スキー場は寒い!正しい防寒対策をして風邪を予防しよう

スキー 防寒

スキー・スノボ豆知識

スキーやスノボに行きたいものの、寒さを思い浮かべると躊躇してしまう方もいるでしょう。ゲレンデは山の中にあり、辺り一面に雪が積もっているので東京などの都心と比べると気温が低いことが多いです。厚手のスキーウェアを着たり暖かいインナーを着て防寒対策はしっかり行っていても寒さを感じることがあります。寒いと感じるのはなぜなのでしょうか?

スキー場が寒く感じる原因

防寒対策
確かにゲレンデは雪の中なので寒いですが、街中でも雪が降ったりと寒い日があります。なぜゲレンデは普段より寒く感じるのでしょうか。それには理由があります。

気温に対して薄着すぎる

ゲレンデの気温は、マイナスとなっていることがほとんどです。もしゲレンデに薄着で行けばそれが寒さの原因です。しかし、それを考慮して防寒機能があるスキー、スノボウェアで行く人がほとんどでしょう。

汗が原因で身体が冷えている

例えばマラソン関連は日本では冬に行われます。そのときランナーは厚着をしてはいません。箱根駅伝は箱根の山の中で行われ、時には雪が降っていることもありますが、ランニングシャツに短パンです。身体を動かすことでとても暑くなるからです。同じようにスキー、スノボもかなりの運動量です。厚着過ぎてしまうと、滑り降りてきたときには汗をかいているのです。顔に冷たい風を感じるためあまり気付かないことが多いのですが、ウエアの中は汗でにじんでいたりします。リフトは乗っているだけなので動きません。たいていの場合汗が冷えてしまうことで寒さを感じているのです。

汗冷えのメカニズム

寒さ対策
汗冷えは、運動をして汗をかいてそのままにすることによって冷えてしまうという状態です。しかし風邪を引いてしまうだけではなく思わぬケガにつながることすらあるので注意しなければなりません。

汗は熱伝導率が高い

汗は熱伝導率がとても高く、空気と比べると25倍もあります。ゲレンデで外気温が低いときに汗をかいているのと、平地で暑いときに汗をかいているのとでは体温の奪われ方が全く違います。寒い中で汗をかいたままにしていると、ひどい場合は低体温症になってしまうことすらあります。

ケガの原因となる汗冷え

運動の前には必ずウォーミングアップをして体温をあげ、パフォーマンスを上げるようにしますが、汗冷えによって逆のことが起こります。関節や筋肉が思うように動かなくなってしまうので、思わぬケガにつながる危険があります。

スキー、スノボ初心者は特に注意

上級者になると力の抜き加減も分かるのでそれほど汗をかくことはありませんが、初心者の場合は全身の筋肉に力を入れたりしてしまうので汗をかくことが多いです。また初心者は転倒する回数が多いです。何度も起き上がることで、滑っていることに加え相当な運動量となっているので、発汗量も凄いのです。

スキー・スノボをするときはインナーが重要

スキー インナー
スノボ、スキーをして汗をかいてしまいそのままリフトに乗り、また滑って汗をかくを繰り返すことでより体温を奪い寒さを感じるのです。しかし、一本滑る度にインナーを交換するわけにはいきません。直ぐに乾かすためにはインナーが重要になりますが、インナーにはそれ以外にも役割があります。

体温調節

通常の状態で身体を温めるために着用するのはもちろんですが、汗を吸ってしまい濡れているのはインナーです。速乾性があり少しでも早く乾き体温が奪われるのを防ぐ機能のあるものを着用すべきです。

ケガの防止

スキー、スノボでは転倒した際に膝やお尻を強く打ってしまいます。雪の上は意外と硬く、思い切りお尻を打つことで、尾てい骨や背骨への影響が考えられます。お尻の部分にパットが入っているタイツがあるので、特に初心者にとってはとても便利です。

