富士見パノラマリゾート◆朝発でもたっぷり楽しめる、変化に富んだコースと眺望が魅力

特派員現地レポート

富士見パノラマリゾートは、都心から2時間程度でアクセスできてしまう首都圏近場のスキー場。ゲレンデ下部は初級者向きのイージーバーンがワイドに広がり、ゴンドラを利用すれば3,000mもの変化に富んだロング滑走が楽しめます。

さらに晴天率が高いため冬季はほぼ快晴の日が続き、眼前に八ヶ岳連峰、東に富士山が望めるなど、眺望も抜群。今回は、スキーやスノボはもちろん、レストランも「信州の美味しいゲレ食」を目指しているなど、魅力たっぷりの近場スキー場をレポートします。

首都圏から近いにもかかわらず、雪質がよくてコースはダイナミック

富士山の西側に連なる南アルプス連峰。富士見パノラマリゾートは、その大山岳地帯の北端に位置する入笠山の東斜面に開かれています。

都心から首都高速と中央自動車道で約170km、最寄りの諏訪南ICからもわずか4.2kmと、ここは首都圏からアクセスが容易。それでいて雪質がよく、コースバリエーションも多彩。ゴンドラを利用すれば、中・上級者なら3,000mにも及ぶ変化に富んだロング滑走が楽しめるとあって、特に休日は日帰りのスキー&スノボ客で大賑わいです。

駐車場からゲートハウスに向かうと、入り口にまずリフト券売り場。さらに進むと更衣室、そしてレンタルコーナーと続き、ゲレンデに出るまでの流れがスムーズにつながるようになっています。特にレンタルコーナーは品揃えが豊富。サロモン・アトミックステーションが設置され、ここではそれぞれのブランドのハイグレードモデルもレンタル可能。用具の性能にこだわる上級者であっても、ここのレンタルはちょっと見逃せないですね。

オリオンツアーのバスはゲレンデ入口のゲートハウスの真横に停車。歩く距離が短いのでラックラク!
ゲートハウスにはチケット&インフォメーションのほかに、売店も併設されている。中央のゲートを抜けてゲレンデ方面へ
更衣室はゲートの先。カントリーっぽいウッディな雰囲気が印象的
センターハウスは近代的なつくり。レンタルコーナーのほか、さまざまな施設が集中している
サロモン・アトミックステーションではハイグレードモデルもレンタル可能
レンタルウエアが充実。ヘルメットやグローブなど小物類も揃っているので、現地で借りることもできる(現地払い・有料)

センターハウス前は初級者天国。なだらかなイージーバーンが広がる

センターハウスを出ると、正面はワイドなセンターゲレンデ。ゲレンデ上部は最大斜度17度と中級者向きですが、すぐに10度程度の緩斜面になるので初級者の練習にぴったり(第2ペアリフトは上部に行かないので安心)。

その左側には平均8度という、さらにゆるやかなファミリーゲレンデがレイアウトされています。センターハウス前も平らで広々としているので、これからゲレンデデビューしようというスキー&スノボ初心者も安心。すぐに上達できそうな環境です。

センターハウスを背にして右手はゴンドラ山頂駅から下ってくるコース最下部のシーダーゲレンデ。ちょっと斜度があるけれど、バーンの整備が行き届いているので中級者にとってもいい練習環境なのでは? 第4ペアリフトが架かっているので、ゴンドラに乗らなくてもここを滑ることができます。

ゲレンデは初級者やファミリー向きのセンターハウス前のバーンと、中・上級者が大興奮してしまうゴンドラ利用のロングコースに分かれている
センターハウス前のセンターゲレンデ。右手は第2ペアリフトで長さ376m。ワイドかつなだらかな斜面なので初級者も安心。第2ペア横の第3ペアリフト(519m)に乗ると、リフトを降りた直後の斜度は初級者にはちょっとキツいかも
ファミリーゲレンデはユル~い斜度だから怖くない。初級者も小さな子もニッコリ
ファミリーゲレンデ下部では初心者のスキーレッスンが行われていた。初めての人もここなら安心
ファミリーゲレンデにはキッズパークが設置され、まだスキーがはけない小さな子はここでソリや雪遊びができる。またセンターハウス内には託児所も設けられている
ゴンドラ利用のロングコース最下部のシーダーゲレンデ。第4ペアリフト(754m)沿いにはパーク施設が設置されている(このときは工事中)

ワールドカップだって開けそう? 山頂からのロング滑走に大興奮!

富士見パノラマリゾートの“キモ”といえば、ゴンドラを利用したロングコースの滑走。しかも、その斜面変化がハンパない! 緩斜面から中斜面、ユルくなったかと思えばイッキに斜度がキツくなったり。

標高1,780mのゴンドラ山頂から1,050mのゲレンデ最下部まで標高差730mを滑り下りる快感は、一度味わったらもうやめられません。

これだけ変化に富んだ斜面を連続的に滑ることができる環境は、白馬や志賀、蔵王やニセコなどビッグエリアは別にして、国内スキー場ではわずかでしょう。「ここならアルペンワールドカップの大回転競技だって開けるかも」なんて思ったりしちゃいました。

