奥利根スノーパーク◆ワイドでロングなゲレンデ。全長4kmのロングクルージングは爽快!

特派員現地レポート

奥利根スノーパークは首都圏から「すぐ行ける」近場スキー場のひとつ。国道からすぐのゲートハウスからリフトを上がると、ワイドなゲレンデが目の前にドーンと登場。 初級者から高難度の上級者向きまで、コースバリエーションもさまざま。スキー場のトップからは最長で4kmのロングクルージングが体験できます。日帰りで出かけても、一日たっぷり滑れる、がっつり滑りたい人におすすめのスキー場です。

水上ICからすぐ。都内から近いので、朝発でもたっぷり滑れる

奥利根スノーパークは、首都圏近郊のスキー場の中ではゲレンデ規模が比較的大きめ。変化に富んだ斜面やコースがいろいろ楽しめ、もともと中・上級者に人気のスキー場でしたが、2016年、これまでのスキー場トップに810mの第4リフトを新設。それにより連続して約4km、標高差630mに及ぶ長距離ランが可能になるなど、スキー場の魅力がさらにアップしています。
オリオンツアーの奥利根スノーパークプランは朝発日帰り。バスは、スキー場のセンター機能を持つゲートハウス横に到着するので、着替えやレンタル、リフトチケット入手などを手早く済ますことができ、ゲレンデに出るまでがとても効率的です。

今回乗車した奧利根スノーパークプランのバスは7時20分新宿都庁前発。途中、関越自動車道の上里SAで休憩タイムがある
奧利根スノーパークには10時30分着。スキー場のゲートハウスはガラス張りの近代的なたたずまい。この中にゲレンデに出るまでのあらゆる機能が集約されている
ロッカーは小(100円)、中(200円)、大(300円)の3種類。よほどの大荷物でない限り、中サイズで十分納まる
レンタルコーナーは充実の品揃え。自分のサイズにあう板・ボードがきっとみつかる
スキー3点セットをレンタル。板はロシニョールのカービングスキー、ブーツはヘッドというブランド物が用意されている

レストハウス前のメインゲレンデは急斜面。初級者は迂回コースへ

奥利根スノーパークのメインゲレンデは、ゲートハウスの横の第1リフトA線を上がったところから上部。第1リフトA線を降りると、右手にレストハウス、目の前は「くらししゲレンデ」と呼ばれるとてもワイドな斜面が広がっています。

「くらししゲレンデ」には第2リフトA・B線を利用。ただし、ここは最大斜度30度という急斜面。リフト横にはモーグルバーンがつくられていて完全に中・上級者向きですが、迂回コースも用意されているので、初級者はそちらへ。

その迂回コースをのんびり滑り、レストハウス前まで下っていくと、「万治平ゲレンデ」という広場の上部に到着。ここにはレールなどの簡易なパーク施設が設置されています。
また、レストハウスエリアから最下部のゲートハウスまで下るには、林間コースか林道コースのどちらかをチョイス。林間コースは最後の部分がちょっと急斜面になるので、初級者は林道コース(最大斜度8度)を滑りましょう。

第1リフト乗り場はちょっと小高い丘の上に。ゲートハウスからは階段を上っていく
第1リフトA線を降りると、正面には上部にいくほどワイドに広がる「くらししゲレンデ」。第2リフト左のA線(501m)はちょっと短め。右側のB線(810m)は、「くらししゲレンデ」のさらに上に延びていき「向山ゲレンデ」のトップにアクセスできる
第2リフトのすぐ横の「万治パーク」と呼ばれるエリア。パーク施設がある
レストハウスエリアからゲートハウスのあるスキー場のべースまで下る方法は林間コースと林道コースの2つ
林間コースは途中から斜度がキツくなる。初級者は林道コースがおすすめ

スキー場の中腹、向山ゲレンデはロングターンが気持ちのいい一枚バーン

第2リフトを上がると、奥利根スノーパークの中腹に位置する「向山ゲレンデ」のエリアに到着。ここは最大斜度22度、長さが600mの一枚バーンで、スピードに乗ったカービングのロングターンが快適です。

「向山ゲレンデ」には第3リフトA・B線が架かっていて、リフトの左側は「向山パーク」。結構大きなキッカーなどがつくられているので、スノボの上級者にはチャレンジしがいがあるかも。

向山ゲレンデは広々。スピードにのって滑るのにちょうどいい斜度が続く
第3リフト左側の向山パークにはビッグなキッカーがしつらえてある
向山ゲレンデトップからの眺めもなかなか。記念撮影にもよさそうなスポット

滑れる人は、4kmのノンストップ滑走にぜひチャレンジ!

