【たんばらスキーパーク】ビギナーや家族連れが安心して滑れるゲレンデレイアウト。 都心からのアクセスのよさも魅力!

スキー場情報

たんばらスキーパークのロケーションは、関越自動車道経由で都心(新宿基点)から約180km弱。交通状況がよければ2時間半程度でアクセできてしまうほどの近さです。それでいて標高が高いために積雪が安定し、シーズン中の雪質もふわふわの乾燥粉雪というコンディション。

日本百名山のひとつに数えられる尾瀬の武尊(ほたか)山の支峰、鹿俣山の南西斜面に開かれたゲレンデは全体的になだらかで、これからゲレンデデビューをしようというビギナーや子ども連れのファミリーなどにはベストマッチの環境です。

もちろん、中~上級者にとってチャレンジしがいのある変化に富んだコースも用意されています。また、運営はスキー場事業に長く実績のある東急リゾートサービスが行っていて、ゲレンデの設備やベースエリアのスキーセンターの機能、レストランの内容なども充実しています。

首都圏から最も近いスキー場のひとつ。それでいて雪質は極上のパウダー!

たんばらスキーパークは群馬県沼田市の北端、尾瀬エリアにあって首都圏から短時間でアクセス可能なスキー場のひとつ。そのため、朝発日帰りバスの「オリオンツアー・たんばらスキーパークプラン」でも午前10時頃には現地に到着。その後、ゲレンデ滞在時間は最大6時間半ほどもあり、たっぷり滑って楽しめます。

バスはスキー場のベースとなるリゾートセンター前に横付けされるので、歩く距離が少なくて便利。リゾートセンターの入口にはチケットカウンター、すぐ隣の建物にレンタルコーナーが用意され、用具の準備をしてウエアに着替え、ゲレンデに出るまでの移動がスムーズです。

リゾートセンター入口。ツアーバスはこの正面に到着

リゾートセンター入り口にチケット売り場があるほか、センター内には自動発券機も用意されている

レンタルショップはリゾートセンター横に別棟になっている

レンタル用具は整備の行き届いた高品質なもの。スタッフが丁寧に調整してくれる

スノーボードはステップ・オン・タイプのビンディングが付いたバートンの板が用意されている

レンタルウェアの種類が豊富。初めての人は、レンタルだけですべての装具が整えられる

ゲレンデ最下部のファミリーコースはビギナーにとってうれしいイージーな緩斜面

リゾートセンターを抜けて外に出ると、そこはたんばらスキーパークのゲレンデ最下部の広場。目の前に3人乗りの第1・Aリフトと2人乗りのBリフト(どちらも696m)の乗り場があり、リフトに並行して初級者向きのファミリーコースが開かれています。

このコースは最大斜度10度、平均斜度5度という緩斜面が延々と続き、スキーやスノーボードが初めてという人にはまさにうってつけの環境。ビギナーでもここで半日ほど練習をすれば、誰でもすぐに1人で滑れるようになるのでは?

ベースエリアのリゾートセンターすぐ横にはキッズパークの「Tambara Snow Land」が設備され、ゲレンデから独立しているので子どもが安全に雪遊びできるように配慮されています。

リゾートセンターのゲレンデ側。たんばらスキーパークでの滑走のスタートはこの第1リフトから

平均斜度がわずか5度というファミリーコース。初めての人でもすぐに上達できる

リゾートセンター横にはキッズのための「Tambara Snow Land」が設置されている

第1リフトを降りたところが、たんばらスキーパークのメインエリア

第1A・Bリフトを降りると、そこにはワイドで平らなスペースが広がっています。左手にレストハウスやパトロールセンターが設置され、この広場から上部がたんばらスキーパークのメインエリアといえるでしょう。

正面には4人乗り第2高速リフト(1,360m)、右手に2人乗り第3リフト(620m)、そして左側には2人乗り第5リフト(607m)がそれぞれ放射状に延び、初級者向きのイージーゲレンデから中~上級者向きのやや難度の高いバーンまで、技術レベルに応じたさまざまなコースを選ぶことができます。

