GALA湯沢スキー場の魅力は、なんといってもアクセスのよさ。スキーセンター「カワバンガ」は新幹線のガーラ湯沢駅に直結し、東京からわずか75分。そこからゴンドラで上がるスキー場には北・中央・南の3つのエリアがあり、多彩なコースの滑走が楽しめます。北エリアは石打丸山スキー場、南エリアは湯沢高原スキー場とも連絡し、相互に行き来が可能。また、スキーセンターまで下る2.5kmの下山コース「ファルコン」も、中・上級者にはファンなコースです。
「手ぶらでスキー」を体現!駅直結のスキーセンターで準備も完璧
新幹線のガーラ湯沢駅改札口と直結する「カワバンガ」は、スキーセンターとしてはかなり巨大な施設。1階はシャトルバス乗り場、2階は吹き抜けの広々としたスペースで、インフォメーションとチケットカウンター、男女のロッカールーム、レンタルコーナー、レストラン、ショップ、また新幹線改札口と緑の窓口が設備されています。中央のエスカレーターで上がる3階には、カフェやラウンジ、宅配コーナー、そしてフィットネスプールや露天ジャグジーを備えたSPAガーラの湯なども備わっています。
滑った後、温泉やラウンジでゆったりくつろぎ、あとは新幹線でビューンと素早く帰宅可能という趣向ですが、滑り終えたときの話よりもまずはゲレンデへ。
2階のレンタルコーナーは膨大な品揃え。しかも、ウエアをはじめ、グローブやニットキャップ、ヘルメット、ゴーグルなどの小物類もレンタルすることができるので、完全に手ぶらでお出かけ可能。そして支度ができたら、同じく2階にあるゴンドラ乗り場からイッキに雪の上へ。バスでも新幹線でもクルマでも、乗り物を降りてからゲレンデに立つまでの流れがとてもスムーズです。
ゴンドラを上がったところがガーラ湯沢のゲレンデベース
ゴンドラの「ディリジャンス」は8人乗りで、山麓から山頂駅までの所要時間は10分ほど。GALA湯沢スキー場は、このディリジャンス山頂駅を出たところがゲレンデのベース。ここは中央エリアにあたり、山頂駅は大規模な「チアーズ」と呼ばれる施設となっています。
チアーズ正面にはバルーシュ(766m)とソーシャブル(814m)と呼ばれる2本の高速クワッドリフトが架かり、これを利用していよいよスキーやスノボのお楽しみがスタート。
バルーシュ右側のコースはジジ(1,000m)、ソーシャブル左側のコースはエンターテイメント(900m)と呼ばれる整備のいいフラットな中斜面で、カービングのロングターンなどが快適。エンターテイメントを迂回する林間コース、エーデルワイス(1,600m)はゆったりした緩斜面で、初級者も安心です。
また、チアーズサイドにもペアリフトのフェートン(293m)が架かり、その横のメロディ(350m)はファミリー向き。足慣らしにもちょうどいい斜面です。
スキー場の最上部は標高があって雪質の良さも抜群に
中央のソーシャブルを降りた先に設置されているのは、ガーラ湯沢スキー場の最高地点、高津倉山(1,181m)に向かうコーチ(679m)と呼ばれるペアリフト。ゲレンデトップはこのあたりでは比較的標高が高く、一般的な上越のレベルを超える雪質に恵まれています。
リフトに沿って下るコース、グルノーブル(750m)は前半緩斜面、下部は急斜面で中・上級向き。また、山頂から260万ダラー(920m)を下れば、南エリアに向かうことができます。ただし、このコースは非圧雪のハードバーン。状況によって深雪などが楽しめますが、完全な上級向きのコースなのでご注意を。260万ダラーは、今回の取材時にはコースクローズされていました。
南エリアは中・上級者向きの非圧雪コースが刺激的
南エリアへは初・中級向きのエーデルワイス途中からもアクセス可能。エーデルワイスを滑り始めると、すぐ右方向にバットマン(450m)と呼ばれる連絡コースがあります。ただし、ここは一部平らな箇所があるので少し歩くことに。
南エリアのコースは、圧雪されていない上級向きのブロンコ(700m)と、中級向きのイライザ(1,000m)の2本。南エリアの地形そのものが比較的斜度があるので、初級者にはちょっと厳しい環境です。