ゴンドラ山麓駅はセンターハウスを出て右奥にある
ゴンドラは8人乗り。標高差730m、2,489mの距離を約10分で上っていく
ゴンドラ山頂駅は標高1,780m。ゲレンデ下部でも雪質のいい富士見パノラマリゾートだが、ここはさらにグッドコンディション
山頂直下はコナシゲレンデと呼ばれる平均斜度11度の滑りやすいコース。そこからコースは2つに分かれる。写真右側がラーチゲレンデ、左側がアルパインゲレンデと呼ばれる中斜度のコース。真ん中の林は上空から見るとハート型で、愛が深まるパワースポットなのだとか?
2つのコースが合流するとリンデンゲレンデと呼ばれる急斜面になる。ここは上級者向き
リンデンゲレンデの下部はシーダーゲレンデと呼び方が変わる。センターハウス前からリフトで上がることができ、ゲレンデ脇にはモーグルコースもつくられている
シーダーゲレンデはゴンドラと交差する。ゴンドラがこんなに斜面に近づいて見えるのは撮影ポイントの関係から。実際ははるかに高いところを通っている

“富士見パノラマ”の名称にいつわりなし。眼前に絶景が広がる

富士見パノラマリゾートの晴天率は85%以上なのだとか。何でそんなによく晴れるのかというと、冬の湿った季節風は日本海側の山岳地帯にぶつかり、そこでたっぷり雪(水分)を落としてしまうからです。

その後に本州中央の山岳地帯を越えて吹いてくる風は少々乾き気味。ということで冬場の太平洋側はよく晴れるわけですが、富士見パノラマリゾートが属しているのはそうした気候地域。だから晴天率が高いんです。

ここに訪れた日も快晴でした。しかも湿気の少ない冬の空気は澄んでいて、目の前に八ヶ岳や蓼科方面の眺望がドーンと開け、さえぎるもののない絶景の大パノラマ。東側には富士山も望むことができ、まさに“富士見パノラマ”の名称どおり。この景色を眺めるだけでも、このスキー場に来る価値はあると思いますよ!

山頂駅にはレストランスピカが併設されている
レストランスピカ内部。ランチはもちろん、窓からの景色がいいので、それを眺めながらのんびりお茶休憩するのもグッド
滑りの合間にコーヒーとショコラケーキでほっこりブレイクもあり?!
山頂からの絶景。正面に八ヶ岳連峰、右側は甲武信ヶ岳方面、左手に蓼科山と一大パノラマが広がる
コースの各所からも富士山がよく見える

豊富なメニューバリエーションのレストランオリオン。女性への配慮もしっかり

センターハウス内のメインの食事処は、その名もレストラン“オリオン”。「信州の美味しいゲレ食」を目指すレストランというだけあって、バラエティに飛んだメニューが揃っています。

ゲレ食の定番メニューであるカレーや丼ものも、ハーブを使った「鶏モモルバーブカレー」やご当地食材で作る「信州牛のすじ丼」、ヘルシーな「ねぎとろサーモン丼」、「鉄板焼き定食」など工夫を凝らしています。

種類もさることながら、ボリュームもたっぷりなので、少食さんなら「レディースミニ丼セット」がおすすめ。ミニ丼は牛スジとやさい麻婆から選ぶことができ、味噌汁、サラダ、ハーフゼリー付き。デザート系もいろいろあるので女性にはうれしい限りです。

「スキーにきたらやっぱりラーメンでしょ」という人には、隣のラーメンアベーテへGo。普通のしょうゆラーメンから信州辛みそラーメン、カゴメとコラボした信州みそトマトラーメンなどもあってよりどりみどり。あったかい日本そばもオーダーできます。思い切りゲレンデを楽しんだ後の食事選びも楽しくなりますね。

センターハウスに諸施設が集中。中央にある車両はバンビクレープの屋台販売。ここのアレンジコーヒーは1杯ずつ抽出するという凝りよう
センターハウスにはレストランオリオンとラーメンアベーテの2つの食事処
肉系から、スキー場ではちょっとめずらしいマグロのたたき丼まで、レストランオリオンはメニューバリエーションが豊富
平日限定、シェフおすすめ、売り切れ御免!というオムライスを注文。トロリとやさしい口当たりに思わず和んでしまう
あさりとベーコンのスープパスタも人気。ニンニクが効いていて、パスタはしっかりアルデンテの本格イタリアン。美味!
レストラン内はテーブルの間隔が広く取られ、ゆったりくつろげる
春先になれば、屋外のテラスでもくつろげる

朝発日帰りで、気軽に素晴らしい景色と爽快な滑走が満喫できる

オリオンツアーの「富士見パノラマリゾート」プランは、朝発日帰りのバススキーツアー。首都圏からアクセスしやすいゲレンデなので、朝発でも現地でたっぷり滑れます。しかも、出発地は都心の新宿以外にも千葉発や川崎発などバリエーションがいろいろあって、各地域に住んでいる人にとっても便利なプラン。素晴らしい眺望の中で爽快な滑走が楽しめる富士見パノラマリゾートは、イチオシのゲレンデのひとつです。

朝発の日帰りバスツアーで「富士見パノラマリゾート」に行ける、オリオンスキーツアーはこちら↓
オリオンツアー「富士見パノラマリゾート」プラン
https://www.orion-ski.jp/area/c00i1/fujimipanorama/

富士見パノラマリゾート 公式HP
http://www.fujimipanorama.com/snow/

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