第1リフト(写真左側)を降りると、そこには広々としたスペースが。リゾートセンター前とともに、ここはたんばらスキーパークのもうひとつのゲレンデベース

広場の中央に第2高速リフト、その右側がウッディコースの下部

一番右側にあるのが第3リフト。両サイドの斜面は初級者にも滑りやすい

スムーズに連続ターンができるようになった初級者は、まず第3リフト利用がおすすめ

プルークボーゲンができるようになった初級スキーヤーや、木の葉落としを卒業して連続ターンができるようになった初級スノーボーダーは、まず第3リフトを利用して、チャレンジコース(最大斜度16度、平均10度)やマルチユースコース(最大斜度8度、平均7度)に行くことをおすすめします。

ちょっと“なだらかすぎ”ともいえる第1A・Bリフト沿いのファミリーコースよりは幾分斜度が増し、少しずつスピードアップしながら滑っていけるので、スキーやスノーボードがどんどん楽しくなっていくはずです。

左手の第5リフト沿いのゲレンデ(センターコース下部)も、ビギナーにはおすすめのちょうどいい斜度。ただし、第1A・Bリフトを降りてから第5リフト乗り場まで、平地とはいえ少し距離があるのが難点かもしれません。

第3リフトの降り場はウッディコースの途中。チャレンジコースのスタートは少し斜度があるものの、すぐ緩やかになる

第5リフト沿いのセンターコース下部。こちらもビギナー向けのイージーバーン

第2高速リフトを利用すれば約2.5kmの長距離滑走も可能

尾瀬エリアのスキー場の多くは標高が高いことで知られていますが、たんばらスキーパークもそのひとつ。リゾートセンターのある山麓エリアで1,250m、レストハウス正面から延びていく4人乗りの第2高速リフトでアクセスするスキー場の最高地点の標高は1,550m。内陸性の気候で気温が低いため雪質がよく、条件がよければ5月の連休まで滑ることができます。

第2高速リフトを降りてから右方向に向かっていくと、そこは初・中級向きのウッディコース(最大斜度15度、平均7度)。途中、コースを折れて中級向きのフォレスターコース(最大斜度18度、平均10度)に滑り込んでいくことができます。

ウッディコースは幅広く見通しのいい林間コースで、そのままチャレンジコースやマルチユースコースとつなげてリゾートセンター前まで滑っていけば、連続して約2.5kmの長距離滑走が可能。

中級向きのフォレスターコースの上部は斜面変化に富み、一部落ち込むようなところもありますが、下部はなだらか。そこには連続したウェーブなどが用意され、特にスノーボーダーにとってはさまざまなワザを繰り出して楽しめるエリアになっています。

標高1,550mの第2高速リフト(1,362m)降り場。ここはたんばらスキーパークの最高地点

第2高速リフトを降りると正面にコースガイドが設置されている。コース閉鎖の情報なども示されているので、一度確認しておきたい

ウッディコースは長い林間コース。一部コース幅が狭いところもあるが、斜度が緩やかなので安心。このまま滑り続けていけば第3リフトの降り場に着く

ウッディコースを滑り始めて少し下ると、ほどなくフォレスターコース入り口の表示が現れる。中級レベル以上の人はこちらのコースがオススメ!

フォレスターコースの下部にはウェーブも用意されている

中・上級者は第2高速リフトを降りて左手へ

第2高速リフトを降りて左方向に向かっていくと、センターコース(最大斜度22度・平均10度)やレイクウッドコース(最大斜度22度・平均13度)、また、たんばらスキーパークで最も斜度のあるトライアルコース(最大斜度25度・平均15度)など、やや難度の高い中・上級向きのコースが選べます。

センターコースは全長1,450mと長く、前半は斜度の変化に富んでいて刺激的。後半は第5リフトに沿った緩斜面となり、前・後半ともにコース幅が広いので、適度にスピードに乗ったロングターンのクルージングが楽しめます。

