ゲレンデでモテる! インスタ映えする写真の撮り方 (準備編)

コラム

立ち位置、撮影位置で見え方が変化。スタイルよく撮るためには?

人物写真を撮影するとき、多くの人が「自分の目の高さ」でカメラを構えています。しかし、これだと被写体となる人の下半身を見下ろす角度になってしまうので、足が短く写ってしまいかねません。また、頭までの距離と、足元までの距離に差があるため、歪みが出てきて人物のプロポーションを美しく表現できなくなります。

では、撮影する側がカメラの高さを少し低くしてみたらどうなるでしょう。これだと、被写体となる人の胸、あるいはお腹の高さにカメラがあるので、足が比較的長く見え、かつ歪みの影響も最小限に抑えられるのです。

スキーやスノボシーンの場合、ゲレンデはうまい具合に斜面。そこで人物を撮るときは、斜面の下側からカメラで狙うようにすれば必然的に低い位置からの撮影になります。もちろん、その逆をやることで別の面白い効果を表現することもできますが、基本は斜面下からの撮影ということ。これを頭に入れておけば、記念写真や集合写真をまかせられたとき、仲間をカッコよく撮影できますよ!

目の高さでカメラを構えると下半身を見下ろすカタチになるので、足が短く写ってしまいがち

サングラスはゲレンデでアナタをカッコよくする必須アイテム

サングラスってなぜかカッコいい。日常、街を歩くときも常にサングラスでバシッとキメたいところですが、一方で何となくキザ、カッコつけてるなんて思われそうで、ちょっと恥ずかしい気分も。

ところが、紫外線の強いゲレンデでは、サングラスは自分の眼を守る重要アイテム。むしろ「裸眼はダメ!」と叱られてしまうほどの環境なのだから、積極的にサングラスでオシャレを楽しみましょう。

もちろん滑っているときはゴーグルのほうが機能的ですが、ヘルメットにゴーグルでは顔の大部分が隠れてしまい、ポートレートを撮っても誰だかわかりません。そこで滑走写真以外は、ヘルメットとゴーグルを外してサッとサングラスにチェンジ! 外したヘルメットとゴーグルは、小脇に抱えているとちょっとエキスパートっぽくてカッコよく、まさにインスタ映えするポーズです。ちなみに、サングラス選びは次のようなことを踏まえるといいでしょう。

まず、自分の眉毛とサングラスの上辺が合うカタチを選びましょう。かけたときに眉毛が出すぎてしまうと、顔の印象がちょっとユルくなります。

細いフレームはエレガントで知的な印象、幅広のフレームはカジュアルな印象を与えます。ゲレンデは遊びの空間なので、ちょっと幅広のフレームを選んでみてはいかが? カラフルなタイプ、ミラーグラスなんかも楽しいですね。

サングラスのカタチはさまざまなバリエーションがある。ただし、UVカットのちゃんとしたレンズのものを選ぼう

カッコ良く(可愛く)見える角度を研究。
自分を魅力的に見せるコツを知っておくべし!

サングラスをかけた写真はカッコいいけれど、それだけではちょっと味気なくないですか。鼻眼鏡のようにズリ下ろしたり、カチューシャのようにおでこに上げたり、サングラスというアイテムを利用したかわいく見えるやり方はいろいろあるハズです。

でも、ゲレンデでいきなりそんなことを実践しようとしても、本当にかわいく写るかどうかはわかりません。そこで、あらかじめ鏡の前で「私のかわいい表情、カッコいいポーズ」というものを確認し、決めておきましょう。正面からばかりでなく、右向きか左向きかで、意外に人の雰囲気は違うもの。アナタはどちら向きがかわいいですか?

また、明るいゲレンデは、サングラスを外すとどうしても眩しくて目を大きく見開くことができません。ならば、目を細めたままで素敵に見える表情をいろいろ試してみてはどうでしょう。笑った表情は自然に目が細くなるもの。ゴーグルやサングラスを外し、とびきりの笑顔でパチリとやると本当に素敵な写真になりますよ。

ゲレンデでかわいく写るために。どっち向きがいいか自分の顔の特徴を把握

ゲレンデで楽しさをめいっぱい表現するポージング

ゲレンデで記念写真を撮るときのポージングはいろいろ。スキーにしろ、スノボにしろ、ちょっと長めの用具を足に着けているので、ただ普通に立っているよりもいろんなスタイルで写真に納まることができます。

そんなポージングの知識が豊富なのがスノースポーツのインストラクターたち。お客さんと一緒に記念撮影することが多いので、彼らはバリエーションをいっぱい持っています。そこで、撮影のポイントなどを彼らにちょっと聞いてみました。

①斜面に並んだ集合写真の場合:
撮影者はカメラの傾きに注意。斜面に立って横向きに撮影すると、体が傾いてカメラの水平が保てなくなります。意識的に水平を保つことでゲレンデの傾きが表現され、写真に臨場感が出てきます。

②斜面下から集合写真を撮る場合:
スキーやスノボを着けたまま斜面下に向けば、滑り出してしまいます。そこで、テール部分を雪面に刺してパチリ。裏側の滑走面が見えて、ちょっと迫力が出てきます。

③集合写真はみんなユルめのポーズで:
入学式や卒業式の記念撮影ではないのだから、あまりピシッと真面目に並んでも仕方がありません。思い思いにくだけたポーズでカメラに納まりましょう。みんなバラバラというのが結構楽しいですよ。

ここで超カッコいいポーズをひとつご紹介。まず、カメラは逆光のポジションで被写体を狙います。撮られる人はスキーの先に雪を乗せ、ツマ先を使って自分に向けてパッと振り上げます(スノボでは残念ながらやりにくい)。

そして雪煙が舞い上がった瞬間にパチリ。すると雪煙の中に自分の姿がシルエットでフワッと浮かび上がり、うまくいけば幻想的なシーンを表現できるかも。こういうのが、まさにインスタ映えする写真ですよね。今シーズン、ぜひチャレンジしてみてください。

カメラの水平が出ていないと、こんな感じでみんなの体が斜めに! まあ、これはこれで面白い写真ですけどネ

インスタと相性抜群なのはスクエア(正方形)フォーマット

最後に、撮影時のカメラの設定ついて。写真の縦横比率にはいろいろなフォーマットがありますが、なかでもスクエア(正方形)は、インスタグラムとの相性が意外とヨシ。インスタの投稿写真を見るときは、ほとんどの人がスマホ画面で見るので、長方形よりもスクエアフォーマットのほうが見やすいからです。

そのスクエアフォーマット、構図内のバランスをとるのがなかなか難しいのですが、普段からスクエアに慣れておくと、知らず知らずのうちに構図が安定してきますよ。

スクエアフォーマットが効果的なシチュエーションとして考えられるのは次の2点。

①被写体が左右対称の造形で構成されている
②人物の顔を正面から撮る場合

「被写体のアクセントになるものが画面中央に位置している」構図は、「日の丸構図」といってプロの間で「あまりよくない」とされていますが、スクエアフォーマットでは、むしろ効果的です。

ほとんどのスマホカメラでは、スクエアフォーマットを選択できるようになっていますから、まだ使ったことがないという人はぜひ試してみてはいかがでしょう。

最初は構図に違和感を覚えるかもしれませんが、「CDジャケットを撮っているんだ」とイメージすると、楽しくなりますよ!

インスタグラムと相性のいいスクエアフォーマット。撮影の際に試してみてはいかが?

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