スキーでかかる費用はどのくらい? スキー用品一式の予算と節約術

スキー・スノボ豆知識

なんとなく「お金がかかるレジャー」というイメージがつきまとうスキー。たしかに東京や大阪など雪が降らない地域から出かけるのであれば、雪国にアクセスするだけで交通費の負担が大きくなりますし、宿泊代や食事代、それにスキー場でレンタル用具を借りるともなれば、費用総額はかなりのものになってしまいますね。そこで、今回はできるだけリーズナブルにスキーを楽しむために、スキーにかかるもろもろの費用について考察してみました。

スキーに必要な基本アイテムとは

いわゆるスキー用具とは、スキー板とビンディング(*)、スキーブーツ、ストックを指し、これらは4点セットなどと呼ばれています。ここにスキーウェア、グローブ、アイウェア(ゴーグルやサングラス)、帽子、アンダーウェア、ソックスなどがマストアイテムとなり、さらに近年では頭部を保護するためのヘルメット着用も推奨されてきています。

また、ほかにも寒さ除けのフェイスマスクやスキーの滑走性をよくするためのワックス、使って便利なアクセサリー類がたくさんあり、このように見ていくと、スキーに必要なアイテムはかなり多岐にわたります。

*ビンディング=スキーにブーツを装着する用具。締め具・金具ともいいます。

スキー板

初心者の場合、スキー板については、最初はレンタルであってもいいでしょう。ただ、スキーの楽しさがわかりその後も続けるようになったとすれば、シーズン中の滑走日数によってはかえって不経済になってしまうこともあります。シーズンに2回以上スキーに行くような状況ならば、自前の用具の購入を検討してもよいでしょう。

スキー板は技術レベルや目的(どういう滑りを目指すかなど)、体格、年齢などによって細分化されています。最初は通販よりも信頼のおけるショップで相談し、自分にあったものを購入することをおすすめします。

ブーツ

スキーブーツは、確かにブーツとは呼ばれてはいるものの、普通の靴とは使用目的がまったく違います。スキーブーツに歩きやすさなどは考慮されておらず、スキーと脚部を結び付け、脚部の操作をスキーに伝える機能に特化されています。そのため、シェルはかなり硬くつくられており、これはスキーを装着したときに安定して滑走するためのものなのです。

最初はレンタルで済ます人が多いと思いますが、サイズがいい加減であったり、足にフィットしたものでなかったりするような場合は、痛みの原因になってしまいます。できればマイブーツを購入するほうがよいでしょう。

スキーウェア

スキーウェアは雪が降っている中で着用するのが前提になっているので、耐水性や防水性、通気性などの機能が十分に考えられています。普通の防寒着よりもかなり高価になっているのはそのためですが、雪の中で運動するときの快適性といった点では間違いありません。

サイズについては、最近はサイズ調整機能が備わっていて、成長期の場合に多少身長が伸びたり、あるいは体重が増えて太ったりしたとしても調節して着ることができるものは多くあります。

アクセサリー

雪上の紫外線はかなり強烈なので、スキーをしているときにアイウェア(ゴーグルやサングラス)は必須です。また、安全確保のために、できればヘルメットも着用することが望ましいでしょう。

ほかには、リフト券ホルダーやフェイスマスクなどもあれば便利です。また、転倒時のことを考えて、膝やお尻を保護するパッド、またそれが装備されたアンダーウェアなどもあります。ただし、このようなガード類のアクセサリーを多く装着しすぎると逆に動きにくくなってしまうことも。自分にとって何が必要なのか、適宜吟味して利用するようにしましょう。

スキーにかかる総費用の概算

スキーに出かけるとなると、そこにかかってくる主な費用は、交通費(クルマの場合はガソリン代や道路代、現地の駐車場代など)、リフト代、飲食代、宿泊代など。また、用具については、自前でない場合はレンタルフィー(ウェアなども含む)が加わります。それとともに、スポーツ障害保険への加入などもできれば考慮しておきたいものです。

装備品一式の価格帯

初級者用の用具を購入する前提で、「このくらいかければひとまず安心」という用具4点セットの価格帯を見てみましょう。キッズ用(おおむね6歳以下)は2万円~3万円程度、ジュニア用(おおむね中学生以下)で3万円くらいから、本格的なものなら7、8万円程度。大人用だと技術レベルのランクにもよりますが、4万円~8万円程度であれば、しっかした品質のものが購入できるでしょう。

