スキー・スノボを計画するというとき、予算がどれぐらい必要なのかは気になるところですよね。そこで、日帰りの場合にかかる費用をひとつひとつ見ていき、いったいどれぐらいかかるのかご紹介します。お得な方法はないか、ツアーを利用したら本当にお得なのかなど、具体的に比較しています。
交通手段、お得なのはどれ?楽チンなのは?
スキー、スノボに行くときの交通手段として、主に車、列車、バスが挙げられます。
それぞれの費用の違い、またメリット・デメリットも見てみましょう。
出発地、目的地により交通費は異なるので、一つの例として、東京(新宿)から長野県の「竜王スキーパーク」に日帰りで行く場合を想定します。費用は参考としてみてください。
・車で行く場合の費用(普通車高速代。ガソリン代、駐車場代は含まれていません)
東京(新宿)出発→練馬I.C→関越自動車道→信州中野I.C 5,550円×2(往復)=11,100円
または→高井戸I.C→中央、長野、上信越、各自動車道→信州中野I.C 約6500~7000円(ETC非搭載)×2(往復)=13,000円~14,000円
メリット
荷物が多いスキー、スノボでは、車は家からゲレンデまで直行できるのが魅力です。高速代やガソリン代も、乗っている人数で割ることで割安になる場合もあります。また車の中は自分たちの空間なので、多少騒いでも迷惑にはならず、移動中もにぎやかに過ごしたいときなどにはおすすめです。
デメリット
運転者への負担が大きいです。特にドライバーが一人の場合、スキーで疲れた帰り道に睡魔と闘っての運転はつらいものです。また雪道の運転に慣れていなければ不安もあります。当日の出費ではありませんが、スタッドレスタイヤかタイヤチェーンも絶対に必要で、新しく購入するのであれば安い金額ではありません。
・列車で行く場合の費用
東京→ 北陸新幹線→長野→長野電鉄「A特急」→湯田中→シャトルバス25分 9100円×2(往復)=18,200円
または
東京→ 北陸新幹線→飯野→シャトルバス45分 8250円×2(往復)=16,500円
メリット
運転の必要がないので、身体的にも気分的にも楽です。車中でビールを飲みながら移動を楽しむことも出来ます。最寄り駅までは渋滞の心配もなく、概ね時間通りに到着できます。
デメリット
出発駅までの移動や乗り換えなどが煩雑で、その都度荷物は自分で持ち運びしなければいけません。また往復の運賃で費用が多くかかります。
・バスツアーで行く場合の費用(ツアー料金の一例を記載。往復バス、リフト券代、レンタル料金含む)
東京(新宿)→現地 8,300円~9,800円(こちらは11~12月24日までの料金で、年末年始、シーズン中、春スキーなど日程により料金は変わります。)
メリット
費用が安く抑えられます。リフト券代込、レンタル料込など、お得なツアーを探せばさらに予算が低くて済みます。出発駅からは現地に直行してくれ、安心して寝ていられます。ランチにビールを飲んでも大丈夫、疲れても帰りのバスでぐっすり寝ることが出来ます。
デメリット
体調不良や急用などでキャンセルした場合、日程によってキャンセル料が発生します。
リフト券代の目安とお得情報!
リフト券代は決して安い金額ではないので、予算を組むうえでしっかり頭に入れておかなければなりません。期間、また平日・土日によって料金が変わるところもあります。
以下は「竜王スキーパーク」のリフト料金です。リフト券代の目安としてご覧ください。
※時期によって料金が変わりますのでご注意ください。
◆初滑り・春スキー料金(初滑り期間:OPEN~12月13日/春スキー期間:3月23日~5月6日)
ロープウェイ・リフト1日券
大人(中学生以上) 3,600円
子供 (4歳以上) 1,500円
オープン~17:00
※ナイター不可
ロープウェイ・リフト2日券
大人 6,400円
子供 2,500円
オープン~クローズ
※ナイター利用可
◆通常期間(2019年12月14日~2020年3月22日)
ロープウェイ・リフト1日券
大人(中学生以上) 4,800円
子供(4歳以上) 2,000円
オープン~17:00
※ナイター不可
ロープウェイ・リフト2日券
大人 8,600円
子供 3,500円
オープン~クローズ
※ナイター利用可
・リフト券をお得にゲットするには…
ランチとセットになった料金設定があったり、曜日によってレディースデーを設けて安くなっていたり、県民デーがあったり…行きたいスキー場のHPのリフト料金の欄はチェックしておきましょう。
また、シーズン前の早割りや、コンビニ、スキー・スノボショップなどに置いてあるクーポンなどでリフト券をお得にゲットする方法も見逃せません。(全てのスキー場が割引の対象になるわけではありません)
気になるリフト料金も、「リフト券代込」というツアーを利用すれば0円になります。
これは日帰りだけでなく何日もとなるとその差は大きいです。
例えば、上記の竜王スキーパークの初すべりシーズンにこうしたキャンペーンを利用すれば、大人1日券3,600円、一泊二日なら2日券6,400円が不要になる、ということです!
期間限定、キャンペーンや特定のツアー限定のサービスなどもありますので、こちらも事前にチェックしてみてください。
ロッカー代はどれぐらい?
