斑尾高原スキー場◆初心者から上級者までが幅広く楽しめる名門スキー場

特派員現地レポート

長野と新潟の県境にそびえる斑尾山。その山頂直下の北斜面に広がっているのが斑尾高原スキー場です。円錐形の山肌には小さな尾根がヒダのように走り、コースはその尾根沿いや谷間の自然の地形を利用した変化に富んだもの。また、スキー場管理区域内に設けられている非圧雪のツリーランエリアの数は日本一。オフピステ派にとっても楽しみ満載なスキー場です。近年は隣のタングラムスキーサーカスとも尾根伝いでコースが連結し、共通リフト券を利用すれば行き来することが可能になっています。

子連れのファミリーでも上級者でも楽しめる、非圧雪のツリーランエリアでは日本一の数を誇る伝統的なスキー場

斑尾高原スキー場は昭和47年(1972年/札幌オリンピックが開催された+年)に開設されました。かつてフリースタイルスキーのFISワールドカップも開催されたことのある、伝統的な名門スキー場です。

斑尾高原は標高が高く、また降雪量の多い地域。シーズン中は長期にわたってパウダー状の粉雪がたっぷり積もり、ゲレンデには非圧雪エリアも各所に設けられています。そのため、オフピステ好きのスキーヤー&スノーボーダーが大勢集合。ちょっと上級者志向といった観もありますが、一方未就学児(小学生未満)はリフトが無料となっていて、小さな子連れのファミリーにも人気です。

斑尾高原スキー場のメインエントランスは、斑尾高原ホテル横のゲート。ここをくぐるとその先は比較的フラットな広場となっていて、チケット売り場やインフォメーションセンター、救護所などが設けられています。ただし、入口とはいえ、地形的にここがスキー場のボトムになっているわけではありません。スキー場最下部よりずっと高い位置にあるので、斑尾山の山腹に開かれたメインエリアへは滑り降りてアクセスするカタチになります。

メインエリア正面に一直線に向かう「パラダイス」と呼ばれるスロープは少し斜度があるけれど、「初心者A」「初心者B」「ユートピア」など、緩やかな迂回コースもいくつか用意されているので初級者も安心です。

また、スノーボードが初めての人には、斑尾高原ホテル裏手にボード初心者専用コースが設置されています。しかも1日3回、インストラクターによる1時間の無料!レッスンが開催されるといったうれしいサービスも。初めてスノーボードを体験しようという人はお見逃しなく!

斑尾高原スキー場のエントランスは駐車場からすぐ
ゲートのすぐ先にはレンタルコーナーや更衣室などの施設が用意されている
ゲート先の広場。斑尾高原スキー場のメインエリアへはここから下っていく。左手先に見える建物はインフォメーションセンター

メインのジャイアントコースで滑るなら第2クワッドリフト、初心者なら第5リフトをセレクト

斑尾高原スキー場の最下部は標高910m。広大なすり鉢の底のような地形の場所で、どのゲレンデ、どのコースを滑っていても最終的にはここにたどり着くようになっています。

リフトは正面にフーディーのスーパークワッドリフト、右側の「レストランハイジ」横に第2クワッドリフトが架かっていて、正面のバーンは山頂から下ってくる「ジャイアント」と呼ばれるコースの下部エリア。

ここは整備の行き届いた中斜面。幅も広いのでロングターンの気持ちいいクルージングが楽しめます。フーディークワッドリフトは距離が長く、降り場からは斑尾高原スキー場のさまざまなコースにアクセスが可能です。

そしてボトム広場の左側には第5リフトが設置され、降り場から下はすべて初級者向きのコースとなっています。まだ滑りに自信のないスキーヤー&スノーボーダーは、このリフトを利用すると安心して楽しめますよ。

スキー場の最下部はワイドな広場。右画の建物はスーパークワッドリフト乗り場
正面は斑尾高原スキー場のメインゲレンデともいえる「ジャイアント」コースの下部。この日はときどき薄日が差すものの、ご覧のとおりの悪天候。右に第2クワッドリフト、左にスーパークワッドリフトが延びている
天気が悪くてもバーンコンディションは上々。広々とした中~緩斜面は気持ちがいい。正面に見えるスロープの上部がこのスキー場のエントランス

山間の閑静な雰囲気が漂うロングコース”クリスタル”を優雅に滑ろう

メインゲレンデの右側は大きなボウル状の地形。その沢に沿って「クリスタル」と呼ばれるロングコースが開かれています。スーパークワッドリフトを降りて右手にトラバースしていくと(コース名もトラバース)、その「クリスタル」の中腹に出てきます。

ここからすぐ下には、斑尾高原スキー場の最上部にアクセスする第13リフト乗り場。そのまま下って第12リフト乗り場までは中程度の斜度が続き、その後はいちばん下までずっと緩斜面。しばらくは圧雪された幅広のコースなので、初級レベルの人も気持ちよく滑ることができます。