ウェアは、スキー&スノーボード専用として販売されているものであればデザイン性も高く安心ですが、キッズ用で1、2万円、ジュニア用で2、3万円、大人用では2万円~8万円くらいで購入可能です。

スキー場での費用

実際にスキー場でかかる主な費用については、駐車場代(クルマで行った場合)、宿泊代、リフト代、飲食代、用具を借りる場合はレンタル代が必要になります。

駐車場は平日か祝祭日かで料金が変わることがあるので、事前に調べておくことをおすすめします。宿泊施設がゲレンデに隣接していれば、徒歩でスキー場まで行けたり、送迎をしてくれるケースもあったりすることでしょう。リフト代は、近年では平日か祝祭日かだけでなく、午前券や午後券、示された時間内で利用できるチケット、またナイターチケットなどいろいろな種類が用意されています。自分の行動に合わせ、無駄が出ないようにチケットを購入しましょう。

さらに、リフト券はレンタル用具とセットになっていたり、昼食クーポン付きが設定されていたりするなど、購入に際してバリエーションが豊富になりました。コンビニ限定販売のクーポン付きリフト券などもチェックしておくと、お得に入手できるかもしれませんね。

スキー装備の予算設定と節約術

スキーやスノーボードは、雪国まで出かけていき、雪山の自然の中で活動するスポーツだけに、どうしても用具やウェアなど専用装備の費用がかかってきます。ここではいろいろなパターンにおける用具準備の節約術について考えていきましょう。

スキー技術別(経験別)の装備選び

どんなレジャーでもそうですが、経験を積んでいくほど用具などにこだわりが出てきて、そこにかける費用も大きくなっていくものです。そこで、初心者(初級者)、中級者、やや上級者といった3カテゴリーに分類し、おすすめのスキー4点セットのセレクト術を紹介しましょう。

初心者向け、ベーシックプラン

初心者向けのカテゴリーでは、スキーとビンディング、ブーツ、ストックの4アイテムが、丸ごとセットになって販売されているものがおすすめです。ショップ側が信頼できるアイテムを組み合わせているので安心感がありますし、しかもリーズナブル。4点が同じブランドで揃えられていることが多いのも魅力です。

中級者向け、ほんのちょっと本格派プラン

このカテゴリーを狙う人は少しスキーの経験を積んできているので、4点をそれぞれ好みで選びたいところですね。ただし、スキーとビンディングはセットになっていることがほとんどなので、実際にはスキー、ブーツ、ストックの3点になります。

スキー板はこのランクから、大きなターンに適したモデルや、ショートターンに適したモデルなどの個性が出てきます。自分がやりたい滑り方、目指したい技術をショップスタッフに話してアドバイスをもらいましょう。用具の特性を考えて自分に合っているものを選ぶなど、買い物そのものが楽しくなってくるのではないでしょうか

経験者向けの、高品質オプション

十分に経験を積んできて、技術レベルも上がってきた。これからは上級用の用具にもチャレンジしてみたいという人なら、スキーには5万円以上、ブーツに4万円以上、ストックにも1万円以上かけていくと、満足度の高い装備になります。

ストックは長さを調整できるものが選べるし、ブーツにはインソールといって足底のフィット感を高めるパーツを追加するのもよいでしょう。このクラスになると、スキー用具は耐久性にも優れてきているので、特別な理由による破損などさえなければ、最低でも3~4シーズンは不満なく使用できるはずです。

賢い購入方法とコスト削減のコツ

スキー用具の購入方法は、大きく分けて「ショップでの直接購入」と、「ネットなどによる通販」の2つがあります。さらに近年では、セカンドユース(中古品)の流通も盛んで、新品ほどではありませんが、しっかりと品質管理されたアイテムを通常より安く入手できるようになっています。

リアルショップかネット通販か?

リアルスキーショップ

「ショップでの直接購入」は、お店のスタッフと一緒に実際の商品を確認して買い物ができ、アフターサービスが受けられるなどのメリットがあります。ただし、その分価格はやや高めになるのは仕方がないところでしょう。

「ネットなどによる通販」は、価格面でのメリットはありますが、実際の商品を手に取って確認することができません。ですから、サイズ選びなどに少々不安が残ります。

一方、リアルショップで実際の商品を見て、自分のサイズを調べ、後にその商品をネットで購入するといった節約法もあります。ただし、やはりリアルショップで購入したときのようなアフターサービスは享受できないので要注意です。