南エリアの最下部にはランドーというロープウェイが架かり、これを利用して湯沢高原スキー場に行くことができます。また、中央エリアに戻るには、南エリアのクワッドリフト、ワゴネット(685m)降り場から再びバットマンで移動可能です。
北エリアは初級者〜中級者までが楽しめる多彩な斜面に。石打丸山スキー場とも連結
中央エリアのクワッドリフト、バルーシュの降り場から右手に進むと、北エリアに滑り込んでいくことになります。
コースは二手に分かれ、初級者は緩やかなスワン(1,050m)がおすすめ。足に覚えのある人は北エリアのメインリフト、ビクトリア(クワッド/657m)の下をくぐってブロードウェイ(700m)やスーパーブロードウェイ(450m)にチャレンジしてみては? 下りきったところが北エリアのボトムとなる場所で、ちょうどボウルの底のような広々としたスペースになっています。
ここにはゲレンデ内レストランの「オーレ」があり、その横のトリプルリフトのティルバリー(401m)と、同じくトリプルのバギー(166m)を乗り継いでいけば、石打丸山スキー場に滑り込んでいくことができるようになっています。
北エリアにはもう1本、シャリオ(256m)というペアリフトがあって、そこのジョアンナ(250m)というコースは、短いながらも中級者がステップアップしていくトレーニングバーンとして好適。スクールのレッスン専用ゲレンデともなっています。
ロングランを楽しみたいなら下山コースのファルコンへ
北エリアのシャリオを降りたところはちょっとした広場。「夢の鐘展望台」が設置されています。せっかくなので、谷川連峰の景色などを眺めながらここで一休みしてみては?
また、ここは下山コース、ファルコン(2,500m)のスタート地点。カワバンガまで一気に下ることができます。ファルコンは一応初・中級向きとなっていますが、途中斜度が急なところも何カ所かあるので、まだ滑り始めて間もないという初級者にはちょっとキツいかも。それでも中級以上の技術レベルがあれば、快適なロングランが楽しめます。
ファルコンは、中央エリアからもトンネルによってつながっています。
和・洋・中・印に地酒まで。食のバリエーションがいろいろ楽しめる
食事ができるのは、中央エリアではチアーズ1階の「フードコート パルパル」と2階の「sake bar じょんのび」、北エリアでは「レストラン オーレ」、そしてカワバンガ2階の「和食レストランゆた」と3階の「IRORI CAFE」。
最も大規模なのは「フードコート パルパル」で、ここはガーラ湯沢スキー場のメインレストラン。カフェテリア形式で、メニューは各種の丼物からカレー、パスタ、麺類、洋食のプレートなどバリエーションが豊富です。
北エリアの「レストラン オーレ」ではパスタやカレー、牛丼、ホットケーキがメニューに並び、カワバンガの「和食レストランゆた」ではお寿司やかつ重、おにぎりなどを提供。「IRORI CAFE」では新潟の地酒も楽しめますよ。
新幹線利用プランで簡単アクセス、スキーやスノボの醍醐味をたっぷり満喫!
新幹線を最大限に利用できるのがGALA湯沢スキー場のアドバンテージ。というわけで、オリオンツアーの「GALA湯沢スキー場プラン」も新幹線利用となっています。
素早いアクセスでお手軽に楽しめるシステムに加え、ゲレンデは広大でコースバリエーションが豊富。しかも、石打丸山スキー場や湯沢高原スキー場を巡ることができるなど(三山共通リフト券が必要)、スキーやスノボの醍醐味がたっぷり味わえる環境。毎日が忙しいビジネスマンなどには、特におすすめしたいスキー場です。 (取材日:2019年3月4日)
・オリオンツアー GALA湯沢スキー場プラン https://www.orion-ski.jp/ski_area/gelandes/show/163
・GALA湯沢スキー場 オリジナルWebサイト https://gala.co.jp/winter/