スキー・スノボは雪質が大事?おすすめのスキー場5選

雪の上

スキー場情報

スキー・スノボをしていると必ず耳にするのが「雪質」という言葉です。
滑り心地などに影響することから、雪質の良さを前面的にアピールしているスキー場も少なくありません。
しかし初心者にとってはどの雪質がいいか初めはわからないものです。
こちらの記事ではそれぞれの雪質の特徴と雪質がいいおすすめスキー場をご紹介します。

”雪質”って何?パウダースノーやザラメ雪の特徴は?

雪だるま
スキー場の雪にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴を持っています。
雪質はスキー・スノボの滑りやすさを大きく左右するものです。好みの雪質が分かればスキー場を選ぶ一つの基準にもなります。
初心者の方は、自分はどの雪質がタイプか分からない方の方が多いと思いますので、冬場に見られる雪質と春の雪質にわけて特徴を見ていきましょう。

冬場によくみられる雪質

まずは、粉雪とぼたん雪をイメージしてみましょう。
粉雪は気温が低い時に現れますが、粒が小さく、結晶がキレイでぼたん雪も軽くサラサラしています。
ぼたん雪は水分を含む量が少し多く、粒も大きいです。そしてより積もりやすいのはぼたん雪です。

・アイスバーン
氷結している状態で、スキー板のエッジをしっかりとメンテナンスで手入れしていないと、刃が立たずにツルッと滑ってしまいます。
これは上級者でもヒヤッとする瞬間ですが、アルペンレースなどは、敢えてこのアイスバーン状態にしてタイムが出るようにコンディションを整えるのです。
アイスバーンを無事にやり過ごすには、スパッと切るように、直線的に通ってしまうことがコツです。
・圧雪
通常の雪質であれば、この圧雪という作業が行われているコースがほとんどです。一番楽しいと感じる人が多い状態でしょう。
・パウダースノー
誰もすべっていない粒子の細かい新雪が降り積もった状態を指します。
この雪質を好むスキーヤー・ボーダーは多く、ふわふわとした感触でまるで板が地面から浮いたような感覚を味わうことができます。

春頃に見られやすい雪質

・ザラメ雪
これは溶けかけているかき氷のような状態、粒も大きいので、ボーゲンで滑っていてもザラザラ音が聞こえるほどです。
この状況になると、カービングというより、板の面で滑っているような感覚になります。
ザラメ雪が登場すれば、春スキーをイメージする人も多いです。

雪質が良いおすすめスキー場3選

白馬五竜&HAKUBA47(長野県)

白馬五竜&HAKUBA47
広大なエリアに加えて、尾根コースも存在するなど、標高の高いエリアに数多くのコースが存在します。全般的に雪質は良好です。3月でも氷点下15度と、北海道のスキー場に匹敵するコンディションが、良質の雪を維持してくれています。
海外からの訪問者が多いのも特徴で、雪質の良さが魅力的なので訪れた、という方も多いです。
ゲレンデは、大きく分けて3つのエリアがありますが、初中級者と中上級者は比較的滑るエリアが別れていると言えます。初心者はもちろん、中上級者でも景色を堪能しながら滑り降りる林間コースも魅力的です。
両山頂とも、輸送力のあるゴンドラ・クワッドリフトがあるので、快適に楽しめるでしょう。

《おすすめポイント》
・グランプリコースは中上級者向けの広大な1枚バーン
広大な斜面=1枚バーンが待ち受けていますが、コース横には非圧雪エリアも用意されているので、パウダースノーが楽しめるチャンスもあります。
・パノラマコースは初中級者の天国
程よい斜度で初中級者が楽しめる、景色抜群の山頂エリアコースです。極上の雪質を楽しめます。
・毎年開催される雪の祭典「白馬五竜スノーフェスティバル」
3月に開催される雪の祭典「白馬五竜スノーフェスティバル」では、ゲレンデ上で太鼓祭りや花火も堪能できる他、ナイターが無料になるなど、特別な体験ができます。
・外国語にも対応のスクール
広大なエリアだけあって、スキー・スノーボードスクールは6つ存在します。
また白馬五竜&HAKUBA47は以前から海外からの旅行者も多く訪れるので、英語・中国語に対応するスクールも存在します。

《アクセス情報》
車:練馬I.Cより2時間程度
電車:JR北陸新幹線に乗車、軽井沢駅より徒歩10分 無料シャトルバスあり

白馬八方尾根スキー場(長野県)

