法です。
後ろ向きの滑りに慣れてきたら、直滑降中にくるくる回ることもチャレンジしてみましょう。エッジの扱い方や体重移動を身につけるのにピッタリです。

注意点は、まずV字で試すことです。ターンも逆足に荷重するので、ゆっくりと慣れていきましょう。
また、くるくる回るには、スキー板の中心に荷重できていることが大切になってきます。圧雪された斜面の方がやりやすいです。

上達のためのグラトリ技その4:オーリー

スキー練習
オーリーは一応ジャンプするまでが一連の流れですが、しならせるだけでも十分練習になります。
一番簡単なのは、テール、又はトップに荷重をかけて、反対を浮かせることです。バーンを滑り終えて、リフト乗り場まで緩斜面が長く続く場合などに、チャレンジしてみると良いでしょう。

注意点というよりはコツになるのですが、前後の体重移動をかなり大袈裟に試すことです。実はどの練習でも同じなのですが、思ったよりも自分の動きは小さいものです。
やり過ぎと思うぐらいで丁度いいケースがほとんどなので、大きく荷重移動を行ってみましょう。慣れてくると、しならせてジャンプできるようになるので、キッカーが無くても跳ねることができるようになります。

上達のためのグラトリ技その5:シフティー

シフティーはジャンプ技です。1回だけひねるとシフティー、左右行うとモーグルでよく見るツイスターです。下半身だけ90度にひねる形ですが、上半身と下半身を逆にひねりながら飛び、また戻して着地です。

ひねって戻して着地となると、それなりの大きさでジャンプできないと時間が足りません。自信がない場合は、まずしっかりとジャンプできるようになりましょう。
また上手くひねるためには、軸がしっかりとしていないと、素早く動作できませんので、足がバラけないよう1本の軸を意識して、しっかりと力を入れてひねるようにしましょう。

本格的なグラトリ技その1:180(ワンエイティ)

スキーの技
180はワンエイティと呼びます。180度回るトリックです。180度ということは着地が後をからになるので、ここまで挙げてきた各トリックが出来るようになってからチャレンジしましょう。
注意点とコツですが、慣れていないと恐怖感はあるものの、次に挙げる360(スリーシックスティ)よりは時間の余裕があります。まずはある程度のスピードでスイッチが出来るようにしておき、平地で体をひねる程度を確認しておきましょう。視線は着地の瞬間まで前に残して、飛ぶことも大切なポイントです。

もう1点はスキー板の中央に乗り続けることです。特に着地時は後傾になりやすいので、ブーツの前にスネをくっつけたまま動作できるように意識しましょう。

本格的なグラトリ技その2:360(スリーシックスティ)

180の次は360、つまり1回転です。スリーシックスティと呼びますが、日本ではサブロクとも呼んでいます。
360度という事でちょっと難しそうなイメージもありますが、思ったよりは簡単です。着地も前に向いて行えるので、180よりも360の方が簡単に感じることもあるでしょう。

注意点はしっかりと回転力を持って飛ぶことです。両手をしっかり真横に広げて、体と一緒にひねると回転力が付きます。
回転力さえあれば、あとはふわっと回って着地なので、視線も一緒に回転です。

本格的なグラトリ技その2:5050(フィフティフィフティ)オンザボックス

最後のグラトリは5050(フィフティフィフティ)オンザボックスです。
パークなどのコース内に設置してあるボックス=レールなどにペタッと乗って滑って降ります。エッジで滑るのではなく、面で滑るイメージです。慣れてくると、スキー板のあらゆる位置を使って、ボックスに乗る場所も変えて、色々と楽しめるようになります。

注意点とコツですが、乗って滑る事自体は思ったよりも簡単です。ですが、雪面とは違って設置面は硬いです。しっかりと乗ってしっかりと降りる事を意識しましょう。
最初はレールではなく、幅の広い安定感のあるボックスがオススメです。またボックスに乗った後も、すぐに降りる必要が出てくるので、いつでも動ける姿勢を意識することが大切です。

ボックスに乗る時、乗っている最中、降りる時、どのシーンでもヒザとヒジを柔らかく曲げて、衝撃を吸収できるよう、いつでもパッと動けるようにしておきます。平地でジャンプして着地時に柔らかく屈伸するような感覚を覚えておくと良いです。

まとめ

一般的なスキーの技術向上としても楽しむためにも、グラトリは大変有効な遊びです。
またトリックを始めると、ストックが邪魔に感じることがあります。実はストックを持たずに滑ることも、上達に結びついています。

大きくジャンプできるとかなり目立つので、注目を浴びたい方や、SNSにアップしたいといった方にもぜひチャレンジしてみましょう。

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