疲れにくくする

スキー、スノボは下半身の運動量がとても多いです。初心者だけでなく、上級者でも久しぶりにゲレンデに行くと足が筋肉痛になったりします。ランニングや登山をする人が利用するインナーを利用することで、ふくらはぎの伸縮運動を助けてくれ疲れにくくなります。
汗をかきやすいタイプかとどうか、またそのときの天候などによって条件は変わってきます。そのため重ね着することで、そのときの自分にあった体温調節を行うと便利です。

ベースレイヤー

一番最初に着るので汗を最も吸収します。そのため外へ逃がす機能がないといつまでも湿った状態となり危険です。近年ではメリノウールの素材にも人気があります。

ミドルレイヤー

ベースレイヤーの上に着るので、ベースレイヤーが逃がした汗を吸収します。その汗を発散させながら保温する機能が必要です。フリースなどの素材に人気があります。

アウターレイヤー

一番上に着るのがアウターレイヤーです。防水機能や風を通さない機能が必要です。スキー、スノボウェアはたいていの場合この機能が備わっていますが、レンタルをする場合は注意が必要です。年月がたったウェアを貸し出しているところもあり、防水機能が失われていることがあります。その場合雨や雪が降った場合に外から濡れてしまい同じように体温が奪われていってしまいます。念のため防水スプレーなども持参すると良いです。

ヒートテックはやめたほうがいい?

スキー ヒートテック
防寒によいインナーというとヒートテックなどの吸湿発熱繊維を思い浮かべる人が多いです。しかし、スキーやスノボなどの運動をする時にはあまり向いていないのです。

吸湿発熱繊維の特徴

ヒートテックを例に取ると、レーヨン、アクリル、ポリエステスという素材になっています。特にレーヨンには吸湿と発熱の機能があります。日常生活で着用するには良いのですが、運動時には暑くなりすぎてしまうのです。また、汗を吸収してしまいアクリルのもつ特製が外へ逃がさないのです。このような特徴があるため全くダメだと言うことはありませんが、インナーとして着用する際には着替えを持参した方が良いです。

綿素材も向かない

綿素材のインナーも運動時にはあまり向いていません。レーヨンと同じ機能があり水との相性がとても良いため汗を吸収してしまいます。そのうえ速乾性がないので湿った状態が続きます。

スキー場でおすすめのインナーとは

スノボ インナー
スキー、スノボに適したインナーにはどのようなものがあるのでしょうか?いくつかのポイントを紹介します。

インナーを選ぶ時の4つのポイント

・防寒
天候によっては思った以上に気温が下がることがあります。
・速乾性
スキーやスノボは運動なので当然汗をかきます。その汗を直ぐに乾かしてくれる機能が必要です。
・保湿性
熱を持続させる機能があります。
・伸縮性
動きやすい素材の方が滑りやすいです。

ボトムスのインナーについて

インナーというとシャツを思い浮かべる人が多いですが、ボトムスのインナーも準備した方が良いです。リフトの上では足元から冷え込みます。また、リフト自体も冷たくなっています。

インナー以外の防寒対策

防寒グッズ
インナー以外にも防寒グッズはさまざまあるので準備しておくと良いです。

ネックウォーマー

首回りを暖めると寒さを防いでくれます。なるべく肌の露出は避けた方が良いので、ネックウォーマーは必需品です。ただし、マフラーは転んだときや何かに引っかかってしまうことがあるので大変危険のため使用はしないようにしましょう。

靴下

靴下選びもとても重要なポイントです。初心者はクッション性のある厚みのある靴下が向いています。しかし、インナーと同様に汗を吸い取ったままではより一層寒くなってしまうので、速乾性のあるものを選びます。

手袋

転んで手をつくことがあるので、防水性に優れたものを選びます。またインナーが外せるタイプだと、昼休み素早く乾かすことができます。また、洗濯にも便利です。

まとめ

スキー場 寒い
スキー、スノボに行く時に、間違った防寒対策を行っていることがあります。それによって、必要以上に寒さを感じてしまっているのです。汗による冷えは、ケガなどの原因になりとても危険です。インナー選びなどの正しい防寒対策について、参考にしてスキースノボを楽しみましょう。

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