白馬八方尾根スキー場
オリンピックの主要会場にもなっていた、日本有数のビッグゲレンデです。雪質は良好で、山頂だと標高は1,800mを超えています。パウダーゾーンという非圧雪コースも多く設定されているので、楽しみがいっぱいのスキー場です。山頂からキレイに広がっていくレイアウトで、山頂エリアは日本屈指の上級者向けコースも存在します。また初心者でも迂回路でのんびり降りてこられるので、どなたでも良質な雪と広大な北アルプスの景色を堪能できるでしょう。また国内有数のビッグゲレンデで世界的な知名度もあるので、海外からも旅行者が多く訪れます。黒菱ゲレンデは上級者コースですが、パウダー状態だと天国、コブ状態の場合はある程度覚悟して侵入しましょう。

《おすすめポイント》
・黒菱のコブサイズ
頂上にある非圧雪エリアの黒菱は、コブサイズが特大で有名なコースです。初心者でも下から眺めることが出来るので、迷惑にならないようコース端の方で、少しだけ見学するのもオススメですね。
・中上級者にオススメの、ひたすら真っすぐ降りていくロングライド
麓から見て一番左側のコースを連続で降りていくと、ほぼストーレートのラインでコースが続くので、パラレルターンなどでロングライドを堪能できるでしょう。
・キッズパークにキッズスクール、託児施設も有り
ファミリーにも嬉しい設備が満載です。託児施設もあるので、小さいお子様をお連れの場合でも心配ごとが軽減できますね。
・スクールで上達を目指せる
白馬八方尾根スキー学校があります。基礎スキー界ではこちらを慕うスキーヤーが多く、バッジテストでも有名です。上を目指す方は、ぜひ受講してみて下さい。

《アクセス情報》
車:長野ICよりオリンピック道路でスキー場へ、安曇野ICより北アルプスパノラマロードを通ってスキー場へ。新宿から高速バスも有り 約5時間
電車:JR長野駅より特急バス有り JR白馬駅より路線バス
シャトルバスが運行されているので、麓の街や、近隣のスキー場へもアクセスが可能な交通システムとなっています。

HAKUBA VALLEY 栂池高原スキー場(長野県)

HAKUBA VALLEY 栂池高原スキー場
スキー場は広大なレイアウトで、山頂エリアだと1,700mと高地です。雪質が良い事に加えて、コースもかなり広く取られています。またスキー場のTOPより更に上へ、ヘリスキーツアーも用意されています。
麓は特大の名物バーン、鐘の鳴る丘ゲレンデが広がっていて、どこを滑ろうか迷うぐらいです。初心者は山頂近くから林間コースのロングライドを楽しむことが出来ます。
また更に上の山頂からは上級者御用達の名物コースが並んでおり、有名な基礎スキー界の人材を排出しているスキー場でもあります。基礎スキーヤーの聖地の一つ、とも言えるでしょう。

《おすすめポイント》
・チャンピオンゲレンデは中上級者最適の練習バーン
斜度はありますが、コース幅を広く取ってあるので、自信を持って滑ってみましょう。練習に最適な斜面だと言えますし、多くの人がレッスンを受けたり、自主練習していたりします。
・雪質を堪能するなら、栂の森ゲレンデ
山頂のエリアですが、斜度は平均的でゆったり楽しめます。天気が良ければ富士山も拝めるような特上の雪景色を楽しみましょう。
・雪山の自然を楽しむツアーもあり
スノーシューを履いて、ガイド先導の元、雪山を歩き回るツアーも存在します。滑らないで楽しむ事もできるので、スキー・スノボだけじゃない楽しみを求める方にオススメです。
・格式高いスクールで学べる
栂池スキー学校があります。基礎スキー界でも有名な伝統のあるスキースクールなので、着実なレベルアップを求める方なら、ぜひオススメしたいスクールです。

《アクセス情報》
車:長野ICまたは安曇野ICより約1時間30分 
電車:JR長野駅よりシャトルバスで約1時間30分、またJR南小谷駅より路線バスで約25分

春スキーにおすすめのスキー場2選

山形蔵王温泉スキー場(山形県)

