水上宝台樹スキー場◆誰もが楽しめる奥利根エリアの大ゲレンデ

特派員現地レポート

首都圏から行きやすい水上宝台樹スキー場は、奥利根エリアでも最大規模を誇る大ゲレンデ。日本百名山の一つである武尊山(ほたかやま)の北西の麓に広がり、ゲレンデの多くは北向きの斜面で構成されているので、ハイシーズンの雪質はとても上質なのだとか。スキー場のメインエリアはゆったりしたビギナー向きの斜面構成。また全長1,500mを超える高速クワッドリフトなど機動力も充実し、中・上級者ならば連続して2.6kmの連続クルージングが楽しめます。場内はレストランやカフェなど施設も充実。上質な雪でたっぷりと滑走を楽しみたい方におすすめです。

首都圏近郊のビッグエリア。豊富な自然雪の本格的滑走が楽しめるスキー場

関越自動車道水上ICから約18km。水上宝台樹スキー場は、首都圏から3時間以内というアクセスのよさ。首都圏近郊にも関わらず積雪量の多い地域なのでシーズンが長く、さらに雪質もグッドなビッグエリアです。
オリオンスキーツアーの「水上宝台樹スキー場プラン」は朝発日帰り。東京と埼玉から出発するプランもありますが、この日は新宿都庁前からの出発をチョイス。朝7時に集合し、7時20分にバスは出発。途中上里SAで15分ほどトイレ休憩を取りながら、10時30分過ぎには現地に到着です。

早朝の新宿都庁前。各方面に向かうバスがズラリと並んでいる
バスの室内。膝の前のスペースも広く、長時間ゆったり座っていられる
現地の到着場所はゲレンデ正面にある更衣室の目の前。歩く距離はほとんどなし

センターハウス前に広がるのはビギナーにうれしい幅広くロングな緩斜面

水上宝台樹スキー場で採用しているリフトチケットはICカード方式。カードをウエアのポケットに入れておくだけで簡単にゲートが開くので、いちいち見せる必要がなく楽チンです。
そのチケット売り場のすぐ横から放射状に延びているのは、第6ペアリフト(872m)と第8クワッドリフト(1,194m)の2基。第6ペアの横は平均斜度が8度という緩やかなファミリーゲレンデ。また第8クワッドを降りると、これまた平均斜度7度のたんぽぽコースという緩斜面が長く延びています。いずれもコース長は1,000m以上あり、初級者やキッズを連れたファミリーもゆったりロング滑走が楽しめます。
パーク施設が充実しているのもこのスキー場の特徴。ビギナーが遊べるポケットパークから、かなりビッグなジャンプ台までいろいろ用意されているメインパークまで、フリースタイル志向のボーターにはとても刺激的。スロープスタイルの競技会なども開かれています。

リフト券はICチケット。500円をデポし、チケット返却後に返金してもらうシステム
センターハウス前の広場は賑やか。この右手に第6ペアリフトと第8クワッドリフトの乗り場がある
センター前にはキッズエリアも。スノーエスカレーターが整備されているので安心
第6ペアリフト横のファミリーゲレンデは幅広く緩やか。ビギナーもキッズも安心
ファミリーゲレンデ上部、リフトを挟んで反対側にはポケットパークが用意されている
第8クワッドリフトでアクセスするたんぽぽコースも長く緩やかなビギナー向き
大きなジャンプ台もちゃんと用意されていて、腕自慢がワザを競っているすがたも楽しめる

尾根から下るのは変化に富んださまざまな急斜面

武尊山から続く尾根を利用して展開しているのが水上宝台樹スキー場。尾根の下の谷間の部分は緩斜面が長く続きますが、尾根から谷に滑り降りるコースは変化に富み、中~急斜面のコースバリエーションが豊富に揃っています。
これらのコースへのアクセスは、第6ペアを降りて少し下に乗り場のある第7ペアリフト(675m)を利用。このリフトを降りて左に向かうとイーグル(最大斜度40度)、反対側のリフト沿いはダウンヒル(最大斜度32度)、さらダウンヒルに並行してパラダイス(最大斜度35度)と呼ばれるコースが開かれ、それぞれは圧雪車が走れないほどの急斜面。結構難易度は高いものの、上級者ならば、雪が降った後など状況次第ではフカフカの深雪滑走が楽しめます。
また、第7ペアリフトを降りて右手の尾根沿いに下るコースはパノラマ(最大斜度13度)と呼ばれ、コース名のとおりのパノラマビューが眼前に展開。正面に谷川連峰の雄大な山容をドーンと望むことができます。