向山ゲレンデの上部は、2016年に新設されたエリア。810mの第4リフトで上がっていくと、標高1,180mのスキー場の最上部に到着。ここからの眺めはなかなかのもので、真っ白な谷川連峰や朝日岳などが望めます。

第4リフトを降りてしばらくは、「ブナの木コース」というなだらかな斜面が続きます。ただ、コースの最後の向山ゲレンデに接続する部分は、斜面が急角度(最大斜度25度)に落ちているので要注意。上級者なら、自然にできたコブ斜面をダイレクトに下っていくと楽しいですが、中級レベルの人はジクザグに切られた迂回ルートを回り込んでい供養にした方が無難です。

そして、このスキー場の醍醐味は、標高1,180mのゲレンデトップから550mの最下部まで、標高差630mのロング滑走。滑走距離は約4kmに及ぶので、ノンストップで一気に滑るとなると技術も体力も必要ですが、滑れる人は気持ちいいこと間違いなしなので、ぜひチャレンジしてみてください。

2016~17シーズンに新設された第4リフト(写真左)は、向山ゲレンデからさらに上に向かう
奧利根スノーパークの最高地点は標高1,180m。上部はなだらかな斜面
第4リフト横は「ブナの木コース」と呼ばれる。林の中を抜けるのどかな雰囲気
ブナの木コースは途中から斜度が急になる。ダイレクトに向山ゲレンデに下るルートはコブだらけなので上級者むきかも
グルッと回り込む迂回路もあるので、自信のない人はこちらに

席数タップリのレストハウス。サイドメニューも充実

奥利根スノーパークの施設の中で食事ができるのは、スキー場ベースのゲートハウス内にあるカフェコーナーと、第1リフトA線の降り場横にあるレストハウスの2カ所。ゲートハウス内のカフェコーナーはどちらかといえば軽食系なので、しっかりランチをするならゲレンデ内のレストハウスに行くことをおすすめ。

レストハウスの入り口は2階に位置しています。1階スペースやオープンな3階スペースを含めると、トータル408席というたっぷりの座席数があるので、ランチのピークタイムでも席の確保はかんたん。

ここのメニューはカレーやラーメン、丼物が中心。また、からあげやフライドポテト、お好み焼きに肉まん、あんまんといったサイドメニューもいろいろ。ちょっと小腹が空いたときに重宝するメニューが揃っていました。

外観はこぢんまりとした雰囲気のレストハウス。でも、内部は3層に分かれ、広々としたスペース
入り口を入ると、そこは2階スペース。ウッディな雰囲気にホッと和みます!
オープンな3階スペースも用意されている
メニューは定番的だけど、ボリュームもたっぷりなので、一皿でお腹いっぱい
カツカレーをオーダー。カツがサックリ揚がっていて美味
ゲートハウスのカフェでもカレーなどの食事が可能。帰り支度をしてバスの出発を待つ間に、コーヒーやビールなどでゆったりできるスペース

ゲレンデでいろんなワザや滑りを楽しみたいアクティブ派におすすめ

首都圏からすぐ行ける場所でありながら、ロングコースをたっぷり楽しめる充実したゲレンデというのが奥利根スノーパークの魅力。また、コースバリエーションが多彩なので、モーグルバーンやパーク施設なども充実しており、様々な楽しみ方ができます。初級者向きのコース少なめなので、どちらかというと中・上級者向けではありますが、アクティブなスキーヤー&スノーボーダーには特におすすめしたいスキー場です。

全体的に斜度のあるバーンで構成されたスキー場。初級者にはちょっとキツいけれど、林道や迂回コースで楽しめる

オリオンツアー「奥利根スノーパーク」プラン
https://www.orion-ski.jp/area/tambara_area/d00h3/

奥利根スノーパーク 公式HP
http://okutone.jp/

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