関越湯沢ICからクルマで5分、上越新幹線湯沢駅からは無料シャトルバスで7分とアクセスの良さも抜群の神立高原スキー場。ゲレンデは、緩やかでワイドなメインゲレンデ「ポルックス」を中心に、上部の尾根筋や、そこから下る変化に富んだコースが幾本も展開され、刺激的な滑走が楽しめます。山麓のスキーセンターにあたるリゾートホールには展望露天風呂付きの大浴場も! 滑った後のくつろぎタイムも楽しみなスキー場です。
ベースエリアのリゾートホールはレンタルから大浴場までが揃う、6階建ての大型施設
神立高原スキー場の周辺は、地形的に雪が溜まりやすい積雪量の多いエリア。なおかつゲレンデは北向き斜面となっているため、シーズン中は雪質のいい環境での滑走が楽しめます。
ベースエリアには広大な駐車場が用意され、利用は無料。スキーセンター相当のリゾートホールと呼ばれる施設は6階建ての大型ビルで、内部にはロッカールーム、レンタル、ショップ、レストラン、サロン、イベントホール、また仮眠室や大浴場を完備。スキー場のあらゆる機能が集中しています。
到着したら、まずは1階入り口奥のロッカールームへ。女子ロッカールームには美容室で使われるDysonのドライヤーが備えられています。着替えが済んだらエレベーターで2階へ。こちらはインフォメーション、レンタル、ショップ、チケット売り場などの諸施設が集結し、スキー場への出入口もこの2 階からとなっています。
ただし、リゾートホールの前がすぐゲレンデというわけではありません。実質的なゲレンデのべースは、リゾートホール正面の戸沢ペアリフトB・C線(610m)でアクセスします。
ワイドでロングな「ポルックス」は万人向けの安心ゲレンデ
戸沢ペアリフトB・C線を降りた左手にはギャラリアと呼ばれる大型のレストハウスがあり、その正面に神立高原スキー場のメインゲレンデが広がっています。
神立高原は3方の山に囲まれた谷間を中心に、向かって左側の山の尾根筋と、その山腹に開かれた幾本ものコースによるゲレンデ構成となっています。
ギャラリア正面はその谷間の部分に相当する「ポルックス」と呼ばれるコースで、平均10度という緩やかな斜面が1,100m続きます。コース幅も平均で50mとワイドで、初級者やファミリーにも滑りやすいバーンです。
このゲレンデに架かっているのは、1,000mの大中平高速4人乗りリフト。リフト左側に広がるのがポルックスで、右側は「カストル」というアトラクションエリア。ここにはテーブルトップやウェーブ、ボックス、レールなど、さまざまなパークアイテムが800mもの長さにわたって用意されています。
また、斜面に向かってポルックスの下部左端には簡易モーグルコースも。緩斜面に人工的につくられたコブなので、これからモーグルをやってみたいという人には絶好のトレーニング環境と言えます。メインゲレンデは緩斜面ながら数々の趣向が凝らされているので、いろんな志向の人が楽しめます。
中・上級者なら急斜面、コブ斜面、深雪など豊富なコースバリエーションに挑戦
足に覚えのある人は、ポルックス左手にそそり立つ山の、上部尾根筋からダイレクトに下っていく急斜面にアタック!
ギャラリアのすぐ裏手には、池の平高速4人乗りリフトと夢沢高速4人乗りリフトが架設されています。それぞれの降り場から右方向に進むと、ペガサス(平均16度/1,150m)、シリウス(平均16度/500m)、ペルセウス(平均17度/700m)、ヘラクレス(平均34度/500m)といった、変化に富んだ各コースに滑り込んでいくことができます。
ペガサスやペルセウスはやや斜度があるけれど、圧雪されているのでスピードに乗ったカービングの練習などに最適。シリウスは、斜面に自然のうねりを利用した刺激的なコース。ヘラクレスは非圧雪の急斜面のため、多くの人が滑った後はコブだらけ。でも、新雪の降った翌朝などは、パウダーに自分のシュプールを刻み込むという楽しみも!
