安全にスキー・スノボを楽しむ!スキー場で守るべき11のルール

スキー場 ルール

スキー・スノボ豆知識

スキー場には様々な楽しいことが皆さんを待ち構えています。
壮大な景色やアドレナリン爆発の圧雪コース、おいしいグルメなど、とにかく充実した時間が過ごせます。
そういった楽しさを満喫するためにも、守って欲しい、知っておいて欲しいルール・マナーがあるので紹介します。

スノボはリーシュコードを必ず装着する

リーシュコード スノボ

リーシュコードとは、自分の足とスノーボードを結んでおいて、板を外した時など不意に流れてしまう事を防ぐものです。

スノーボードのビンディング付近に装着して使用しますが、レンタルであれば最初から付いていることがほとんどです。逆に購入した時などはコードの有無を確認して、装着できるようにしておきましょう。
また装着は、休憩などで片足を外す方とは逆にします。

ゆとりが有りすぎても何かに引っかかる可能性があるので、自分のウェアに沿う程度の長さに調節しましょう。
また未装着だと、リフト乗車を拒否される事もあります。

斜面を駆け下りてくる板は、下側にいる方々にとって凶器となってしまいます。
ゲレンデに出たら、真っ先に装着する、友人と一緒の場合は、相手の装着を確認するクセを付けるのも良いかもしれません。

滑り出すタイミング、滑走中など、周囲に気を配ろう

スキー スノボ けが防止

最初のうちはどうしても視界が狭くなりがちです。特に初心者はスキー板や目先程度しか見えていない方が多いです。
自分が初心者であれば、滑り出す前に一度周りを確認してみましょう。

滑り出す前に周囲を確認、一呼吸置いてから滑り出す余裕を

スキー スノボ 安全

他人と同時にスタートすると、技術レベルでスピードも違いますし、どのタイミングでどちらにターンするかもわかりません。意識しているうちに距離が近くなって接触するケースもあります。
同じタイミングで滑ろうとしている人がいたら、先に行ってもらってからスタートするなど、一呼吸置きましょう。
また、スキーとスノボではリズムも少し違う傾向にあるので、適切な距離を保ちましょう。

合流地点はメインコースを滑る人が優先

スキー場ではコース同士の合流地点が数多く存在します。メインコースで滑っている方は、それなりのスピードで降りてくる可能性があり、いきなり横から飛び出すと大変危険です。
メインコースで滑っている方は、逆に万が一合流地点から飛び出してくる方がいても避けられるようなスピード、位置取りをしておくのがベストです。
優先はメインコース側にあるので、その点を踏まえた上で両者注意しましょう。

コース外はバックカントリーではない コース外滑走は禁止

スキー スノボ 禁止行為

ニュースで取り上げられることもある、コース外滑走による遭難事故やケガなどには十分に注意しましょう。

管理されたオフピステが存在する

海外は管理されたオフピステがスキー場に存在し、日本のようにネットが張られていない区域も多々あります。
オフピステとは、圧雪されていないエリアの事を指していて、スキー場が管理しているオフピステであれば、当然自由に滑走可能です。

コース外はオフピステではない

コース外となるともっと厳しい現実が待ち受けています。まず、完全な自己責任となり、保険は適用されません。
そして、遭難の捜索は多大な人数と労力、そして危険を冒して行われることも、覚えておいて下さい。場合によっては数百人単位で捜索することも多くあります。
この際に発生した費用は、全て救助された方の負担となります。

雪で覆われた地面の下を想像してみよう

冬場、コースは雪で覆われており、地面の落ち込んでいる部分が目立たないことがあります。
つまり、まるで地面があるように思えても実際は危険な場所もあるのです。
ちょっとふざけてコース横の雪が多い所へ足を踏み入れたりすると、どこから急に落ち込んでいるかわからないので、大変危険です。

ゲレンデで発生したゴミは必ず持ち帰ろう

スキー スノボ ごみ

ゴミを持ち帰るというのは、日本人だと目にする機会は多いと思います。ゲレンデでもゴミを放置することはマナー違反です。

包装が少ないお菓子がオススメ

スキー場、特にゴンドラ内では、ちょっと栄養補給にお菓子を食べることもあると思いますが、その際のゴミは必ず持ち帰りましょう。
リフト中は風で飛ばされたりするので、ゴミの出るような物は出さない方が無難です。
1個ずつ包装されているタイプはゴミが出やすいため、ポケットに入る程度の箱入りで一口サイズのお菓子がオススメです。

実はケガをしやすいリフト乗り場

リフト けが

リフト乗り場が混雑してくると、お互いの板を踏まないよう、感覚を開けて進みます。隙間に板を差し込んで先を越そうという行為は大変迷惑なのでやめましょう。

また、滑り終わってリフト乗り場で歩いている時は、転倒に注意して下さい。
平らな場所で、しかもスキー板で踏み固められた硬い地面なので、転倒時、反射的に手首から付いて骨折するケースが良く見られます。

