ゲレンデへの行き帰りに読みたい!スキー場が舞台のおすすめ小説5選

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コラム

自宅からゲレンデへ向かうツアーバスの中で、ただじっと目的地に到着するのを待つだけではもったいないです。そんな時にスキー場を舞台にした小説を読んでみてはどうでしょうか。白銀の世界に思いを馳せながら読む小説は、一層胸に染み入ることでしょう。ここではそんなおすすめ小説を紹介します。

白銀ジャック 東野圭吾

白銀ジャック
出典:白銀ジャック (実業之日本社文庫) | 東野 圭吾 |本 | 通販 | Amazon

ある年の瀬に、スキー場に届いた一通の脅迫状。スキー場では、爆弾を埋めたという脅迫内容を警察に通報することなく通常営業することを決定します。主人公である倉田は、スキー場に本当に爆弾が仕掛けられているのか捜索を開始します。スキー場にいる全員を人質とした犯人の目的は一体何なのでしょうか。金銭目的なのか?それとも復讐なのか?すべてのカギは1年前のゲレンデにあったのです。真っ赤な血で染まったゲレンデの上に!

・出版社:実業之日本社
・作品のジャンル:ミステリー
・ページ数:344ページ
・サイズ:文庫本
・他の代表作:「疾風ロンド」「夜明けの街で」

白銀を踏み荒らせ 雫井脩介

白銀を踏み荒らせ
出典:白銀を踏み荒らせ (幻冬舎文庫) | 雫井 脩介 |本 | 通販 | Amazon

主人公の望月篠子は、ワールドカップを転戦している日本スキーチームのメンタルコーチです。主人公は学者からある人に、書類を届けてほしいと頼まれます。しかし、その人物と接触する直前に相手は何者かに襲われ、篠子自身も追われる身となってしまいます。謎だらけの中、天才スキー選手の事故死と関わりのあることを知ります。その事故とは、今まで栄光とは無縁の日本アルペン競技界に突如現れた天才石野兄弟に関係していました。兄弟は、メダルを狙えるところまで来ていましたが、兄の石野ケビンは競技中の事故によって死亡、弟のマークはそのショックでスランプに陥ってしまったのです。篠子は、マークの不安を取り除き、ケビンの事故の真相を調べ始めます。アルペンスキー界の底知れぬ闇に挑む、スポーツミステリーの傑作です。

・出版社:幻冬舎
・作品のジャンル:ミステリー
・ページ数:515ページ
・サイズ:文庫本
・他の代表作:「栄光一途」「犯人に告ぐ」

ルール 堂場瞬一

ルール
出典:ルール | 堂場 瞬一 |本 | 通販 | Amazon

クロスカントリスキー選手の竜神真人は、2大会連続でオリンピック金メダルを獲得した名選手。彼はクロスカントリーというマイナーなスポーツの地位を引き上げ、国民的英雄となりました。その後、一度引退した彼は現役復帰を果たします。その彼の旧友である新聞記者の杉本直樹は、竜神の評伝執筆に取り組んでいました。直樹は竜神の現役復帰の真意を探って取材を重ねていくうちに、ある疑念を抱くようになります。それは、竜神は致命的なルール違反を犯したのではないか、というものです。
記者としての使命感と、竜神への友情のはざまに揺れながら、直樹は真実に迫っていきます。他人には華やかに見える世界の中で、本当に満ち足りた環境で練習できるのは一部の人間でしかありません。また、自らの競技環境を変えたい、あるいは競技の地位を引き上げたいと思いながら、そんな使命感と共に競技に臨む選手はたくさんいます。そんな選手たちの孤独と内面に迫る傑作です。

・出版社:実業之日本社
・作品のジャンル:スポーツ小説
・ページ数:432ページ
・サイズ:文庫本
・同じ作者の代表作:「独走」「キング」

雪崩(なだ)れる 生田直親

雪崩れる
出典:>雪崩(なだ)れる (光文社文庫) | 生田 直親 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

主人公の松任希世士は、学生時代にSAJ(全日本スキー連盟)の指導方法を批判して、全日本代表を降ろされます。その後、彼は単身アメリカにわたり、武者修行を続けます。そんな放浪の期間を経て、彼はついにチャンピオン・カップ決勝戦に臨むことになります。しかし、決勝の併走(デューアル)レース中に、またもや彼の耳元に不思議な声がささやきます。それは、謎の雪崩事件で死亡した兄の声だったのです。

・出版社:光文社
・作品のジャンル:サスペンス
・ページ数:298ページ
・サイズ:文庫本
・同じ作者の代表作:「雪のコンチェルト」

天使は探偵 スキー探偵大鳥安寿 笠井潔

天使は探偵: スキー探偵大鳥安寿
出典:天使は探偵: スキー探偵大鳥安寿 (光文社文庫) | 笠井 潔 |本 | 通販 | Amazon

スキーインストラクターの主人公・大鳥安寿は事件が起きた時に犯人が分かってしまうという特殊な能力を持っています。そんな美人インストラクターがスキー場で次々と出くわす怪奇事件をまとめた4つの連続短編集。リフトから消失し空中浮遊する男、ゲレンデで見つかるバラバラ死体、吹雪に閉ざされた山荘で復活する死体…。白銀の世界をバックに起こる怪事件には、カルト教団の影が見え隠れしています。主人公とミステリー作家の異色のコンビが、犯人が構築する巧妙な犯罪を美しく解決していく本格ミステリー。

・出版社:光文社
・作品のジャンル:ミステリー
・ページ数:437ページ
・サイズ:文庫本
・同じ作者の代表作:「吸血鬼と精神分析」「哲学者の密室」

まとめ

ゲレンデへの行き帰りのバスや電車の中では、意外と時間を持て余すものです。そんな時間を有効活用するには、面白小説を読むに限ります。せっかく楽しいスキー場へ行くのですから、ここはゲレンデを舞台にした小説のほうがよりリアルに心に残ります。スキーバスツアーのお供に、ぜひここで紹介した小説を一冊持って行ってみてください。

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