日帰りの場合は宿に荷物が置けないため、滑っている間、着替えた服や靴、バッグなどを預けておくロッカーが必ず必要になります。さほど大きなロッカーは必要ありませんが、大きめを借りて、同行者と一緒に使うのも安くあげるにはいいでしょう。
泊りがけで宿が遠く、チェックイン前や後に大きなバッグやスーツケースがある場合は大きめのロッカーが必要です。
近頃のスキー場は海外からスキー客も多いので、大きなロッカーの数も十分あり困ることはありません。
・ロッカー代とロッカーの種類
ロッカー代はスキー場によって、またサイズやタイプによって異なります。
手荷物と服、靴など最低限の物だけを入れるサイズなら 200~300円
小さめのキャリーバッグも入るサイズなら 300~500円
かなり大きなスーツケースも入るサイズは 500~800円
といったところです。
貴重品ロッカー、宿泊の場合夜間に入れておくスキー板専用、スノーボード専用ロッカー(ブーツも入ります)など用途別のロッカーもあります。
またタイプとしては、従来の鍵の付いたコインロッカー、暗証番号を登録するカード式、その日のうちなら何度でも出し入れできるタイプ、鍵で開ける小窓が付いていて財布や小物はお金が落ちずに何度でも出し入れできるタイプなど、ロッカーもどんどん進化しています。
・荷物預かり
ロッカーに入らない大きな荷物やいくつも荷物がある場合、預かり札と引き換えに預かってくれるクロークがほとんどのスキー場にあります。料金は個数にもよりますが500~1000円ぐらいです。
食事代は少し多めにみておこう!
ゲレンデでの食事のことを「ゲレ食」というのですが、次はゲレ食など、食事代にかかる費用を見てみましょう。
といっても、こればっかりは個人差で、たくさん食べる人、小食の人、とにかく安くあげたい人、ランチと言えどもおしゃれにゆっくり楽しみたい人、など、予算も人それぞれです。
近頃はゲレ食といっても、ラーメンやカレー、定食などのガッツリ系だけでなく、おなじみのファストフード店や都会でも人気のカフェなどが次々に出店していて、選択肢がとても広がっています。
しかし街中で食べるよりは、やや高めの値段設定になっているのです。
疲れたらから甘いものが食べたい、という時のドリンクやスイーツなどもそこそこのお値段です。
また、ゲレ食とは別に考えておかなくてはいけないのが、朝早く着いた時の朝食や、帰りの道中でとる夕食の費用です。いずれも安くあげるなら、あらかじめコンビニなどで買っておいて休憩スペースや車中で食べるとよいでしょう。
レンタルは便利だけど意外に費用がかさむ?
最後にウェアや道具のレンタル料金についてです。
ここでも目安として「竜王スキーパーク」にある「SPICY RENTAL」の料金を参考にします。「SPICY RENTAL」は信州のゲレンデではお馴染みのレンタルショップですが、店舗によって少しずつ料金は異なります。信州には他にもこのようなショップが各ゲレンデにありますが、金額としてはそれぞれほぼ同じか200~300円程度の差です。事前にHPなどで確認してください。
レンタルといえば以前は、古いモデルで状態も悪くて当たり前でした。しかし、今のレンタルショップはどこも一流ブランドの商品が揃っていて、購入の際の参考にもなります。
用具は各店ともハイパフォーマンスモデルとスタンダードモデルを用意しています。ハイパフォーマンスは状況に応じて板を選びたい中上級者用モデルで、初中級者はスタンダードを選んでください。
料金はすべて、大人用です。
◆スタンダードスキー/スノーボード
フルセット(板・ブーツ・ポール)/フルセット(板・ブーツ)
1日 4,500円
2日 8,500円
スキー板・ポール/スノーボード板
1日 3,500円
2日 6,500円
スキーブーツ/スノーボードブーツ
1日 3,000円
2日 5,500円
◆ウェア
上下セット
1日 4,000円
2日 7,500円
単品
1日 2,500円
2日 4500円
◆小物
セットA(ニット帽・手袋・ゴーグル)
1日 1,500円
2日 2,500円
セットB(ヘルメット・手袋・ゴーグル)
1日 1,800円
2日 3,000円
ヘルメット
1日 800円
2日 1,500円
その他小物単品
1日 600円
2日 1,000円
滑っていてサイズが合わないと感じたら、レンタルの途中でも交換してもらえます。
ウェアの下に着るアンダーウェアは天候や気温によって調節できるものを各自用意してください。
レンタル利用は、手ぶらで出発できるので仕事帰りなどにも助かりますが、用具からウェアまでフルセットで借りると日帰りでも1万円になってしまいます。泊りがけならさらに予算は膨らみます。レンタル料金が込みになっているお得なツアーを利用して、安く抑えたいところです。
まとめ
以上は日帰りの場合ですので、これらに宿泊費は含まれていません。
泊りがけの場合は、ここに宿泊費がプラスされますが、ツアーの場合は上記の諸費用と宿泊費がセット料金になり、かなりお得に設定されています。また、ツアーならではのサービスがあったりもするので、日帰りでも泊ってもお得なツアーは、やはり要チェックです!