セールや割引の利用。ニューモデルにこだわるな

どちらを利用するにせよ、セールや割引キャンペーンの情報は見逃さないようにしたいところ。ショップのサイトをよく見ている人ならば、いつでもクーポンなどをゲットできるよう会員になっておき、メルマガなども確実にチェックしておきたいものです。

スキー用具の価格は、購入時期によっても大きく変動します。一般的にニューモデルが出回る夏場から秋にかけては、品数は多いものの価格は最も高く、シーズンインしてからは徐々に価格が下がっていく傾向にあります。また、ニューモデルにこだわらなければ、1~2シーズン前のモデルを半額前後で買うことができるかもしれません。旧モデルとはいえ、新品なので十分な性能を備えていますから、こういった買い方もお得といえるでしょう。

中古品やレンタルの選択

「初めてのスキーはレンタル用具だった」という人は多いことでしょう。確かにレンタルには持ち運びの手間や保管の面倒がないといったメリットがあります。

でも、品質やサイズにある程度妥協しなければならないなど、よい印象はあまりなかったという人も少なくないのでは?

最近のスキー場では、レンタルといっても1種類ではなく、中~上級用のハイスペックレンタルを提供しているところが増えています。場合によっては、そのシーズンの最上級モデルを借りられることもあるので、上級者にとっては大きな魅力になっています。

中古品は、クオリティに少々不安を感じる人がいると思いますが、買取から販売まで一貫した品質管理を行なっている業者であれば、安心感が高く、十分に納得のいく買い物ができるはずです。中古品を購入する際は、できればスキーに詳しい人と一緒に行き、キズの有無(主に滑走面やエッジの状態)や改造履歴などをしっかりチェックして購入するようにしましょう。

スキー場選びとトータル予算の計画

お出かけするスキー場を選ぶ際のポイントとしては、そのスキー場のゲレンデやコースの充実ぶり、アクセスのしやすさ、混雑度(人気)などがあります。

スキー場選びを間違うと、「費用がかかりすぎた!」「難しいコースばかりで楽しめなかった」など、こんなはずじゃなかったなんてことになりかねません。そこで実際にスキー場を選ぶコツや、さまざまなスキー場の特徴についてみていきましょう。

スキー場の選び方

アクセス、コースの特徴、リフト券や駐車場の価格、人気度、晴天率などをメインに、子ども連れのファミリーなら託児施設の有無、スクールを利用するならその料金と評判、また飲食施設の充実度などもしっかり調べておきましょう。

地域別スキー場の特徴

ここでは出発地が関東圏であることを基準に、スキー場のある主な地域の特徴を紹介しましょう。

<栃木県・那須日光エリア>

降雪量が少ない分、スノーマシンで良質のゲレンデコンディションを確保しています。晴天率が高く、車でアクセスしやすいエリアです。

<新潟県・越後湯沢エリア>

海からの風が谷沿いに流れ込んでくるので湿った雪質になりやすく、冬の晴天率はあまり高くありません。しかし、歴史の古い名門スキー場が多くあり、市近郊からアクセスしやすい特徴もあります。

<長野県・菅平エリア>

降雪量はそれほど多くありませんが、晴天率が高く、雪質も良好。コースは初心者用から上級までバラエティに富んでいます。車でアクセスしやすいエリアです。

<長野県・志賀高原エリア>

雪質、コース数、斜面のバリエーションともに国内トップクラスです。ただし、標高が高いだけに雪に覆われた山道が長く、アクセスはスノードライブの慣れが必要。運転に自信がない人は長野駅から直行バスを利用するといいでしょう。

<長野県・白馬エリア>

北アルプスの麓なので雪質や眺望が素晴らしいですが、やや上級向きの斜面が多いエリアです。アクセスは鉄道(中央線・大糸線)、クルマ(中央自動車道・長野道)ともに便利であり、宿泊施設が多いのも特徴です。

<長野県・山梨県・中央自動車道エリア>

冬場は晴天率が80%以上といわれるほど、晴れの日が多いエリア。その分降雪量は少ないですが、気温が低く、スノーマシンで良質のゲレンデコンディションが保たれています。中央自動車道の利用で交通の便もよく、日帰りスキーにはぴったりのエリアです。

宿泊と交通の予算計画

泊まりがけでスキーに出かけるとすれば、交通費や宿泊費についてしっかりと計画を立てておく必要があります。宿泊施設のタイプと選び方、交通手段のコストについて解説していきましょう。

