スキー・スノボで起こるトラブルとは?対処法や怪我を未然に防ぐ方法

スキー場 ブーツ

スキー・スノボ豆知識

スキー・スノボはとても変化に富んだ楽しいスポーツで、上達するにつれてどんどん世界が広がっていきます。
そこには新たなルールや常識・マナーが存在し、そしてトラブルも潜んでいます。
そういった事でせっかくのスキーツアーが台無しにならないように、事前知識や準備が必要です。

スキー場で起こり得るトラブルとは

スキー 事故 防ぐ

スキー場で起こり得るトラブルを代表的な内容でピックアップしてみます。

転倒による怪我

まずは自分自身が滑走時に転倒して骨折などの怪我をする可能性があるという点です。
これは自分の技術不足で起きる場合もあれば、自分の技術レベルが把握できず無茶をしてしまう場合もあります。他にも外的要因として隣から突っ込んできた人を避けようとして転倒してしまう、といったケースも考えられます。

人に怪我をさせる

続いて他人に怪我をさせてしまうケースです。
これも自分の注意不足や無茶で、直接相手に接触して倒してしまったり、触れることはなくても相手が不安定になるような行動を起こすことで、怪我を誘発してしまう可能性があります。

紛失(財布などを落とす)

落とし物や忘れ物はよく起こります。
意外と多いのは、リフト中に物を落としてしまうことです。またカフェなどで休憩して、ゴーグルを忘れてしまったり、現在ではスマホを雪の中に落としてしまったりすることもあります。

盗難

心象的にも最悪なのは、やはり犯罪に合うことでしょう。盗難は想像以上に起こり得るシチュエーションが存在しているので、ちょっとしたことでも気にかけるのが重要です。

トラブルに対する防止策

スノボ 女性

まずは自己防衛のポイントを抑えておきましょう。意識するだけで変わることはかなり多く存在します。

マナーを守る

マナーは想像以上に自己の安全確保へつながる要素です。
スキー場にも様々なマナーが存在し、中にはマナーという名の禁止行為レベルもあります。ここでは3つ挙げておきましょう。

・ゲレンデを歩くときは、必ず端を歩く
スキーブーツで穴を空けるように歩くと歩きやすいのですが、これを斜面の途中で行ってはいけません。転倒時はともかく、踏み上がったり移動する時は、必ず端の方を歩くようにしましょう。
高速で滑っていてゲレンデに穴が空いている事に気づかなかったら、大きな怪我につながる可能性があります。
また、スノボで多いのが、ゲレンデのど真ん中で座り込んで休む行為です。
これは大変迷惑で、危険です。疲れて休みたい時は端に寄ることを心がけましょう。

・スキー場のルール・指示には必ず従う
話題になりがちなのが「オフピステ」管理外エリアを滑走する行為です。
そもそも雪が1~2m積もっていて、これに圧雪して整えているのがスキー場です。その斜面に雪がない時でも、ちゃんと整備された環境であることがほとんどです。
しかしコース外というのは、まさに何が潜んでいるかわかりません。道路の標識が埋もれていて、ふかふかだと思って飛び込んだら足を切ってしまう可能性もあります。
この他にも天候の変化や、パトロールの方々から注意されたりする事もあるかもしれません。スキー場側の指示や指摘には、きちんと従って守るようにしましょう。

・スキーヤー同士のマナー
同時に滑り出すと滑りにくい経験をした方もいるでしょう。滑り出す前に様子を伺いつつ、間隔を空けるようにすれば、接触事故の可能性はぐっと減ります。
またリフトの乗り降りでも、セーフティーバーを降ろさない方が中にはいますが、これは安全のためにも降ろしたほうが良です。

装備や落とし物に注意

スキー場での体調管理といえば、やはりウェアを中心とした身につけるモノが重要になってきます。
圧倒的にオススメなのが、暑さ寒さ対策が効くように重ね着を想定して準備をする事です。
寒くなったら着るものを1点、リュックに忍ばせておき、熱くなったら1枚脱いで調節できるようにするのがベストです。

