初心者がスキーを始めるために必要な道具の値段はいくら?

スキー・スノボ豆知識

スキーに行こう!と決めた瞬間に発生する最初の疑問は、スキーを始めるための費用や、道具の問題ではないでしょうか?
必要な装具は色々とありますが、いきなり全てを揃える必要はありません。

何が必要なのか、またどこから揃えていけば良いのか、そしてレンタルサービスについても、色々まとめてみました。

まずはざっくりと スキーを始めるためのグッズ費用をチェック

手っ取り早くざっくりと、スキー用具で必要そうなものをピックアップして、およその価格を調べてみました。
初心者モデルだと、セット販売も多く見かけるのですが、ここでは単体で計算しています。

スキー板

できればセットで購入したい板ですが、単体で20,000円辺りが安い価格帯です。

ビンデイング

スキー板に付ける金具で、ブーツを固定するものです。もちろん必須ですが、板とセットで購入するのが一般的です。
安い物は5,000円程度です。

ブーツ

実は一番大切なのが、スキーブーツです。良いもの=価格が高いものではなく、自分の足に合った物を探す事が大切です。
そして初心者用は大半が柔らかいので、上達も早くなります。価格は8,000円程度でしょう。

ストック

ストックは両手に持つのですが、上達してくると重さや風の抵抗が気になり始めます。逆に言えばそういった感覚が解るようになるまでは、どれでも良いとも言えます。
価格は1,000円程度で売られています。

ウェア上下

自分の見た目に直結するだけあって、真っ先に目が行くのはウェアではないでしょうか。ただし重要度はブーツより下です。
安ければ12,000円程度で掘り出し物を見つけれられることもあります。

インナー

インナーは普段着ているシャツでも構いませんが、防寒に関しては秀でたものがあります。
但し、1枚で解決しようとしたり、脱ぎにくい厚手2枚の重ね着よりは、多少薄手でも良いので重ね着して、最後に脱ぎやすそうな1枚を重ねると良いでしょう。
また、現在はしっかりとしたスポーツ用インナーであっても、格安で売られています。5,000円で上下揃えられます。

ゴーグル

ゴーグルは必須と考えましょう。晴れていると必要ないかな?と思いがちですが、雪面からの照り返しは眩しく、また滑っている時に目が乾燥しやすいです。
サングラスは?と思う方もおられると思いますが、金属製のフレームはやめておいたほうが良いでしょう。寒いとフレームが肌に当たったときに痛いです。
またコンタクトを利用している場合は、サングラスだと風で目が乾いて外れやすいので、ゴーグルを強くおすすめします。安い物は4,000円ぐらいです。

スキー用グローブ

スキーグローブは消耗品と考えておきましょう。価格も安く4,000円程度、またグローブは良くワゴンセールで1,000円といった価格で売られることも多いです。

フェイスマスク

今回取り上げているグッズの中で、最も必要無い可能性があるフェイスマスクです。ただし、寒さを防ぐ効果はもちろん高いですし、日焼けについても日焼け止めを塗っていようが、フェイスマスクの方が効果は圧倒的です。2,000円程度で購入できるでしょう。
日焼け止めで十分、フェイスマスクはいらない、という方にオススメなのが、イヤーバンドです。寒くなければ、イヤーバンドで耳だけ防護できます。寒くなれば頭をニット帽で防護、イヤーバンドを首に掛けます。
実際にはウェアの襟の中に装着しているような格好なので、見えないしマフラーになって温かいです。

帽子

帽子は想像以上に防寒具として効果があるので、必ず購入しましょう。やはりニット帽がオススメで、通常のキャップでも効果はあります。また怪我の防止にも役立ちます。価格は3,000円程度でしょう。

ソックス

スキー用のソックスは少し厚手の物が一般的です。防寒の意味もあるのですが、ブーツの中で力が入るので、丈夫な必要があるのもポイントです。
とは言えソックスなので、1,000円程度で問題有りません。

リフト券ケース

ウェアに付いている物を使うのがベターです。ポケットから出して利用するとか、首からかけるパスケースといった物は、器用に動かせないグローブ装着状態で扱いにくいので、初心者には扱いにくいでしょう。

プロテクター

慎重を期す場合や、フリースタイル、子供などは、プロテクターを装着するのが良いです。また実際には転倒しても痛くないことがほとんどですが、頭は防護した方がより安全です。ヒザやヒジを防護するプロテクターは3,000円程度、インラインスケート用でも問題ないでしょう。
ヘルメットも3,000円程度から見つかりますが、ここは安全性が第1なので、激安のヘルメットを安易に購入するのは控えましょう。

総額はいくらになったでしょうか。ざっくりですが、70,000円ほどとなりました!

