戸狩温泉スキー場◆変化に富んだ3ゲレンデ&日本初の”雪ちゃり”でスノーアクティビティも更に充実!

特派員現地レポート

新潟の県境に近い豪雪地帯。戸狩温泉スキー場は昭和30年代初頭から運営し、数ある日本のスキー場の中でも古い歴史を持つ老舗スキー場のひとつです。ゲレンデ構成は、ペガサスゲレンデとオリオンゲレンデという2つのベースと、それを結ぶカシオペア(とん平)ゲレンデの3つのエリア。それぞれのゲレンデは変化に富み、各エリアを移動しながらダイナミックな滑走が楽しめます。また、「雪ちゃり」という、戸狩温泉スキー場ならではの新たなスノープレイツールも話題です。

3つのエリアを移動しながら縦横に楽しめる

戸狩温泉スキー場は長野県飯山市の山岳地帯にあり、標高400mから1,050mにかけて幾本ものコースが開かれたスキー場です。飯山市は新潟県に近く、冬は日本海からやって来る季節風でドカンと雪が積もる大豪雪地帯。だからハイシーズンは天然の降雪による新・深雪に恵まれ、近年はそれに着目したオフピステ派や外国人スキーヤー&スノーボーダーらにも人気となっています。

かつて戸狩温泉スキー場は、途中で折れ曲がる屈曲リフトやシュレップリフト、また現在主流のデタッチャブルタイプの高速リフトをいち早く導入するなど、とても先進的な運営が特徴でした。それらの設備は時代とともに順次架け替えられ、現在はペガサスゲレンデ、オリオンゲレンデ、そしてカシオペア(とん平)ゲレンデの3つのエリアを高速のロングリフトが縦横に結び、変化に富んだ幾本ものロングコースを効率的に楽しむことができます。

1本のリフトで初級者から上級者まで楽しめるペガサスゲレンデ

戸狩温泉スキー場の3つのエリアのうち、いちばん古くからあるのはペガサスゲレンデ。かつてはパノラマゲレンデと呼ばれていたこのエリアには、スキーセンターをはじめスキー場機能の中枢が集合し、戸狩温泉スキー場のメインゲレンデともいえるでしょう。まずは、このエリアの紹介から。

ペガサスゲレンデは中央にペガサスビートル4(1,037m)という高速リフトが架かり、その左右にさまざまなコースが開かれています。向かって左側は中級者向きの「五本松コース」。さらにリフト左側を大きく迂回し、下部でリフト沿いに向かう「みみずくコース」は全般的に緩やかな斜度で初級者も安心。

リフトを降り、すぐ右側のリフト沿いは非圧雪のダイナミックコース。雪が降ったばかりのときは深雪、圧雪されてコブが育っていけばモーグルコースとなる刺激たっぷりのスペースです。リフト右側をさらに迂回すると、そこは「イモハコース」と呼ばれ、レベルは中級者向き。ポールトレーニングバーンにもなっていて、競技会もよく行われています。

リフト乗り場からペガサスゲレンデ全景。左右に幾本ものコースが開かれている
ペガサスビートル4リフトの降り場。イッキに視界が広がる
リフトを降りて左手は「五本松コース」。ピステはしっかりグルーミングされ、整備が行き届いている。遠方の山に切り開かれているのは木島平スキー場
リフトの右側上部は非圧雪の「ダイナミックコース」。深雪やコブが楽しめる上級者御用達
「イモハコース」は適度な中斜度が付く。ポールトレーニングに絶好のバーン
ペガサスゲレンデの下部は緩やかで広々。このリフト一本であらゆる技術レベルの人が楽しめる

まるでミニアルプス? あちこちの尾根に多彩なコース展開!