中級者などで慣れている方の場合、リフトに乗ると寒い事もあります。これについては、フードがあると被れるので便利でしょう。
また首元にヘアバンドなどを降ろして掛けておくだけで、かなり保温が効くので暖かくなります。

ポケットに入れているものは、ただでさえ動かしにくいグローブを装着しているシチュエーションが多いので、落としやすいのは間違いないです。
これらはリュックに入れておくのがベストでしょう。
但し、荷物の量はなるべく少なくするように心がけましょう。
動きづらいのもありますし、貴重品が盗難される危険性は残ります。またウェアの内ポケットなどは、想像以上に体の動きなどで力がかかり、壊れやすい事もありますので注意が必要です。
リフトに乗る時は特にものを落としやすく、落としたことに気づかないケースもあるため気を付けましょう。

怪我への対処法

スキーヘルメット

これまでに挙げてきたポイントは通常の生活時と似たものがあります。
そういったポイントを踏まえた上で、さらに怪我をする可能性を低くするために、準備をしましょう。

装備品をきちんと装着する

装備するものはきちんと装備する事です。例えばストックの持ち手に付いているバンドも、手首に通してからストックを握らないとダメです。
これは転倒時にストックの先が暴れると凶器になりえますし、落下や紛失を防ぐことにも繋がります。スノボではリーシュコードなども同様です。
また、ゴーグルは単に吹雪などから目を守るだけではなく、天候に合わせて見やすいレンズが存在したり、物理的な要素から目を守る役目も果たしています。

準備運動

準備運動はとても大事です。思ったよりも筋肉を動作・緊張させているスポーツなので、滑る前に関節を解したりしましょう。
足首のアキレス腱は、スキーブーツだとあまり動かない箇所かもしれませんが、ブーツを履く前にゆっくりと伸ばしておきましょう。
寒い環境で反動をつけて動かすのは得策ではないので、じわっと、でも確実に動かすようにして徐々に体を温めます。
そしてかるくジョグする程度まで運動すれば、準備完了ですね。
このような準備運動は、転倒時に瞬間的なリカバーが可能になったり、突飛な動作を行っても痛くならなかったり、直接的に滑りが上手くなったりと、色々な効果がありますよ。

自分のレベルに合ったところで滑る

滑れないのに無理して降りようとしてはいけません。
何かちょっとした変化で怪我をしたり、またさせたり、事故につながる可能性が高いです。
少し気持ちに余裕が出る斜度を選んで滑るように心掛けて、挑戦する時はスピードを抑えましょう。
結果的にその方が上達も早くなります。

適宜休憩を取る

意外と気付かないのが疲労度です。特に仲の良いグループなどで行くと、楽しいあまり疲れを忘れてしまいます。
リフトから降りた後にちょっと時間を取るなど、上手く時間を作って整えましょう。2時間程度滑ったら、ゲレンデのカフェに入って休憩するのも大切です。
また、ゴンドラが存在するゲレンデでは、定期的に乗る機会を適当に作って、チョコレートなどのお菓子をちょっとずつ食べるのも、エネルギー補充に役立ちます。

初心者に近づかない

これは車の運転でも言えることです。
自分が怖いというのもあるでしょうが、相手も周りが見えていませんし、近寄られると過剰に反応しがちです。
自分が初心者の時も同じく、周りを見て一呼吸置いてから滑るようにしましょう。
同時に滑り出しそうな人がいたら、先に行ってもらう事も効果的です。
また上級者は初級者の存在をかなり早くから察知していて、大きく避けるように滑るのが一般的です。