夢沢高速4人乗りリフト降り場の左手は、尾根伝いを下るミルキーウェイと呼ばれるロングコースで、下部はかなりの急斜面。上級者に人気ですが、リフト自体の営業が土・休日と年末年始のみとなっているため、このコースを滑れるのも土・休日と年末年始のみとなります。
ルートによっては初級者でも楽しめる、山頂からベースエリアまで3.5kmのロングクルージング
ポルックス中腹からは白板山ペアリフト(860m)が山頂に向かって延びています。このリフトの降り場は、神立高原スキー場の最高地点となる標高1,000m。天気がよければ眺望が素晴らしい越後の山々のビューポイントです。
このリフト右手を下るコース、オリオン(平均37度/450m)は、出だしの部分がなんと最大45度! 神立高原で最も斜度があり、あまりにもキツいため豪雪時には雪崩の危険から進入禁止になることも!
白板山ペアリフトを降りて左に向かうコースのスバル(平均24度/600m)は、池の平高速4人乗りリフトの降り場方面に向かう中斜面。そのままプロキオン(平均12度/1,200m)、ポルックス、そして下山コースを経由してリゾートホールまで連続的に滑り込んでいけば、約3.5kmに及ぶ長距離滑走が可能。しかも、このルートをたどれば急斜面がないため、初級者でも十分ロングランの醍醐味が楽しめます。
ギャラリア内のフードコートは蕎麦・ピザ・豚丼など、多彩なレストランが並ぶ
神立高原スキー場の休憩スポット、食事処はベースエリアのリゾートホールと、ポルックス下部のギャラリアの2カ所。ランチ時にはゲレンデの目の前という利便性もあるので、多くの人がギャラリアを利用しています。
ギャラリアは2階が大型のフードコートとなっていて、メニューの種類が豊富。メインレストランの「JACKY’S KITCHEN」をはじめ、新潟ご当地グルメの「山小屋あじと」、ホルモンや豚丼を提供する「山の食堂ひびき」などがあり、それぞれの店のメニューが選べます。
1階にも釜で焼き上げるピザが人気の「Café ReMark」や、「深雪そば」などの店がオープン。好みに応じていろんなジャンルの食事が楽しめるのがギャラリアのいいところ。
また、リゾートホールまで下れば、3階の「レストランペガサス」が利用でき、ゆったりしたランチのひとときが過ごせます。
滑った後は神の湯で筋肉をほぐしてリラックス
メインゲレンデのポルックスとベースエリアのリゾートホールを結ぶのは、下山コースのベガ。平均6度、520mののどかな林間コースで、まさにたっぷり滑った後のクールダウンに最適といった雰囲気です。
そして、神立高原の1日の最後は、リゾートホールの4~6階にある「神の湯」でリラックスするのがお約束のコース。
神の湯は、4階が受付と仮眠施設、5階が大浴場、6階はリラックススペースとなっており、大浴場には大展望露天風呂やジャグジーなどが備わっています。お風呂に入った後は、バーカウンターのある1階の居酒屋「LaLa HOUSE」で一杯というのも良いですね。
快適な滑り心地でコースバリエーションも豊富。あらゆる層におすすめ
オリオンツアーの「神立高原スキー場プラン」は、JR日帰り、もしくは湯沢温泉に宿泊するJR+宿泊プラン。東京、上野、大宮各駅から湯沢まで新幹線でアクセスし、湯沢駅から神立高原スキー場までは無料シャトルバスが7分で結んでいます。
交通の便がよく、都心から短時間でアクセスできることに加え、神立高原は天然の雪が豊富なスキー場。都心近場のゲレンデはどうしても人工降雪機に頼ることが多く、バーンが硬くなりがちですが、神立高原は豊富な積雪でバーンが柔らかく、快適な滑り心地でコースを堪能できました。
コースバリエーションも多彩で、あらゆる層におすすめできるスキー場です。 (取材日:2019年3月2日)
・オリオンツアー 神立高原スキー場プラン https://www.orion-ski.jp/ski_area/gelandes/show/160
・神立高原スキー場 オリジナルWebサイト http://www.kandatsu.com/