ペガサスビートル4リフトを降り、そのまま正面の緩やかな連絡コースを滑り込んでいくと、カシオペア(とん平)ゲレンデエリアにアクセス可能。滑り降りた先は、戸狩温泉スキー場の最上部に向かうペガサスラビット4リフト(1,221m)乗り場。高速4人乗りのこのリフトはぐんぐん急角度に斜面を上がり、一気に最高地点の標高1,055mまで運んでくれます。

ここまで来ると雪質もずいぶんと変わり、最高の粉雪に。ラビットコースやジェットコースといった非圧雪エリアも多く用意され、オフピステ派にはたまらない楽しみ。また、沢伝いのコースはしっかり圧雪され、斜度も適度で中級者や初級者が安心して滑れます。

戸狩温泉スキー場の上部は小さな尾根が多く、それぞれの尾根の山腹にコースが開かれているので、遠方から眺めるとあたり一面ゲレンデだらけといった印象。そのあたり、ちょっとヨーロッパのスキー場っぽい雰囲気も感じられます。

ペガサスラビット4リフトを降りて、右手をとん平第2高速クワッドリフト沿いに真っ直ぐ下っていくと、とん平ゲレンデのボトムに到着。ここからオリオンゲレンデにアクセスすることができます。

ペガサスゲレンデから戸狩温泉スキー場の上部エリアにアクセスするには、まずペガサスビートル4リフトを降りて前方のコースに滑り込んでいく
ペガサスラビット4リフトでまずは山頂エリアへ
ペガサスラビット4リフトは、上って下ってまた上がるという具合に、尾根をどんどん越えていく。リフトの下をくぐるのは中級向きの「林間コース」で整備はバッチリ。左手は非圧雪の「ジェットコース」
リフト上部の右手は「ラビットコース」。ここも非圧雪で、ツリーランもOK。オフピステ派には最高の環境が整っている
ペガサスラビット4リフトを降りると、前方にとん平第2高速クワッドリフトの降り場が。ここが戸狩温泉スキー場の最高地点
とん平へのボトムへと下る「城山コース」。文句なしの眺望が開け、正面は野沢温泉スキー場
何本もコースが開かれているが、標識が充実しているので安心
とん平はいくつもの尾根にそれぞれ複数のコースが開かれ、このエリアだけでもかなりの規模
とん平のボトムには大型のレストランが2軒

新たなスノープレイツール、”雪ちゃり”にチャレンジしよう!

オリオンゲレンデは、以前はサンシャインゲレンデと呼ばれていました。とん平から連絡コースを滑っていくと、オリオンゲレンデの中ほど、オリオン高速クワッドリフト(871m)の降り場に到着。ここからオリオン第5ペアリフト(361m)で上部に向かうと、オリオン側に滑るすべてのコースは非圧雪の上級者向き。

一方、そのままゲレンデベースの温泉街方面に下っていくコースは「アルペンコース」(中級向き)と、やや迂回する「白樺コース」の2本があり、いずれもしっかり圧雪整備が行き届いているので滑走は快適。

また、オリオン第1ペアリフト(657m)沿いの左側は、雪ちゃり専用の「雪ちゃりスノーパーク」が整備されています。雪ちゃりとはゲレンデを走るバイクのこと。専用の太めのタイヤが付いたマウンテンバイク風で、新たなスノープレイツールです。戸狩温泉スキー場では、ペガサスゲレンデとオリオンゲレンデそれぞれに雪ちゃりの受付があるので、ぜひトライしてみましょう。インストラクターもいるので安心です。

とん平からオリオンゲレンデに向かう連絡コースを滑っていくと、オリオンゲレンデのベースから上がってくるオリオン高速クワッドリフトの降り場に到着。このまま下ってもよし、上級者ならさらにオリオン第5ペアリフトで上がり、非圧雪の「馬の背コース」や「坂落しコース」にチャレンジするもよし
オリオン第5ペアリフト乗り場。正面は「馬の背コース」
オリオンゲレンデの「白樺コース」。よく圧雪された初級者向きのコース
オリオンゲレンデのボトムエリア。広々とし、いくつものゲレンデ食堂が点在している
これが雪ちゃり。要するに自転車。柔らかい雪の上でも走れるようにタイヤはかなり太い!
リフト乗り場へGo! 左手は雪ちゃりの専用コース
オリオン第1ペアリフトには、雪ちゃりを運ぶための工夫がされている。こんな感じで係の人が雪ちゃりをリフトに載せてくれる