ゲレンデマップから水上宝台樹スキー場の地形が理解できる。谷間が緩やかな斜面で、尾根側に変化に富んださまざまなコースが展開されている
第7ペアリフト山頂。ここは尾根スジの各コースにチャレンジする起点。眺望も最高
イーグルは最大斜度が40度という、このスキー場で一番の難コース
第7ペアリフトを降りて右方向に進むと、尾根伝いにパノラマコースが延びていく。正面に谷川連峰、右手に上越の白い峰々が美しい

絶景のスキー場トップから、標高差570mに及ぶイッキ滑りは超爽快

水上宝台樹スキー場の最高地点には、全長1,516mというかなりロングな第9クワッドリフトを利用してアクセスします。ここは標高1,400mの地点。その気になれば、標高830mのスキー場下部まで、イッキに標高差570mのダウンヒルが楽しめます。
スキー場トップから下っていくコースは、第8クワッドリフトの降り場にダイレクトに向かう第9コース(最大斜度26度)と、リフト下の尾根沿いを下る成平(なんだいら)コース(最大斜度25度)、そしてリフト右側の谷を下って第6ペアリフト降り場に至る第10コース(最大斜度21度)の、大きく分けて3本。特に第10コースからそのままファミリーゲレンデをセンターハウス前まで滑っていけば、トータル約2kmの爽快なロングクルージングが可能です。
また、第9クワッドリフトトップには「スカイテラスあさひ」があり、眺望を楽しみながらお茶やホットサンドなどの軽い食事ができます。

山頂に向かう第9クワッドリフトはフーディタイプ。吹雪の日も寒くない
スカイテラスあさひはリフトを降りてすぐの山頂の施設。お茶や軽食が楽しめる
スカイテラスあさひの内部はコンパクトながらくつろげる雰囲気。抜群の眺望でつい長めのブレイクタイムを過ごしてしまいそう
山頂から下るコースは3本。そのひとつの成平コースは尾根を滑る。ここも素晴らしい景色
途中コース幅が狭くなり、斜度も幾分キツめに変化するのでご注意

何を食べようか迷ったらセンターハウスへ。雰囲気を楽しむならゲレンデ内のカフェテリアへ

水上宝台樹スキー場でしっかり食事をしようというならば、センターハウスもしくはゲレンデ内の「カフェテリアペガサス」を利用。センターハウス内にはラーメンやうどん・そば、丼物などを提供する「宝台樹食堂」や「カレーハウスほたか」、また軽食の「カフェレストラン谷川」などの施設があり、好みと気分に合わせていろいろチョイスができます。
ゲレンデ内のカフェテリアペガサスは、グラスエリアの大きな明るく広々とした施設。ここではオムライスやパスタ、またケーキなどを提供しています。お洒落な雰囲気を好むならば、このカフェテリアペガサスがオススメ。

カフェテリアペガサスは第9クワッドリフト乗り場のすぐ横
ペガサスの店内は明るく広々。天井が高く開放的な雰囲気
人気メニューのハヤシオムレツを注文。フンワリ焼き上がったオムレツがコッテリ味のハヤシライスをマイルドに
センターハウスに併設された宝台樹食堂はザックバランな気軽な雰囲気。天気のいい日はテラス席も気持ちよさそう
宝台樹食堂のメニューはラーメン、そば、丼物などがメイン
隣にはカレーの専門店、カレーハウスほたか。「厚切り三元豚のカツカレー」や「チーズinハンバーグカレー」など、ボリューミーなメニューがいろいろ
カフェレストラン谷川は、焼きたてのパンをリーズナブルに提供。日帰りツアーでは帰りのバスを待つ間にゆっくりお茶しながら過ごせるスペース

朝発日帰りで、フカフカ自然雪の本格的スキー&スノボ滑走はいかが?

オリオンツアーの「水上宝台樹スキー場プラン」は、朝発日帰りのバススキーツアー。出発地は新宿以外に北千住や池袋、また大宮、川越発などバリエーションがいろいろ。水上宝台樹スキー場は、人工降雪機で積雪の補完はするものの、基本的に自然雪がたっぷりあるスキー場。規模も大きく、日帰りで本格的なスキー&スノボが楽しめるゲレンデとして、技術レベルを問わず多くの人にオススメしたいスキー場です。

ファミリーから超エキスパートまで楽しめる、総合力の高いスキー場

オリオンツアー「水上宝台樹スキー場」プラン
https://www.orion-ski.jp/area/tambara_area/minakami_hodaigi/

水上宝台樹スキー場 公式HP
http://hodaigi.jp/

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