北志賀小丸山スキー場◆初級から中級まで幅広く楽しめる、ゆったりゲレンデ

特派員現地レポート

雪質の良さに定評のある北志賀高原。ワイドで緩やかなスキー場のボトムは初級者のパラダイス

北志賀高原は長野県の北東部。雪質がよく、スキー&スノボを楽しむ環境としては抜群ですが、首都圏からはちょっと距離があります。高速を利用すればバスや車で日帰りも可能だけど、できれば宿泊してこのグッドコンディションを思い切り楽しみたいもの。そこで今回は1泊2日の日程で北志賀小丸山スキー場に行ってきました。

北志賀高原は複雑な地形の山岳地帯。周辺のスキー場にはエキスパートのチャレンジ精神をそそるような難度の高いコースも多数。その中で、北志賀小丸山スキー場のコースは緩やかな斜面をメインに開発されているので、スキー場全体がのんびりした雰囲気にあふれています。コース数は全部で8本。コースの技術レベル別割合は、初級者向き60%、中級者向き30%、上級者向き10%といったところ。

特にゲレンデ正面のバーンはワイドでのどかな雰囲気。初心者が練習するには最適な斜面です。また、飛ばしてくる人もほとんどいないので(というか、緩斜面だからスピードはそんなに出ない)、子ども連れのファミリーも安心して楽しめますよ。

北志賀小丸山スキー場の全景。上部に急斜面もあるが、基本的になだらかなスキー場
第4ペアリフトが2本並走するスキー場ボトムの初級者ゲレンデ。何だか広場みたいな感じ。スキーもスノボものんびりリラックスして楽しめる

腕に自信のあるボーダーがいろんなワザにチャレンジ! パークエリアは刺激的で超楽しい

初級者ゲレンデの上部は中級者ゲレンデ。第3ペアリフト沿いには両側に2本コースが切られ、向かって左側が通常の滑走ゲレンデ、右側は連続したウェーブがつくられたパークエリアになっています。ここは中級者ゲレンデとコースガイドに謳ってはいるものの、下部のゲレンデから幾分斜度が増した程度なので、滑り慣れてくれば初級者だって十分楽しめるはず。

パークでは元気なスノーボーダーが飛んだり跳ねたり、果敢にひねり技にチャレンジしていました。しゃくり上げられた大きな台も用意されていて、その気になればかなりの高さ、長い飛距離のジャンプが可能。腕に覚えのある人にとっては刺激たっぷりに遊べます。

第3ペアリフト沿いの中級者ゲレンデ。初級者ゲレンデより少し斜度が増しているので、スピードに乗ったターンが楽しめる
パークでは腕自慢がワザを競い合っていた。ボーダーの技術レベルの高さにビックリ!
こんな台に向かっていくのはけっこうドキドキ

第7リフトで上がるゲレンデ上部はいきなりエキスパート向きの超急斜面

初級者&ファミリーパラダイスの北志賀小丸山スキー場だけど、上級者向きのコースだってちゃんとあるんです。中級者ゲレンデの第3ペアリフトを降りると、すぐ第7リフトの乗り場があります。このリフトは昔ながらのシングル(一人乗り)で、年配の人にとっては懐かしさを感じるかも。

そして最上部まで上がると、直下は最大38度という、相当急な上級者ゲレンデ。間違っても初級者はここに来てはいけません。急すぎるので圧雪車が入ることができず、しかも滑っている人もあまり多くないのでバーンはやや荒れ気味。こんなところを華麗に滑り下りるのはかなりのテクニックが必要。全体的にのどかな雰囲気の北志賀小丸山スキー場にあって、ちょっと異質な感じがするエリアです。

とはいえ、上級者にとっておもしろいバーンであることに違いはありません。ゲレンデ下部のユルさにそろそろ飽きてきて、「もっと刺激がほしいゼッ!」などと感じている人はぜひチャレンジしてみてください。

コースガイドによれば最大斜度は38度。近年開発されたスキー場で、ここまでの急斜面はそうそうない!
上級者ゲレンデ上部から下を眺めるとこんな感じ。コース右手に下っていくと、第3ペアリフト沿いとはまた別の中級者ゲレンデにアクセスできる
新雪が降った朝の中級者ゲレンデ。コースはスキー場下部まで続いているので結構長く、しかも斜度変化に富んでいて楽しい。雪質も良好で、思い切り雪煙を上げての滑走は快適のひと言