また、左右を尾根に挟まれた「クリスタル」はちょっと閑静な感じ。メインエリアの「ジャイアント」とはひと味違った山間の雰囲気が楽しめます。

スーパークワッドリフトを降りた右手の直下は「ジャイアント」の中腹。急ではないがやや斜度がある
コース案内が充実しているので迷うことはない
「トラバース」と呼ばれるコースを文字どおりトラバース。途中「クリスタルボウル」というツリーランエリアを突っ切っていく
「トラバース」の終着点は「クリスタル」コースの中間地点、第13リフトの乗り場付近
「クリスタル」の中腹は中斜面。コース幅はかなりワイドで滑りやすい
「クリスタル」の最下部に架かる第11リフトの乗り場。左上部がゆったりした緩斜面となった「クリスタル」。尾根方向から下ってくる「スカイビュー」というコース(右側)と合流する
「クリスタル」下部のイージーバーンは第11リフトと第12リフトの2本を利用して滑走を楽しめる。左側が第12リフト。右手はタングラムエリアにアクセス可能な第15リフト

上級者は第13リフトで山頂エリア、非圧雪の急斜面が刺激的なクリスタル上部に挑戦!

滑りに自信のあるエキスパートや、非圧雪の深雪やコブ斜面にチャレンジしたいという人は、第13リフトで山頂エリアへ向かいましょう。このリフトは、今は懐かしい昔ながらのシングルタイプ。各地のスキー場のほとんどのリフトが2人乗り以上となっている昨今、逆にちょっと新鮮!

スキー場のトップまで上がってリフトを降りると、左右の尾根伝い、そして直下を下る3つのコースが選べます。右手直下の「クリスタル」上部はかなりの急斜面で圧雪ナシ。ただ少し左側には林間の迂回ルートが用意されていて、ここはそれほど斜度がキツくないので、「直下の急斜面はどうも…」という人はこちらへ。さらに左へと進んでいくと「ジャイアント」の上部(やはり非圧雪)にアクセスします。

一方、第13リフトを降りて右手に向かってどんどん滑り込んでいくと、「アドベンチャーアイル」という尾根伝いをツリーランするコースに至ります。ここを少し下り、ボウル状の地形を谷間の「クリスタル」に向かういくつかのコースも非圧雪の急斜面。この周辺は基本的にすべて上級向きなのでご注意を。

ちなみに「クリスタル」の中腹、緩斜面のエリアからこちらの尾根の下部に向かって第15リフトが設置されています。その降り場から下の尾根伝いは比較的斜度が緩く、また圧雪整備もされているので、中級未満の人も大丈夫。そして、この尾根の反対側は「タングラムスキーサーカス」のエリア。共通券(通常のリフト券に500円プラス)があれば、両スキー場を行き来することが可能です。

山頂エリアへアクセスするにはシングルタイプの第13リフトを利用する
山頂エリアの雰囲気。リフト降り場の向こう側は「クリスタル」の上部がストンと落ちている。これから左の「ジャイアント」方向へと向かうところ
てっぺんまでは行かないけれど、山頂エリア付近にはメインエリアから第3Aリフトでもアクセス可能。「ジャイアント」へはその降り場の横を抜けてさらに進む
「ジャイアント」上部は視界不良。晴れていればパウダーが気持ちいいんですけどネ!
途中にもいくつかツリーランコースが点在。「パウダーウェーブコース」と呼ばれるエリアがオープンしていた。「ジャイアント」は途中で分かれ、「チャンピオン」という中級者コースと結んでいる
さらに「チャンピオン」を下るとどんどん緩斜面に。初級スキーヤーもボーゲンでゆったりと滑ることができ、そのままスキー場ボトムのメインの広場に続く

規模もメニューも色々な各所のレストハウス。ランチにケーキやワインがつく嬉しいサービスも

斑尾高原スキー場は全域がかなり広大。そのため、あちこちのエリアに休憩スポットやレストランが設けられ、施設数は全部で5カ所。メインレストランといえるのは、ゲレンデボトムにある「レストランハイジ」で、ここは800席!が用意されているかなりの大規模施設。その正面にはカレーで有名なちょっとこぢんまりした「トワサンク」が。

メインゲレンデ左手の緩やかなコースを滑っている人のためにはレストラン「チロル」があり、またクリスタルコースの最下部には「ウエストバレー」や「バンフ」といったレストハウスがあるので、どこで滑っていてもランチやティータイム休憩、トイレ利用などに便利です。

ところで、トワサンクはランチをオーダーするとケーキやワインなど一品をサービスしてくれるシステム。「それにつられてしまった」というワケではないけれど、今回取材者はそのトワサンクを利用。おまけのワインとともに、数十年の歴史のあるカレーのコク深い味わいを楽しませてもらいました。