最初はレンタルでお得に始めることも考えてみよう

レンタルは、一昔前だとよくわからないメーカーの物で、皆同じデザイン、メンテナンスも全く行き届いていないというのが定番でした。
しかし現在は、しっかりとメンテナスが行われており、販売されている商品の殆どをカバーするほど充実したサービスも登場しています。
いくつかメリットを挙げてみましょう。

上達してくると欲しい物がわかるようになる

最初は何が良いのか悪いのか、自分に合うのかどうか、さっぱりわからないという人も多いでしょう。そして上達してくると、レンタルでは物足らなくなってくる事もあります。
自分に合うか合わないか判断がついたあとに購入を決められることは、メリットの一つです。

充実したラインナップのレンタルサービスを活用して、簡単には購入を決められないグッズを試すことが出来る

レンタルサービスによってはかなり高額なグッズもレンタルすることができます。試したあと、気に入れば今後自分用に購入をしても良いでしょう。

メンテナンスが行き届いている

スキー板に良くあるのが、滑らない板です。これ、実は上達の大きな妨げとなるんです。応急的に塗るワックスは市販で存在しますが、あまり効果は期待できません。
初心者はお手入れの方法も分からないので、やはりプロによるメンテナンスの行き届いたレンタルサービスの方が、良い状態の板ですべることができます。

デメリットもあるので、挙げておきます。

自分にあうサイズが必ず置いてあるとは限らない

レンタルウェアは予約制が多いので、在庫がないという事は殆どありませんが、それでも現地でちょっと違うな、と感じた時に、サイズが無い可能性があります。

レンタルサービスで格差があるのは事実 グッズ類は自分で用意する必要も

さすがに必ず最高のレンタルサービスが受けられる、という訳でもないので、ゴーグルやインナー、靴下などレンタルできない物もあります。
小物はかさ張らないので、ウェアなどの大きい物だけレンタルするというのも手です。

価格についても簡単に触れておきましょう。
例えば、スキー板+スキーブーツ+ストックをレンタルすると、およそ1日5,000円前後ですが、2日だと6,000円といった具合に、複数泊で高額になる事はほぼありません。詳細は各スキー場で公開されている情報を確認しましょう。

初心者向けのセット販売が低価格で手っ取り早い

初心者向けとしてセット販売されているスキーグッズが数多くあります。
これはハマりそうだなと思うまで、上達して物足らなくなるまで、セット品でも十分楽しむことができます。

スキー板+ブーツ+ストック+グローブのセット

まず、このセットがコストパフォーマンスが特に高いです。ストック・グローブはさほど高くないのでおまけ程度、購入時はブーツを中心に考えることをオススメします。
柔らかくてバックルタイプのブーツの中から、自分の足のサイズに合ったものを選ぶのですが、最初きついかな?と思うぐらいで丁度いいです。
時間が経つにつれてインナーが足の形にフィットするので、丁度いいサイズになるんです。
価格は40,000円程度ですが、収納用の袋も付いてきたりとオトクな事がいろいろあります。

ウェア上下セット

純粋にデザイン統一で上下セットもありますが、上下組み合わせ自由のバラ売りでセット割引というスタイルもあります。
旧モデルは割引セールに回ってくるのですが、掘り出し物が多く存在するので、ぜひ売り場を確認してみましょう。
価格は13,000円程度です。

グローブやゴーグルは、セットに入っていたりいなかったりです。
レンタルサービスとの兼ね合いを考えると、自分で用意するべきグッズはスキーブーツでしょう。
サイズが合わない、履き慣れない、足が痛い、というのはスキーをやっていて本当に苦痛になってしまいます。

スキー板をレンタルする時も、スキーブーツのサイズを伝えれば、ショップ側で調整してくれます。
ウェアもレンタルできますので、最も大きな荷物2つは省略できます。

ゴーグルやグローブは良いものがレンタルできない事も多いので、自前で用意する優先度は高めかもしれません。

アイテムによっては、中古を購入する方法もアリ!

