せっかくスキー、スノボで福島県に行ったら、地元の人気グルメや名物料理を食べなければもったいないでしょう。歴史のある福島県にはたくさんのグルメがあります。その中でもSNS映えしそうな人気のグルメを5選紹介するので、滑っている途中や帰り道にぜひ食べてみてください。
円盤餃子
あまり知られていませんが福島県福島市は餃子の街です。福島市は満州から引き上げてきた人がたくさんいたため、戦後に満州で覚えた餃子を再現して専門店をオープンさせたことがキッカケです。数ある餃子専門店が提供しているのが円盤餃子です。普通餃子というとお皿に5、6個並べられているのを思い浮かべがちですが、円盤餃子は20個から30個もあるというから迫力です。丸いフライパンにぎっしり詰めて焼き、そのまま大皿に盛り付けるので見た目が円盤のように見えます。
食べ方も通常とは少し違います。餃子というとご飯と共にいただくことが多いですが、円盤餃子は餃子だけでいただきます。地元では円盤餃子にビールが定番となっています。市内では約10店舗ほどで円盤餃子が提供されていますが、どの店舗もこだわりがあり、少しずつ違いがあります。
例えば人気店餃子照井では生地は小麦粉と水だけで他の添加物は一切使用していません。それを2、3日寝かせてから伸ばします。他とは違った薄皮が自慢で、パリッとした食感が楽しめます。他の店舗でも皮や餡、タレ、焼き方は何度も試行錯誤していて、コレだ!と思う逸品に仕上がっています。
福島のゲレンデを訪れる度に違う店舗で食べ比べてみて、お気に入りのお店を見つけるのも楽しみの一つです。
喜多方ラーメン
喜多方ラーメンは平打ち熟成多加水麺という、通常のラーメンの麺よりも水分を多めに含んだ麺が特徴です。飯豊山より喜多方市内に送られる地下水は、平成の名水百選に選ばれるほど美味しい水で、それを麺作りに使っています。福島を代表する名物グルメ、喜多方ラーメンといったら醤油味でちょっと太めの麺だと思いがちですが、実はお店によって味も麺の太さも違います。
昭和初期頃まで福島市内にはラーメン屋はなかったのですが、中国からきた青年がチャルメラを吹きながら屋台のラーメンを売っていたのが始まりです。それがここまで有名になったのは、喜多方が蔵のまちであったことに理由があります。喜多方は風情のある蔵が建ち並んでいて観光名所となっていますが、蔵は醤油、味噌、酒などを貯蔵するためにあり、生活と共に存在しています。その蔵の街並みを写真に撮るために訪れる観光客によって、大きく広まったのが背景です。
喜多方ラーメンの各店舗に関する案内はサイトなどで確認できますが、詳しい喜多方ラーメンマップもあり、観光案内所、道の駅、コンビニなどで手に入れることができます。たくさんのお店が載っているのでどこにするのか迷ってしまうでしょうが、営業時間や定休日などと合わせて直感を信じて訪れるのも良いのではないでしょうか。
クリームボックス
クリームボックスは郡山市で親しまれてきた名物グルメの一つです。練乳の入ったクリームを正方形のちょっと小さめな食パンにたっぷりのせた食べ物です。郡山市民にとってはあまりにも身近なので、これをご当地グルメだとは思っていない人も多いようです。
クリームボックスは40年ほど前にロミオというパン屋さんが、デニッシュ生地に使っていたアーモンドクリームからアーモンドを除いて、パンにのせて食べた見たところ思いもよらず美味しかったので販売しました。すると若い女性を中心に人気が出たのです。
元祖クリームボックスはベーカリーロミオで購入することができますが、現在では郡山市以外の場所でも販売されています。それぞれ違いがあり、プレーンのタイプだけでなくコーヒー味などバリエーションのある店舗もあります。スキー、スノボで疲れたあと、ちょっと甘い食パンはとても美味しく感じるものです。郡山近辺のパン屋さんならたいていのところで販売されていますし、郡山駅でも購入できます。
ねぎそば
ねぎそばは大内宿の名物グルメ料理です。会津藩主だった保科正之は信州高遠で育ちました。そのときこれは美味じゃと言わせたのが大根おろしがたっぷりのった高遠そばです。これを故郷の会津に持ちかえり、大内宿ではねぎまるごと一本を箸がわりにして食べるねぎそばとなりました。箸のねぎはもちろん食べながら利用するので、そばを食べ終わる前に短くなりすぎてしまう可能性もあります。ちょっとユーモア溢れるねぎそばは観光客にもとても人気があります。
ねぎそばは店舗によって特徴があり、薬味に焼いた味噌や砕いたクルミを提供するお店や、たっぷりの山菜をのせたお店もあります。蕎麦つゆが人気のお店などもあるのでお好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
大内宿の中へは車を乗り入れることができませんが、大きな共同駐車場があります。中に入ると風情のあるかや葺屋根の建物が立ち並んでいます。お蕎麦だけでなくお土産ショップとなっているところやカフェなどがあります。
会津ソースカツ丼
会津でカツ丼といえばご飯の上にたっぷりと千切りキャベツを敷いて、その上にソースに浸したカツをのせたソースカツ丼を指します。大正時代から庶民に大人気のご当地グルメで、発祥の地は洋食屋さんとも言われていますが、はっきりしたことは未だに分かりません。しかし会津のレストランに入るとたいていはソースカツ丼がメニューにあります。その店独自のこだわりがあるので、ちょっと甘めのソースやまたは辛めなどまちまちです。
星野リゾートアルツ磐梯なら、ゲレンデでこのソースカツ丼が食べられます。思いっきり滑った後にはお腹がすいていますが、ガッツリ食べられる逸品なので人気のグルメとなっています。少し甘めのソース味が寒いゲレンデから戻った身体に元気を与えてくれます。
食べそびれてしまった人は伝統会津ソースカツ丼の会のWebサイトを訪れると、提供しているレストランをマップで確認できます。
まとめ
福島で人気の名物グルメを紹介しました。福島のゲレンデは雪質がサラサラで初心者の方でも滑りやすいです。たくさん滑った後にはお腹にたまるガッツリ系のグルメや甘いものが食べたくなるでしょう。美味しいのはもちろんのこと、SNSに投稿すると映えそうな、見た目にもインパクトがあるグルメが多いので、ぜひ一度味わってみてください。
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