怪我をしてしまった、させてしまった場合のポイント

スノボ トラブル 対策

色々と注意点を挙げてきましたが、それでも怪我をしたらどうするのでしょうか。
いくつかポイントを挙げておきます。

自分が怪我をしてしまった場合、動けるのか動けないのか判断する

体をちょっと動かして怪我の程度を確認しましょう。ゲレンデの真ん中で寝転がっているのは危険なので、動けるようなら、少し端に寄っておきましょう。
動けない場合は、近くを滑っている人に声をかけて、助けを求めるようにして下さい。
但し、相手も滑りに集中していることが多いので、少し上から来る方に声をかけるようにします。

自分と相手が衝突などで怪我してしまった場合

まずは声掛けでお互いの具合を確認しつつ、お互いが無事を確認して納得して別れる以外は、必ずパトロールに連絡しましょう。
これは一見怪我をしていなくても、後で重大な疾患が見つかったり発症したりする事もあり得るので、必ず公的な第3者を交えて事の報告と対応のアドバイスを求めるのが重要です。
自分が平気だったとしても、相手が痛がっていたら、またそのままにしておくのが少しでも不安なら、やはりパトロールに連絡して介入してもらいましょう。

転倒や衝突を見かけたら

転倒や衝突の現場を目の当たりにした時には声を掛けることも大事です。
また動いて横に移動しようとしているなら、板やストックを持って一緒に移動してあげましょう。
こちらからムリに移動を促すことはせず、あくまで本人の意思を確認するように心掛けましょう。

また動けなさそうな時は、その人の少し上にスキー板をX字に立てるなどして、周囲に注意を促します。
自分の同行者がいる時は、リフトに連絡してもらうように頼んで、怪我をしている人に付き添ってあげるのも良いです。
怪我をしている方は、保温してあげる、又は保温するように伝えるのが大切です。

周りに誰もいない時は、自分でリフト乗り場へ連絡しに向かいましょう。
パトロールはかなり迅速に連絡が届くようになっているので、わざわざパトロールの事務所などに出向く必要はありません。
一番近くにいるスキー場係員に声をかけます。

尚、自分で降りられる程度で済んだとしても、痛い箇所があったり頭を打ったなら、ムリをせずそのまま救護室へ向かって手当を受けるということを心掛けて下さい。

ちなみに怪我をした際の治療費用については、保険証を持っていない場合、一時的に高い料金を支払う事もありますが、後で返還されますので安心して治療を受けましょう。

保険への加入

最後に抑えておきたいのが保険の存在です。
加入料金もさほど高くないので、必須と思って加入しておきましょう。

レジャー保険

スキー・スノボに限らず様々なスポーツやレジャーでの怪我や盗難をカバーしてくれる保険が存在します。
また他人を怪我させてしまった場合の補償に対応できるプランであることも重要です。

シーズンごとに更新するものや、ゲレンデで一時的に加入する物もあるのですが、保険は重ねるのが安心です。
つまりシーズンで申し込む保険と、日帰りなどのその日だけ加入できる保険を組み合わせるのがベストです。
現在では、スマホなどで決済できる保険も存在します。
友人同士待ち合わせて、最初にみんなで確認し合いながら加入すると、忘れないので良いかもしれません。

この他、ご自身で契約する以外では、家族で加入している保険の中にレジャー項目が含まれる場合もあったり、金額が安く追加できたりする事もありますので、事前にご家族に聞いてみることをおすすめします。

既に入っている保険の特約を確認

まずは何をどこまでカバーしてくれるのか確認しておきましょう。
しっかりとした保険に入っておくと、自分の持ち物に被害が及んだ場合の費用もキッチリと対応してくれます。スキーに出かける前は、内容を確認して連絡先もメモしておきましょう。

まとめ

ちょっとした常識や行動が問われる今だからこそ、スキー場における様々なルールを知って、頭の片隅に入れておくことをおすすめします。
また、保険の加入などいざという時の備えも大切です。
気持ちの余裕を持って、スキー・スノボを楽しめるようにしましょう。

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