宿泊施設の選び方

民宿

スキー場の宿泊施設のジャンルとしては、「民宿」「旅館」「ペンション」「ホテル」などがあります。最近はB&B(ベッド&ブレックファストの略で、ペンションをさらに手軽にしたタイプ)や、コンドミニアムなども増えてきました。

民宿や旅館は、高級なところでなければ比較的リーズナブルですが、部屋は和室なので、ベッドでないとダメという人には向きません。また、食事も基本的に付属しているので、外食を楽しみたいという人にはややデメリットになるでしょう。

ペンションはオーナーがスキー好きだったりと、宿のスタッフとのコミュニケーションが楽しめる反面、逆にそれらが鬱陶しいと感じる人には向かないかもしれません。費用については、一般的に民宿、旅館(一般的な)、ペンション、ホテルの順に高くなっていく傾向にあります。

なお、越後湯沢エリアでは、リゾートマンションの一室をコンドミニアムとして利用できるサービスを提供しているところもあり、これらはキッチンも備えられているので、ある程度の人数で利用するならば大幅に予算を節約することができるのではないでしょうか。

交通手段のコスト比較

交通手段としては、クルマにするか公共交通機関にするか、どちらがお得かは一概にはいえません。あくまで参考としてですが、大人1名(単純比較のため)、東京を起点として考えてみると、次のようになります。

◎新潟県・越後湯沢エリア(片道)

新幹線

鉄道の場合:新幹線6,260円(東京駅~越後湯沢駅/各スキー場まではバスもしくはタクシー)

クルマの場合:高速代4,440円(外環道&関越自動車道・ETC)、ガソリン代約3,000円(210km、燃費14km/L前後、ガソリン代は165円程度として計算)

一人で出かけるのであれば、公共交通機関が圧倒的に有利ですが、2名以上になると一気に逆転し、クルマが有利になります。この傾向は行き先がどこであってもほぼ変わりません。

また、スキー専用のバスや都市間交通の割安バスを活用すれば、さらにリーズナブルなアクセスも可能です。ただし、バスツアーはどちらかというと身軽な若者向き。家族連れのお出かけにはあまり適さないと思われます。

リーズナブルに出かけたい!

スキーに行くには、どうしてもある程度のコストがかかってしまうものです。しかし、工夫次第でそれらを抑えることは十分可能。無駄な出費を抑えながら充実したスキー旅行をするために、さまざまな情報を集めて計画していきましょう。

割引やキャンペーン、グループパッケージなどを利用

スキーシーズンが近づいてくると、旅行会社や鉄道各社などでお得なスキープランが登場してきます。鉄道やバス料金に宿泊やリフトチケット、中にはゲレンデでのレンタル、ランチクーポンまでセットになっている商品もあり、これらを活用しない手はありません!

リフト券には、グループパッケージやシニア券が設定されている場合がよくあります。グループパッケージは、一人で利用するよりも大幅にお得になりますし、年齢条件を満たせばシニアリフト券はかなり割安です。これらの情報は、スキー場近隣のコンビニや、駅の窓口でも入手できるほか、スキー場やツアー会社のサイトでも調べることができます。

ツアーを利用

スキーツアーというパッケージでのお出かけは、かつては窮屈な夜行バスの移動などであまり快適ではないイメージがありました。しかし、現在のバスはラグジュアリーな車両になり、鉄道も新幹線が利用できるなど、よりコンフォタブルになっています。

1、2名で行くのであれば、クルマで出かけるよりもはるかにリーズナブルに済むことが多く、しかも各種のクーポンが付属していたりするなど魅力たっぷり。荷物を少なくして、現地でエキスパートレンタルを利用すれば、上級者でも満足できる条件が揃ってきました。

サブスクリプションサービスを利用

行きつけのスキー場があって、シーズン中に何回も足を運ぶなら、いっそのことシーズン券を購入してしまうというのはいかが?

すでに今シーズン分は販売が終了(8/1~10/15)していますが、参考までにスキー場運営会社マックアースのシーズン券は、「22スキー場で利用可能、駐車料金無料、定型宿泊10%割引、温泉などの割引」といったオプションがついて59,800円でした。

これらを上手に利用すれば、シーズンを通してかなりお得に楽しめるのではないでしょうか。

まとめ

本記事では、スキーにかかる費用や節約術について解説してきました。お役に立てたでしょうか? スキーやスノーボードをリーズナブルに楽しむテクニックはたくさんありますが、それらを使いこなすためには情報をしっかりとキャッチしていくことが必要です。スキー場や交通機関のサイトなどをまめにチェックして、オトクなチャンスを逃さないようにしたいものですね!

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