ランチは北志賀小丸山の老舗、ゲレンデ正面の北志賀グランドホテルで定番のラーメンやカレーに舌鼓

ゲレンデ正面に建っているのは北志賀グランドホテル。ここがいわゆるスキーセンター的な役割を果たし、ランチもここで食べることができます。

中の食堂は、食券を買ってから取りに行くセルフサービス。食べ終わった食器も自分で片付けます(近年のスキー場では当たり前のスタイルですけどネ)。メニューは麺類、カレー、ドンブリ物といった定番に加え、パスタ類なども充実した豊富なバリエーション。味、ボリュームともに満足のいくものでした。

ゲレンデのど真ん前に建つ北志賀グランドホテル。「外にでたらゲレンデ」というシチュエーションは、スキー&スノボ目的の宿泊客にとっては最高!
ちょっと懐かしい雰囲気の北志賀グランドホテルの食堂。メニューのバリエーションが豊富。中国、台湾など、からのゲストも多数
ゲレ食のレベルは定番的なラーメンやカレーで確認できる。この日注文したのは味噌ラーメン。スープにコクがあり、体を芯から温めてくれる。麺はシコシコでチャーシューも厚め、この1杯で午後のスタミナも充電完了。
よく煮込まれたカレーも定番食ながら、お味の方はなかなか本格的。スパイシーな味わいに体が内側からポカポカしてくる。

難易度の高い「セパレートスノーボードやスノードライブ」など、話題のスノーギアもレンタルで挑戦!

レンタルして試してみたのはこの3種。奥が2人乗りスノーチューブ、次にスノードライブ、そして手前がセパレートスノーボード「NICO」

今回宿泊したのは「北志賀グランドホテルWEST」。北志賀グランドホテルの別館でスキー場のすぐ横にあり、ゲレンデまでのアクセスもイージー。ここにはスキーやスノーボード、ウエアのレンタルショップも併設されていて、話題のセパレートスノーボード「NICO」やスノードライブ、2人乗りエアチューブといった、今話題のスノーギアも貸し出しています。そこで、早速これらをレンタルし体験してみることに。

北志賀グランドホテルWESTに併設されているレンタルショップ。さまざまな最新ギアが用意されている
北志賀グランドホテルWEST内の小丸山レンタルは女性向けウエアの品数が豊富で知られているだけあって、最新のウエアも用意されている
このあたりのデザインが女性に人気とのこと。スノーウエアはやっぱり華やかなのがいいですネ

「セパレートスノーボードNICO」は、両脚別々に装着する超小型スノーボードといった風情。普通のスノーボードと違い、両脚が自由なのでそのまま歩くことができます。ただし、逆に自由すぎて足がバラバラになり、慣れないと滑走はなかなか難しい印象。でも練習次第ではこの自由さを生かしていろいろな技が楽しめそうです。ワンシーズンかけて乗りこなしてみてはいかが。

セパレートスノーボード「NICO」を装着したところ。ちょっとスノーシューみたいに見える。滑走には慣れが必要だが、スノーボードができる人なら少し練習すればすぐに楽しめる

「スノードライブ」は、簡単に言ってしまえばソリの自転車。サイズがかなり小さく、座る位置も低いのでお尻で斜面を滑っている感じ。ターンは両脚と傾きでコントロールしますが、そうした操作はすぐに慣れます。スピード感があってなかなか楽しいスノーギアでした。

スノードライブは超小型ソリ自転車。ゲレンデ内でも滑走可

「スノーチューブ」は自分でブレーキをかけたり、ターンをコントロールしたりといったことができないので、通常のゲレンデ内では使用不可。キッズエリアなどクローズされた場所でないと使えませんが、これはこれで愉快に楽しめます。でも、やっぱり子ども向きの遊び道具なのでしょう。

エアチューブは大人が乗っても楽しいけれど、やっぱり子どもの喜び方はハンパない!

ここのゲレンデにはナイター設備もあるので、宿泊すれば遅い時間まで丸一日フルに滑走が楽しめます。隣に北志賀高原最大規模の竜王スキーパークが控えているせいか、それほど混雑することもないそうです。北志賀高原の中の穴場的存在で、ここは初級者にとっても上達しやすい環境だなと感じました。

北志賀小丸山スキー場はナイター設備があり、夜もスキー客で賑わう。気温の下がるナイターでは雪質がグッとよくなるので、昼間とはまた違った滑走感覚が楽しめるのも魅力だ。

(朝・夜)日帰りバスツアー、もしくは宿泊付きで「北志賀小丸山スキー場」に行ける、
オリオンスキーツアーはこちら↓
https://www.orion-ski.jp/area/shiga_area/kitashiga/

北志賀小丸山スキー場公式HP
http://www.komaruyama.jp/

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https://www.orion-ski.jp/fair/special/snowactivity/index.html

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