夜発のスキーバスツアーは、バスの中で朝まで過ごすことになるために、日中のバスツアーとは違ってちょっとした工夫とマナーが必要になってきます。こちらでは、夜発ツアーの際、車中でどのように過ごせばよいのか、あるいは快適に過ごすための方法や持ち物、そしてマナーを紹介しています。
夜発スキーツアーってなに?
一番スタンダードなのは、やはり早朝に出発する日帰りツアーです。それ以外にも何泊かするものもありますし、周辺の観光地を巡る周遊タイプなどもあります。そんな中で、一番効率的なのが夜発スキーバスツアーです。これは夜に出発する夜行バスで、夜通し走り続けて、翌朝の5時から7時頃にスキー場に到着します。
このツアーにはいくつかの見逃せないメリットがあります。まず、夜中に走るので交通渋滞に巻き込まれることは少ないです。また、早朝に到着するので、降りてすぐにスキーやスノボが楽しめるため、長い時間ゲレンデを楽しめます。朝発のツアーの場合、到着が遅くなりますので、あまり長く滑ることができません。
夜行バスを快適に過ごすためのポイント
夜行のスキーバスツアーでは、どうしても長時間バスに乗っていることになりますので、リラックスして過ごせるポイントを覚えておきましょう。
服装
車内ではあまり締め付けない服装にします。できればゆったりとした格好が良いです。また、靴ではなくスリッパに履き替えておくと足が楽になり、睡眠にも入りやすくなります。
バスの中の温度は人によって感じ方が違います。暑ければ脱いで、寒ければ着ることができるように重ね着をしておくと便利です。
食事
夕食は乗車2時間前までにとっておきましょう。これは事前にお腹を満たしておくことで、移動中にうまく睡眠がとれるからです。起きたらスキー場というのは最高の状態です。
休憩
目的地に着くまでの間に何回かトイレ休憩を取ります。その時には必ずトイレに行き、外で体を伸ばしましょう。できるなら軽い屈伸などをしてもよいです。
バスの中ではストレッチをしよう!
夜発に限らずスキーバスの中では、必ずストレッチをするようにしましょう。狭い空間でできるものを紹介します。
背筋を伸ばす
これは乗車前に行います。乗車中はどうしても前傾姿勢で過ごしがちになります。そのため事前に背筋と胸筋を伸ばすストレッチをしておきましょう。両手をまっすぐに上げて背筋を伸ばします。手をもとに戻し、また同じように背伸びをします。これを2回から3回繰り返します。
胸襟を伸ばす
手を後ろで組み、肩を後ろにそらすように胸を開きます。これも2回から3回ほど繰り返します。
腰から背中のストレッチ
座ったまま両手を後頭部で組み、息を吐きながら肘を下すようにして背中を丸めます。背中から腰が伸びていくのを意識します。
首のストレッチ
座ったまま右手で左耳のほうに回し、そのまま右方に引っ張ります。そして自然な呼吸をしながら20秒から30秒キープ。次に反対側も同じようにします。
足首のストレッチ
足のむくみを解消します。やり方は簡単で、足首をぐるぐると回すだけです。右方向に3回転したら、左方向に3回転します。これを片足ずつ2回から3回します。
ふくらはぎのマッサージ
ふくらはぎを軽くマッサージするだけです。あまり強めにするともみ返しがきますから、あくまでも軽くもむ程度にします。
快適に過ごすためにおすすめの持ち物
スキーバスの中で快適に過ごすために、おすすめの持ち物があります。
耳栓
騒々しいと眠れない人にはぴったりのアイテムです。
アイマスク
明るいと眠れない人におすすめで、睡眠へ入るための暗示の役割も果たします。
エアー枕
首と頭を固定できて疲労度を軽減してくれます。
帽子
帽子もまた遮光に役立つグッズです。アイマスクほどではありませんが、深く被ることで半遮光状態になります。
ひざ掛け
睡眠に入ると自然に体が冷えてきます。体を冷やさないためにもひざ掛けは持っていきましょう。薄手のもので十分ですから、それほどの荷物にはなりません。
使い捨てスリッパ
靴を脱いでスリッパに履き替えるだけで、疲れがずっと軽減されます。また、冷え性の人は厚手の靴下をはいてください。
水分
スポーツドリンクのような機能性飲料なら水分以外に様々な有益物質が含まれているので、自律神経を鎮め、睡眠にも効果的です。
軽食
朝になれば、何か軽いものを食べると目覚めも早くなります。そのためにパンのような軽食を持っていきましょう。
クレンジングシート
朝起きたままの顔では、やはりちょっと気になります。さっとひと拭きすれば、気分も晴れやかになります。なお、女性は寝る前のメイク落としにも利用できます。
歯磨きセットとマウスウォッシュ
特にマウスウォッシュは、どこでも手軽に使えて便利です。
以上の10点ですが、これ以外にもトートバッグやジャージなどはあると便利なグッズです。
車内でどう過ごす?お互いのためのマナー
スキーバスの中には多くの人が乗っています。社内で迷惑をかけないようにするためには、それなりのマナーがあります。
座席でのマナー
座席に持ち込む荷物は、膝の上に置けるような小さなものにし、大きなものはトランクスペースに預けます。通路に置くと緊急時や通行の邪魔になり、座席下に置くと後ろの人の足の邪魔になります。
シートのリクライニングを倒すときには、必ず後ろの人に声をかけます。また、夜行バスの場合、会話はできるだけしないようにします。小声であっても静かな車内では結構響きます。
飲食のマナー
にんにくを使用したものやカレーなどのように、臭いの強いものは避けます。狭い車内だと臭いがこもりがちになります。また、汁物はこぼれる危険性がありますし、たとえ残しても捨てることができません。
アルコールは適度ならばよいのですが、節度を守って飲みましょう。
就寝中のマナー
消灯後の就寝時間は、スマホは使わないようにします。スマホの光が周囲の人の眠りを妨げることがあります。また、音楽プレーヤーを使用している人がいますが、音漏れがしていることも多いので、音量に注意が必要です。どうしても聞きたいのならば、音量を小さくするという配慮が必要です。
その他のマナー
女性はできるだけ車内でのメイクは避けます。メイクをするのならトイレ休憩の時間内にしましょう。バス内に備え付けてあるトイレでのメイクは絶対にやめます。長く占領することになり、トイレへ行きたい人に迷惑をかけることになります。
時間を厳守することも最低限のマナーです。発車には絶対に遅れてはいけません。出発時間や休憩時間は必ず守るようにしましよう。
まとめ
夜中を疾駆するバスの中は、日常生活では味わえない空間です。これから行くゲレンデへの期待も高まります。しかし、バスの中は狭い空間であり、見ず知らずの他人が数多く乗車しています。そんな中で、他人に迷惑を掛けず、快適に過ごすことができると、より楽しいスキーツアーとなるでしょう。
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