先を急がずマイペースに、譲り合いの精神が大切です。

コース内は端を歩こう

初心者向けのコースは、転倒や休憩などで止まる人も多いです。しかし、できればコースの端まで滑ってから休憩した方が安全です。

転倒時はやむを得ませんが、コース中央を歩いて穴が空くと、滑っている人にとって大変危険です。
スノボは初心者だと相当体力を使ってしまうので、コース途中で一息付きたくなるでしょうが、なるべく端へ寄るように心がけて下さい。
中上級者コースになると、高速ターンで降りてくる人も多くなりますのでとても危険です。

斜滑降する時は、必ず他の人を先に行かせて周囲を確認してから

ゲレンデを横切るように滑る練習をする事もあるのですが、スタートの前に上を確認して、余裕を持って滑るようにしましょう。

斜度が変化するコースは、死角に注意

コースで先が落ち込んでいて見えないケースも多々あります。このような斜度の変わり目は、滑っている方も止まっている方も気を使わないといけません。
当然、落ち込んだ所で止まったり休憩するような行動は避けて下さい。
また滑っている側は、スピードのコントロールを忘れず、不測の事態も想像してスピードを落とすのが無難です。

自分のレベルと向き合ってコースを選択する

スキー スノボ レベル

チャレンジ精神は大切な上達の要素ですし、友人同士で盛り上がる事もあるでしょう。
レベルに合わせたコースを滑るために、適したコースを判断するポイントを紹介します。

減速・停止技術が大事

チャレンジしようとするコースの斜度をパンフレットなどで確認して、それより緩やかな斜面で自分の技術レベルを確認しましょう。
この中でいちばん大事なのは、いつでも止まれるという事です。
また、ボーゲンのようにずらしながらターンをすれば、速度を保つ事にもつながります。
これらが出来るようになってやっとその斜面を滑れるようになるので、そこから更に物足りなくなるぐらいまでは、その斜度が最適だといえるでしょう。

ムリ!と感じた場合の降り方を知っておき、それが実践できるようにしておく

いくつか方法がありますが、ボーゲンスタンスで斜滑降するのが簡単です。この時、谷側の足にしっかりと体重を掛けて、大きくずらしながらゆっくり斜滑降します。
端に届く前にターンを試みるか、停止した後に方向転換をして、また斜滑降しましょう。
それでも難しい場合は、山側に倒れて寝転がってから、方向を変えればOKです。

この動作を慣れている斜面で練習しておくことが大切です。
尚、斜滑降する際には、周囲の状況をきっちり把握してから、余裕を持って行いましょう。

不測の事態に備えて、緊急連絡先を控えておこう

スノボ 緊急連絡先

スキー場に到着したら、パトロールの場所と、スキー場で用意されている緊急連絡先を控えてくと安心です。
自分一人でケガをしてしまったり、連絡しようにも降りるのに時間がかかりそうな場合だと、人が通るのを待つことになります。

緊急時の連絡はリフト係員などでもOK

連絡自体はスキー場の係員が居る場所であれば、どこでも対応してくれます。リフト小屋や休憩所などの位置を把握しておくことも大切です。
怪我をした方に遭遇した場合はケガをされた方の状況(ウェアの特徴、コース名とおよその位置、怪我の状態など)を抑えておき、的確に伝えましょう。

倒れている方に遭遇したら

コース中で倒れているケースは、追突事故の誘発の危険性が高くなるので、ケガをされている方より少し上に、目立つようスキー板をクロスさせて立てておきましょう。
動けるようであれば手を貸してあげてコース端へ移動させると良いですが、決してムリに動かさず状態を確認してからにします。

パーク遊びは、専用のエリアで

スキー場 ルール

コース内で勝手にジャンプ台を作って遊んだりしていると、他の方に大変迷惑です。
危険も伴いますので、コース改造は絶対に行わないようにしましょう。

パーク遊びをしたい方は、スキー場で用意されている施設を利用したほうが、楽しく安全に遊べます。

ジャンプ後は速やかに移動を

ジャンプした後、余韻に浸るのは離れてからにしましょう。
次から次へとジャンプ台に侵入してきますし、ジャンプ台に隠れた死角は良く見えない事もあります。

また着地時の衝撃を逃がす為でもあるので、ジャンプ後はサッと滑り降りてその場を離れましょう。

複数人で行動するときのポイント

スキー マナー

グループでスキーを楽しむ時にも、心掛けたいポイントがいくつかあります。

リフト乗車は臨機応変に

空いている時は、グループにこだわっても良いと思いますが、混雑時は一人レーンから空いているリフトに乗り込んでくる方もいます。
その辺りは臨機応変に対応しましょう。

リフト降車後、まずは広い場所へ移動を

個人でも同じですが、降りてすぐの場所は混雑するので、少し滑るなどして離れるようにします。
グループで集合している状態が他の人にとって邪魔になる場合もあります。事故につながる可能性もあるので、周りの状況を良く確認しましょう。

練習などコース内で止まる時は、縦に並ぶ

混雑時やコース幅が狭い場合は特に、縦に並んで止まる事を心掛けましょう。

まとめ

色々なルール・マナーがありますが、多くは普段の生活でも必要なものであったりします。
これらは他人に迷惑をかけない為に、そして自分を守る為に大切なことです。

周囲への配慮ができるのは、技術レベルが向上した証でもあります。
ルール・マナーを守って、安全、快適にスキー・スノボを楽しんで下さい。

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