中古であれば、昨年一番売れたあのモデルも、定価より安く購入できる可能性があります。

オークションを始めとして、スキーショップやオンラインショップでも販売されていますので、中古に抵抗が無ければ検討してみましょう。

中古で狙い目なのはスキー板

スキー板は、中古でも結構流通しています。インストラクターの先輩が履いていた板を安く譲ってもらったりするインストラクターもいます。
上級者は、毎年のようにスキー板を購入する事もあるので、それなりの量が流れてきます。
そして2、3年程度の型落ちであれば、板がヘタっている、バネ力のような物が失われているという事もないでしょう。知人から譲り受ける人も多いです。

オークション系だけではなく、ショップが手掛けている

オークションで一番のメリットは、市場価格より安いことでしょう。
ですが、オンラインショップとしてスキーショップが販売しているというのも、忘れずにチェックしたいところです。
スキー板でいちばん大事なのは、メンテナンスが施されている事です。

状態に注意が必要

スキー板は、ワックスやエッジの消耗具合が滑りに直接影響します。キズは、滑走面の重要度が一番で、ここに大きな傷があるようなら、避けましょう。
表面のキズはあまり問題がないので、小さいものは気にしなくても大丈夫でしょう。とにかくメンテナンス状態が重要だという事を覚えておきましょう。
またヘタリについても、あまり古いモデルでなければ、酷使されるレベルの板=上級者のレーシング用板とか、で無ければ、問題無いと思います。

他のグッズで考えると、ゴーグルはある程度問題無いですが、ウェアやグローブは少し考えましょう。
撥水加工されている商品は、ある程度の期間で、その性能が落ちます。グローブで雪水が染み込むと、かなり指先が冷えますので、中古は避けたほうが無難です。
ゴーグルやサングラスは中古でも良いと思いますが、ゴーグルで1点だけ注意したいのが、匂いです。
嫌な香りはともかく、香水系の匂いも付いている可能性があるので、購入前に質問してみましょう。

専門店以外でもグッズを揃えられる

一般的な用途で売られている物でも、十分スキー・スノボに利用することが出来ますので、いくつか紹介します。

帽子

帽子はキャップでもニットでも、一般的なもので十分代用できます。自分の好きな物でOKです。
またユニクロなどでフリース地のキャップが販売されることもありますが、かなり快適です。

ネックウォーマー

ネックウォーマーで個人的に押しておきたいのは、イヤーバンドの通常利用&ニット帽+ネックウォーマー的使用です。
寒いのが苦手という方、ぜひ首周りの防護をやってみて下さい。格段に暖かくなります。
ちなみに、タオルでフェイスガードしてみたりネックウォーマー代わりにしてみたりというのも見かけますが、僅かな水分でもパリパリになって冷たく、効果が薄いのでオススメできません。

インナー

これもユニクロが代表的で、とても使い勝手の良いインナーが販売されています。
上半身だけではなく、下半身のタイツが保温にはかなり役立ちます。
またもう1箇所、インナーをオススメするのがグローブです。
グローブが臭くならない、温かい、というメリットがあるので、薄手のインナーグローブもチェックしてみましょう。

靴下

冬物で厚手の生地であれば、代用は可能だと思います。但し、想像以上にブーツの中で踏ん張っているので、丈夫な生地の靴下が良いでしょう。
またあまり厚手になっても、ブーツが足に合わなくて痛くなるので、ブーツを持っている方は合わせながら検討しましょう。

関節を守るプロテクターがあると安心

手首や足首を守るプロテクター・サポーターは、スポーツ用としても数多く販売されています。
グローブを装着するので、手首だけの物が無難かもしれませんが、試着して行けそうなら色々と検討してみましょう。

足首は装着位置に注意が必要です。ブーツ内で足に当たりが出る原因にもなるので、試着は必須と言えるでしょう。
またスキーブーツはハードタイプで硬い物が一般的なので、そこまで気にすることもないでしょう。

この他、膝・肘を守るプロテクターは、フリースタイルの滑りをしたいなと思った時は、特に安心感があります。

ジュニア=子供にスキーをさせる場合は、ヘルメットが重要です。
しっかりと安全基準に達したヘルメットを被せてあげるようにしましょう。

まとめ

色々と紹介してきましたが、結局は予算や回数次第だと言えます。

全てレンタルでもOK、セットでお得に揃えるのもOKでしょう。主要なグッズの中で1個だけ購入するべき物があるとすれば、スキーブーツです。

知人友人から貰うのもOK、様々な手段で揃えて、スキー・スノボを楽しみましょう!

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