一方、トライアルコースは自然のコブや状況に応じて圧雪なしのパウダーが楽しめるという、上級者にとってチャレンジしがいのあるバーン。たんばらスキーパーク唯一のブラックライン(上級向き)でもあります。ただし、積雪状況によっては閉鎖されていることもあるので、滑る前にゲレンデ内に掲示されているゲレンデマップを確認しておきましょう。

センターコースに向かうと一気に視界が開け、眼下にたんばら湖を望むことができる

センターコースの上半分は斜度変化があり、コース幅も十分

レイクウッドコースは最長滑走距離900m。人が少ないので快適に飛ばせる

ゲレンデ内のレストラン、ウッドランドカフェはゆったりしたスペースと豊富なメニューバリエーション

たんばらスキーパークのメインダイニングは、第1A・Bリフトを降りて左手のレストハウス内にある「ウッドランドカフェ」。食事のために山麓まで下る必要がなく、ランチやちょっとした休憩に利用するのに便利です。

店内は広々としたスぺースで、座席数は320席と余裕たっぷり。各種カレーやラーメンなどの定番に加え、多彩な丼物のメニュー、またパワーグリルランチといったボリュームのあるグルメがいろいろ用意されています。

ゲレンデ内のレストハウスはグラスエリアが広く、内部が明るい建物。メインダイニングのウッドランドカフェはこの中に

ウッドランドカフェにはボリュームのあるメニューが豊富。取材チームが注文したのは「はんばーぐカレードリア」(1,300円)と「麦豚角煮醤油ラーメン」(1,200円)、そしてサイドメニューの「おとうふサラダ」(500円)

レストラン内部は広々としたスペースで、席数も余裕たっぷり

レストランやスーベニアショップ、レンタルやリラックスラウンジなど上質な山麓エリアの各施設

山麓エリアのリゾートセンター内にも「レストランON&OFF」があり、ファミリーコースで滑っているビギナー、キッズパーク「Tambara Snow Land」で遊んでいるファミリーが食事利用をするときにおすすめです。

また、リゾートセンター内にはBURTONやpatagoniaを正規に取り扱うスーベニアショップがあり、のんびりくつろげるリラックスラウンジや広いスペースのキッズコーナーも用意。清潔なパウダールームや品数の豊富なレンタルなど、各施設が充実しています。

「レストランON&OFF」は、リゾートセンター内の施設。ファミリー向けのメニューが用意され、ケーキなどスイーツ類も充実

品数の豊富なリゾートセンター内のスーベニアショップ。ゴーグルやグローブ、ニット帽などの小物スノー用品が揃っているので、うっかり忘れものをしても安心。雪遊びグッズなども販売されている

更衣室は清潔感があって広々。ロッカーは大小が用意されている

リゾートセンターのエントランスにはサーティワンアイスクリームショップも。14時から16時30分までオーブンし、帰りがけに食べるのが楽しみ

朝発日帰りで気軽にパウダースノーが楽しめる。ビギナーのスノーデビューにもおすすめ

たんばらスキーパークは首都圏から近く、それでいて標高が高いことからシーズン中はサラサラのパウダースノーで快適な滑走が味わえます。初・中級者向きのコースが多く、ビギナーやファミリーにやさしいスキー場といえるでしょう。

スノーデビューにも好適な環境なので、スキーやスノーボードを始めたいけれど「どこに行ったらいいのかな?」とお悩みの方にはぜひおすすめしたいスキー場です。

たんばらスキーパークはファミリーの比率が高いスキー場

<基本情報>

所在地:〒378-0071 群馬県沼田市玉原高原

標高:1,250m~1,550m

コース数:8本

最大斜度: 25度

最長滑走距離:2,550m

リフト数:6基

公式サイト:https://www.tambara.co.jp/winter/

オリオンツアー「たんばらスキーパーク」プラン

https://www.orion-tour.co.jp/ski/slopes/kita-kanto/tanbaraskipark/

RELATED COLUMN たんばらスキーパークのスキー場コラム