山形蔵王温泉スキー場
1,700mのTOPから広がるのが、有名な樹氷原です。雪質はシーズンを通して良質に維持されているので、国内でも最高クラスの体験ができると言えるでしょう。
TOPは中級者コースとなっていて、アクセスはロープウェイなので、滑らずにロープウェイで樹氷原だけを眺めに行くことも可能です。
またレイアウトは2つの大きいエリアを付随した状態で、端から端まで楽しもうとすると、かなり時間がかかります。
高さ2.34m、肩幅1.2m、膝幅1.8m、台座の高さ0.34mもある、大きなお地蔵さんの石像があります。
ロープウェイは3基かかっており、紅葉を楽しめる観光地としても有名です。冬季には心強い輸送力となってくれますし、寒くないので嬉しいポイントです。

《おすすめポイント》
・樹氷原は必見
樹氷は他でも見ることが可能と言えますが、蔵王の樹氷原は広大です。ロープウェイで眺めながら、山頂でお地蔵さんへお参りをしてみましょう。山頂のレストランもオススメの樹氷スポットです。
・自身のある人は、リフト制覇を目指してみよう
リフトが32本かかっているので、コースも山盛りです。無茶はせず迷惑もかけず、しかし自信のある方は制覇してみるのも、楽しい滑り方になるでしょう。
・疲れたら温泉が迎えてくれます
何でも1900年の歴史を持つと言われる、蔵王温泉エリア。広大なコースの疲れも、温泉で癒やされること間違いなしです。
・宿泊してレッスンが受けられる
蔵王ハイムスキースクールがあります。複数泊でのキャンプレッスンが人気で、上達したい人はみっちりと練習ができるので、オススメです。

《アクセス情報》
車:山形蔵王ICより約18km
電車:JR山形駅よりバスで約40分

かぐらスキー場(新潟県)

かぐらスキー場
かぐら・みつまたエリアはシーズンインが早く、シーズンアウトも遅いゲレンデです。雪が良質で滑りやすいスキー場であると言えるでしょう。みつまたステーションに「かぐらパウダーステーション」があり、関東近郊で一番近くパウダースキーが楽しめます。ゲレンデは3つのエリアが並んでいますが、端から端へ移動するのは相当時間がかかります。それでいてロングライドは6,000mと、スキーリゾートプリンスならではのレイアウトです。
自分がどのエリアに宿泊しているのか、車を止めているのか、しっかり把握して、所要時間を考えながら滑る必要があるくらい、広大です。
田代エリアには苗場スキー場と結ぶドラゴンドラがあり、田代ロープウェイと合わせて、空中からの景色を楽しむことが出来ます。

《おすすめポイント》
・コース制覇が好きな人にとっては最難関の一つ
広大なゲレンデは、中級者でも端から端まで50分かかることもあります。すべてのコースを制覇したい人にとっては難関であるゲレンデの一つです。
・横長ではあるが、リフトの配置は快適
やはりリゾートスキー場の快適さが際立っています。リフトの配置が良好なので、滑りやすいです。

スクールは4校存在します。レーシングスクールがあるのも特徴の一つでしょう。また基礎スキー界で有名な方が、こちらのスクールにも在籍しています。

《アクセス情報》
車:みつまたステーションへは、湯沢ICから約8km 月夜野ICから約46km
田代ステーションへは、月夜野ICから約39km 湯沢ICから約15km
  電車:JR越後湯沢駅東口より路線バスで約30分
横に広いスキー場なので、田代ステーションとみつまたステーション、両麓の施設をシャトルバスが結んでいます。戻るのに疲れたら、ぜひ利用してみましょう。

注意しよう!同じスキー場内でも雪質が違うことがある?

雪山
ここまで冬のシーズンと春のシーズンそれぞれの雪質がいいスキー場をご紹介してきましたが、同じスキー場でも条件により雪質が異なる場合があります。
条件の一つ目として挙げられるのが標高です。標高が高ければ高いほど気温が低いため雪質は良くなります。次に斜面の方向です。一見関係ないように思えますが、これには太陽が関係しています。
南向きの斜面は日照時間が長いため雪が溶けてしまいやすいです。つまり、いい雪質をもとめるのであれば反対側の北向きの斜面がおすすめということになります。

まとめ

ゲレンデのコンディションは時間単位でも変わってきます。
特にパウダースノーの場合、人が滑った後は雪が固まり独特の感触が楽しめなくなることもありますので、パウダーを狙うなら朝早く滑るのがおすすめです。
電車などだと始発の関係もありますので、夜発のバスツアーなどを利用して早朝から滑れるように計画してみてもいいかもしれませんね。

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